日本の「組織」の根本問題

今年の3月に、京都大学の研究不正が報じられましたが、「その後のまとめの記事」を見つけました。(コチラ 参照)。告発した助教が雇止めになっていたことは存じ上げなかったので、ちょっと驚いてます。

簡単に言えば、

A教授がデータ捏造論文を書いた。→ それを指摘した助教Bが首になった → その後A教授の研究不正が発覚した。

ということです。今のところ、Bのその後については、記事には書かれていません。また、A教授は、助成金を3億も貰っていたそうです。

ここに、日本の組織の大きな問題が2つ、隠れています。

①。他で助成を受けたのなら、多分大丈夫だから私たちの組織からも助成しよう、という判例主義的責任放棄の構造。

②。臭い物にはふたをしろ、ではないですが、第三者視点を持っている(若しくは新規視点を持っている)ものを排他する構造。言い換えれば猫の首に鈴をつけると首になる。

みなさんも思い当たる節はありませんか?①は、科研費に依存する(科研費絶対主義)が蔓延してることも付記しておきます。

SCOOPの須田さんのこの記事は、そのあたりを見事に切り出してくれたな、と感心しました。無風凧は、、、最近は、猫の首に鈴をつけることに疲れていますので。

 

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官僚的思考

最近、とある研究会(?)で感じたこと。

参加者は、皆さん半分リタイヤ年齢で、少なくとも2度以上の「転職」をしてい居る方々。

一部上場企業の部長クラス、大学教授、中堅企業の役員、士業、でアラカン(アラウンド還暦)といえばわかりやすいでしょうか。

中に、いわゆる「官僚出身」と呼ばれる方が居て。比較的早いうちに「民間に出て」いて民間歴の方が長いのですが。

会話の端々に、「入庁年度」や「官僚としての役職(部長、課長など)」が出てきて、未だにそれをひきづっている。ご自身は「昔の癖が抜けなくて」と笑い話にされるのですが、考え方のど真ん中に、役職や入庁年度などでのランキングがあることは明白。そして、そこからの人間関係を敷衍して会話が進むことになる。

三つ子の魂百迄、とよく言いますが、官僚の経験百迄、ということでしょうか。

無風凧は、官僚の経験は有りませんが、アカデミック(大学)、大企業、ベンチャー企業、、、と渡り歩いています。

他の方から見たときに、無風凧は「〇〇の魂100まで」という感じに見えるのかなあ、その場合は何の魂に見えるのだろう?

そんなことを考えながら研究会に参加していました。

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代表の決め方(ランキングについて考える)

非常に難しい問題だと思いますが。

 例えば オリンピックの代表選手を決める時、「 過去の実績」で決めるか「 選考会の順位」で決めるか。 安定した力という意味で 実績を考えることもできるし、 現時点での最高のパフォーマンスを選ぶか。 言ってみれば、 オリンピックでメダルを取れるか否かの確率の問題。

司法試験。 これは、 試験一発です(と言っても 口頭試問 もありますが)。 過去の蓄積 なんかどうでも良い。 平均的な力も不要。 今の実力はどれだけあるか 、だけで合否が決まります。

これを、大学入試の問題に置き換えてみましょう。 昨今、 推薦入試( いろいろな呼び方がありますが、 ここでは 推薦入試に統一します) が流行しています。 推薦を受けるためには、高校での平均評定が問題になるらしい(笑)。 今の実力よりも、ある意味で安定した力という意味では 推薦入試に頼る手もあるでしょう。

しかし。 高校生活の前半は部活に邁進し、 3年で引退してから勉強に追い込みをかける。 このような学生は、今の実力だけで言えば、 推薦を受ける子よりも高い。しかし 推薦は受けられない。

 今は、 卒業式 シーズン。総代(卒業生代表)ってどのように決めるのかな と思ったことありませんか? 留年をしてもGPAが高い学生と、 GPA は少し足りないけれども 留年しなかった 学生、 どちらを総代にするのがふさわしいのか。

トドのつまり、 ランキングの軸をどのように作るか、という問題にすぎないのですが、 皆さんが納得するのはどの方法でしょうか。 

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数学オリンピックと東大推薦入試

国際数学オリンピック(IMO)で活躍した学生が、東大の推薦入試で不合格だった、という記事がバズっています。(コチラ など参照)。

不合格になった学生は、さぞ不満なことだと思います、、、というのも、高校3年間、つねに世界ランク入りしていましたからね。恐らくですが、同年代の高校生の中で彼以上の「実績」を残している数学系の高校生は皆無と思います。悔しいでしょうね。

ランキング理論で分析してみましょう

ここで、実績に「」を付けました。実績って何?という話がそもそもです。これには、2つの問題があります。

① 明示的に「●●●●での実績」と書いていない限り、どの実績を選ぶかは、選定者の恣意による。

② 実績同志の比較基準が存在しない=恣意的に決められる

ということです。つまり、面接官や志望動機審査官の匙加減(ちょっと煽ってる感ありますね)。

東北大学が、国際卓越大学に選定され、2030年から入試撤廃、すべて推薦型にする、と発表していますが、これも結果として同根です。

昔から、「東大の理科3類」に合格しても「鹿屋体育大学」には合格できない、などという話が有名ですが、これも同じですね。

教員としての無風凧の実感としては。

推薦入試の中からは「突飛な」学生が出てくる可能性がありますが崩れる学生も多い。「平均」でみるなら、受験組の方が総合力をもってると感じています。成績という意味ではなく、「地頭」という意味で、です。件の学生のこれからの「ふんばり」に期待したいところです。

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高市首相大勝利

昨日の衆議院選挙の結果。

高市自民党は歴史的な勝利を収めました。300議席越えは無風凧もびっくり!です。

予想外なのは、これに引っ張られた形で、維新も微増だということ。チーム未来の安野さんは、もう少しいけるかな、と思っていましたが、こんなもんでしょう。

色々な方が色々なコメントを発表しています。全て「ごもっとも」な感じがしますが、、、高市さんが買ったというより、中道が一人で転んで負けちゃった、というのが、無風凧の分析=ランキング理論的な結果です。

と同時に。同じ劇場型選挙でも、先に自民党が大勝した小泉郵政選挙と異なり、大儀・主張の少ないものでした。いつまでこの勢いが続くのか。

出る杭は打たれる、ではありませんが、この先、全方位から集中砲火になります。まだ分析のためのデータが集まっていませんが、このままいくと短期政権に終わる可能性が高い。(ランキングのオーバーシュート現象)。年内かなあ、、、、

追伸: 安野さんの主張は、無風凧の言う「理系のわかる首相」と同じですね。施策総てに賛同するわけではありませんが、理系首相の誕生には第賛成です。

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新潟大学の学長選挙(ランキングについて考える)

新潟大学の学長選挙が、ちょっと話題になっています(コチラ など参照)。

新潟大学は、学長を決める会議の前に、教員による「意向投票」が行われます。この結果と、最終の学長が「ネジレ」ることが時々あります。(ネジレが生じるのは他大学でもあります。前回の東大総長選出の際も、予備選挙とは異なる選出となりました)。

今回の新潟大学の場合、意向投票の得票差が2倍を超えていたにも関わらず、ですから、学長選考会議の「中身」が気になります。規約上、意向投票は参考意見程度という事なのでしょうが、どんな結果であったも選考会議のメンバーの「主観」で決められるのであれば、意向投票は逆に「学内の反発」を買うことになり、望ましくないのではないか、と無風凧は思います。

色々なランキングの際、「有識者の意見」などが決定理由になっていることがあります。そのような場合にも、投票の意味は何なんだろう?と思わざるを得ません。

(とは言いながら、単なる多数決が危険であることも重々承知しているので、意思決定にかかわるランキング方法は難しい、と改めて感じます)

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世界長者番付

聊か旧聞ですが、先週、世界の長者番付のトップが入れ替わりました(コチラ など参照)。

E.マスク(ステラ) → R.エリソン(オラクル)

金額が、3850億ドル→3930億円ということで、日本円に変換すると60兆円弱です。トヨタの2025年3月決算期が年商48兆円でしたから、それよりも大きな額を持ってることになります。ちなみに、大リーグで活躍している大谷選手は、副収入含めて150億円程度とのことですから、3桁違います。ついでに書くと、無風凧の大好きなフィンランドのGDPが3000億ドルですから、それ以上、ということです。如何に大きな額であるか、が判りますね。

株を始めとする金融資産は、時価で動くこともありますので、60兆円も「砂上の楼閣」な部分はあるとはいうものの、一般庶民である無風凧から見ても「羨ましい」金額ではあります。(今回のトップ交代も、オラクル株の上昇によるものです)

これだけの金額、個人資産として「保有」するのではなく、是非「流通」させて世界経済をさらに活性化させてほしいものです。

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最低時給競争

物価高騰が続く中、最低時給、が各県で議論になっています(コチラ など参照)。

「最低時給が、47都道府県で一番低いのは不名誉だ」と感じている県が多い。そのため「最低時給競争」が起きている状況です。

ランキングには、競争効果があります。今の大阪府が、高校無償化に奔走するのも、全国学力調査で最下位だったことのトラウマだ、という言説を聞いたことがありますが、最低時給も同様でしょう。そう言えば、群馬県知事が知名度が低いと言われて訴訟に、、、ということもありましたね。

最低時給に話を戻して。

この競争は、果たして良い経済効果をもたらすでしょうか?地方の中小企業の経営を圧迫する効果とのTrade Offになります。補助金を投入しても、増加分に対して100%でない限りは、中小企業の経営は苦しいまま。加えると、時給が上がったことにより、「扶養家族」の枠での可労働時間が減るので、パートやアルバイトを増員しなくてはならない、となると、経営は「悪化する」ことに繋がります。

とすると、この最低時給競争は、日本全体としてみると負の効果ではないか、と考えるのですがどうでしょうか?勿論、財布の出し所と給付の量(つまり金額の多寡)によっては、正の効果になりますが、少なくとも地方の財源だと、自分の首を絞めるようなものだと思うのです。

いずれにせよ、OECD38か国中、平均年収が25位まで落ちてしまった日本。復活の兆しが見えません。

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議長選挙21回

面白い記事を発見しました。記事のタイトルは、

”議長選21回やっても決まらず… 「採決で不利に」と当選しても辞退の繰り返し 多古町議会で異例の事態(コチラ 参照) ”

千葉県の多古町議会での話です。

要は、町議の数が、町長派と反町長派で同数。議長を出した方が、「採決の際に一票少なくなる(議長は、議決投票権が無い)」ためです。

実は、記事にはしていませんでしたが、これはいつ起きても不思議ではない事象です。これを回避するのは、定数を奇数にしておくしか方法は有りません。でも、定数を奇数にして、最大派閥から議長を出すようにしても、当日、投票者の一人が病欠するなどのアクシデントがあれば、議決はひっくり返ります。たとえば、町議が3人で、2人派閥と1人派閥に分かれてる場合、2人派閥から議長を出すということになりますが、2人派閥の町議が体調不良で欠席した場合、一人派閥の独壇場!ということになるわけです。

とはいえ、21回連続というのは、さすがに、、、と思いますし、記事によると、くじ引きをしても「辞退」することによって結局決定せず、とのことですから、ずい分険悪な町長派と反町長派なんでしょうね。

無風凧は、選挙における(正しくは議会制民主主義における)派閥(党)の存在を変える事しか、解決方法はない、と結論しています。一人一人の議員が、町民の声と己の信念にのみ従った投票を行うようにしなければ、解決できません。

ということで。

多古町議のみなさま、町長派とか反町長派に関係なく、町民のための行政をお願いします。

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文科省の新しい大学評価の指標は意味が無い鴨(ランキングを考える)

文科省が、新しい大学評価の方向性を発表しました(コチラ など参照)。

これによると、「学生がどれだけ伸びたか」を指標とする(定量化する)ことで、脱偏差値、新しい大学評価基準としたい、ということが主旨です。

でも。

これまで無風凧の「ランキングについて考える」を読んでいる方にはお分かりだと思いますが、、、、

新しい評価軸が出来れば、その評価軸の弊害があります。

1) 評価軸が1つだけになる。

2)その評価軸で評価されるように大学は学生を評定する。

すくなくとも、脊髄反射でこの2つは絶対。

つまり。

指標=評価軸が変ることで、大学の見た目の序列は変わるかもしれません。でも、「大学での教育効果が向上する」「大学の教育が本当のいみでよくなる」ことは無いことは断言できます。

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