真面目な数学の話。

無風凧が「位相空間」を勉強したのは、もう〇〇年も前の話。開集合と近傍の定義から入って位相を理解しました。

その時にも、近傍を用いない位相空間の定義は存在していましたが、なんせ物理屋出身でしたから、ユークリッド空間=距離空間が考えやすかったので、位相空間≒距離空間 で理解してきました。

が。

最近、距離を定義しない位相空間を用いる必要が出てきてしまい、、、改めて一から勉強している感じです。勿論、形式的には理解できているつもりなのですが、体に染みついていない、というか、、、今になって「応用するまでには理解できていない」に気が付きました。

このあたりの話は、もう100年近く前に終わっているのですから、無風凧は時代遅れです。

# 角谷氏やノイマンが経済数学をやって、いた頃に終わっていたらしい、です。いまとなっては、教科書の一部に書かれるようになっていて、文献を探すこともできないほど、基本的な話なようです。

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過疎とPDCA。

こんな記事を見つけました(コチラ参照)。

記事によると、少子化のために、10年間で小中学校の児童生徒が100万人減っている。その上、地域の小中生が30%以上減った自治体が346(日本の全自治体数は1892だから、18%です)。これらの自治体は当然のように過疎化が問題になっているとのことです。

根本的な問題として。

民主主義(ここでは、その定義を厳密に言うわけではないですが、自由主義、競争社会、多数決原理と言い換えても良い)の下で、過疎化は止めることができません。現象としては、技術進歩による工業社会と、それが作り出した規模の経済が大きな比率を占めています。

その前提で論を進めて。20世紀後半の「マネジメント」志向が過疎を生み出したと言ってよい。テイラー、デミング、コトラー、、、A級戦犯でしょうか。

たとえば、今の経営層の99%以上の人はPDCAサイクルと言って否定する人はいないでしょう。最近、その進化版としてOODAやSTPDなど色々なループやサイクルが提唱されていますが、「経営目標=金儲け」をする場合に、そして「目標値を実現する」世界においては、最終的にPDCAに落ち着いています。

一例として、あるプロダクトを売ることを考えます。売り上げ目標と利益目標があります。それを実現するために、プランを作り実行します。目標に届かない場合、修正プランをつくることになります。経営指標として、利益率を考えた場合、市場規模(顧客の数)が一定数いなくては投資できません。遠いとそれだけ運送コストがかかる。結果として、目標達成機できないという理由で、地方は切り捨てられていきます、、、過疎です。

上記は、私企業の例ですが、2000年以降、行政組織も同様のマネジメント手法が用いられるようになりました。無い袖は振れない、という言い方もできるかもしれませんが、行政もコストカットが求められます。結果として、目標設定をして、その効率を上げるためにPDCAを回し、過疎が進んでいきます。

20世紀型のMBAからは脱却してほしいと思っていますが、PDCAは20世紀型MBAの負の遺産です。

追記: チェックの際もしくは新プランをつくる際に、Product Portforio Managementを用いている場合が多いでしょうから、PPMも諸悪の根源ということができるかもしれません。でも、PPMを意識せずに、目標達成のために切り捨てられていくという、一段階メタな立場でPDCAを取り上げています。

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数量化を超えて

A.W.クロスビーの「数量化革命」。無風凧が最も「素晴らしい」と思う著述の一つです。

この本の中には、少しオカルトな話もありますが、それも含めて「数量化(数字で表すこと)」がどのように今の文明に寄与してきたかを著しています。

そして。

無風凧がこのブログで、細々と主張してきたことは、「ランキング革命」でした。ランキングの本質は、「順位付け」。「数量化」が不可能な場合も順位をつけることができる(順位付けしようとする)、ということで、数量化よりも「広い概念です」。自然数を実数、虚数に広げていく感覚?もしくは、代数における群と環の関係、と言えば、当たらずとも遠からず、という感じでしょうか。表現が広がっていきます。

その意味で、数量化から拡大した表現ができるのではないか、との挑戦です。ちなみに、数学で扱う順序集合は数量化ができたうえでの順序集合ですが、無風凧の言うランキングは、数量化が必須ではない。いや、数量化が不可能な場合に拡張しているので、今の数学で扱う枠組みをすこしだけこえているのではないか、と期待しています。

あいまいさを考慮したり、大数の法則での収束を考慮したり、ということで、最終的に「数量化に帰着する」ことができるか否か。これも大きなテーマになります。

もし数量化に帰着できない何かの法則性を見つけたときは、大発見!そう思いませんか?

先日の通り(コチラ 参照)、無風凧は数学の世界のトップを目指すことは諦めていますが、、、数学の世界を超えることは今でもあきらめていません。

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三者間

三者間のビジネスモデルを網羅的に記述する、ことに挑戦しています。

ネットワーク理論的(有向グラフで考えて)には三種類しかないものです。しかし、現実にビジネスとして考えれば、無限と思えるほど多い。それは、各々のプレーヤーの役割が異なるからです。

電気回路で言えば、抵抗とコンデンサとコイルがあるように、ビジネスプレーヤーの働きも幾つかの素子に分解できます。二者であれば、どんな素子であっても同じだ、と考えていたことの見直しから、再スタートです。

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ビジネスシステムの演算

これはメモ代り。

システムとして、電気回路を考える場合は、たとえば伝送行列を用いることで、「システムの足し算」に相当する演算が成立します。

では、ビジネスシステムに関して、このような演算を定義することは可能でしょうか?

たとえば、転売。圏論的に書けば、 A → B、 B → C から A → C の推移律が成立、としてよいのでしょうか。成立するとしたら、その要件は? などなど、とても興味深い考察ができます。

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ビジネスシステムの基本型

さて。早速ビジネスモデルのシステム記述について、考えていることを、少しだけ書いてみます。

いま、まじめに考えているのは、「譲渡も簡単な行為が存在するか?」です。

ここで行為 と書いていますが、ファンクションと置き換えたらよいでしょうか? 圏論的に言えば、Arrowかもしれません、、、いずれ、これももっと正確に定義づけする必要があるのですが。

お互いが譲渡をするのが、物々交換ということになります。そして、物々交換をする場合、それはいろいろな意味で「等価」になっています。ここで「価(Value)」という言葉が出てきます。この言葉の定義の必要です。同じもの(例えば目の前のミカン)であっても、見る人によって「どのくらいの価か」は異なるもの。現代人は「貨幣価値」に置き換えてしまいがちですが、それあ生まれながらにして貨幣があったからそのように考えるわけで、なかったとしたら、どうだったのだろう?

今一度、そのレベルから考えています。

 

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システム考

GWのころから、「システムってなに?」について、改めていろいろ考えています。

この「システム」という言葉、人によって意味が違う言葉の代表格だと思っています。というか、そこまでまじめに考えずに「システム」という言葉を使っていることがとても多いようです。

例えば。

ほとんどの人が「システム」というと、入力に対して、システムで何らかの変更を加えたのちに、出力する、とかんがえるのではないでしょうか?

Inpute → SISTEM → OUTPUT

という図式です。でも、第三世代システム論、と呼ばれている「オートポイエーシス」は、自己生産システムと呼ばれ、自分を入力とします!言い換えれば、循環系を作っているので、「外部からの入力」に相当するものを定義することが難しい。

Wikiによると、「相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体」となりますが、今やネットワークで世界中の人がつながっている時代です。影響を及ぼしあうのは、全世界!ということになると、上述の「まとまりって何?」ということになります。

「ビジネスシステム」となると、Wikiの定義もまだ固まっていないようで、的を射いていない。

更に加えると。

「ビジネスモデル」を、一つの「システム」としてとらえるという考え方に違和感を覚える方は少ないと思いますが、では、ビジネスモデルの入出力って、何ですか?

というようなことを考えています。

最終的なゴールを、「ビジネスモデルのシステム論を用いたな記述」と置いて、これから時々、記事を書いていこうと考えています。

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