ハイプサイクルと都知事選(ランキング理論で考える)

いよいよ都知事選が本番を迎えます。

今回は(今回も?)凄い人数の立候補が予定されています。元安芸高田市長の石丸さんは、トップを切って「名前」を売った感じがします。その後、やや遅れて小池現都知事も立候補を表明しました。無風凧のランキング理論ではよく使わせていただいている「二位じゃだめなんですか?」の蓮舫さんに加え、元空幕長の田母神さん、タレントの清水邦明さんも立候補を表明。維新の会の音喜多さんも出るかも、と言われています。

まだ受付前なので今後どうなるかは判りませんが、ランキング理論的に考えてみましょう。

「ランキングはオーバーシュートする」という無風凧の理論に従うと、例えばいま、同じ「支持率(認知率?)」の人であっても、上り調子の人と下り調子の人がいることは論を待たない。ガートナーのハイプサイクルを思い浮かべる方もいるでしょう。

その意味では、小池さんは、オーバーシュートも、その後の「幻滅期」も経たうえで、今のステータスがどうなっているか?を考えるべき人。意外と安定期(刈り取り期?)に入っているかもしれない。もしくは、他の候補がカニバリズムで落ちていく中で、最後に生き残るかも?

石丸さんは、東京都にとってみれば、まだ「黎明期」に相当するのではないでしょうか。つまり、期待されるか否か、まだそれすら決まっていない状態。

田母神さんは、今回が何回目の都知事挑戦でしょうか?これまでの結果では、期待が当選レベルまで上がったことが無い。

蓮舫議員は、立候補を表明した瞬間から国籍問題で逆風が吹いています。認知度は民主党時代の仕分けであるので、ある程度得票できるでしょうが、

台風の目は音喜多さんでしょうか。しかし、維新の吹いている逆風を考えると、立候補しないという選択肢を選ぶかもしれません。(立候補しないだろう、と今日の時点では読んでいます)。

面白いのは、黒川さん。あの「つばさの党」の党首ですが、、、自分の選挙を邪魔されたらどういう態度をとるのでしょうか?ある種の炎上商法で知名度だけは上がっていますが、期待度という意味でいえば、あまり上がっていない、というのが無風凧の分析です。とはいえ。選挙結果は知名度に従う、という法則を考えれば、援助商法も「アリ」です(勿論、法律の範囲内で)。

とだらだら書いていましたが、無風凧の持っている今の情報の範囲では、現職の小池さん、が少しだけ有利なのかな、と思っています。

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リーグ戦のランキング(第34回世界コンピュータ将棋選手権)

今年のCSA(世界コンピュータ将棋選手権)は、昨日無事終わりました。ネット配信を見ていましたが、人智を越えた指し手、というか無風凧には思いもつかない指し手も散見され、「将棋は、人はもうコンピュータには勝てない時代」になった感があります。

さて、ここからはランキングの話。総当たりのリーグ戦で勝率が同じになった時に、どのように順位をつけるか、CSAの決勝で説明します。(まずは、勝敗結果(コチラ) をご覧ください。下記にも引用しておきます。引用元は CSAの HP コチラ

20240506

CSAの決勝は、8チーム総当たりのリーグ戦です。(いわゆるスイス方式ではなく、総当たり)。

勝敗表をみると、No.1の 「お前、、、、」と、No.8 の「dlshogi...」 は、同じ5勝1敗1引き分け、であることが判ります。

リーグ戦で勝敗数が同じになった時にどのようにランキングをつけるかは、幾つかの方法が提案されています。

1) 決勝戦を行う

2)直接対決の結果を優先させる

3)全ての対戦相手の勝ち数を競う(ソロコフ、スイス方式で用いられることが多い)

4)勝った相手の勝ち数を競う(SB、これは、スイス方式で用いられることが、多い)

5)勝った相手の勝ち数の平均(つまり、両端を切る)を競う(MD,これもスイス方式で用いられることが多い)

6) (将棋連盟で行われているB1以下のプロのように)以前のランキングに従う。

他にも色々ありますが、同率の場合のランキング決定手法は、事前に決めておく必要があります。

CSAの決勝は、6)の手法で決定する、つまり、決勝戦の並び順は2回戦(変形スイス方式で行われる2回戦の次が決勝リーグです)の結果ですから、1番上にいる「お前、、、」が優勝、ということに成ったわけです。

ここからは、コンピュータ将棋選手権の話に戻って。仮定の話ですが。違う決定方法、つまり、上述の2)を用いていたらどうでしょうか? 「お前、、」と「dlshogi...」の直接対決は、dlが勝っていたのだから、dl… が優勝になります。また、1)を用いた場合も、dl… が勝っていた可能性が高い。というのも、前日の2回戦で両者は戦っていて、その際は、お前… が勝利しています。しかし、一晩の間にパラメタ調整等を行っているでしょうから、一勝一敗で同等の実力というのではなく、開発した結果のdl... が 対 お前… では有利だったと考えるのが妥当です。

さらに。そもそも、dl…は、前回第33回に優勝していますが、今回は2回戦敗退だったところ(9位)、決勝辞退者が出たための繰り上げ出場。それを考えると、やはり、お前。。。 が優勝していた可能性が高い。

などなど。 色々楽しませていただきました。

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実力と評価

昨日。とある企業家の方と雑談していて、盛り上がった話。

「今の日本の低迷は、インフルエンサー重視だからだよ」

これは、ランキング理論で即座に解明できます。モデルで説明すると、其の企業家の方も大いに納得してくれました。

つまり。

インフルエンサーの存在が、大概の場合既にオーバーシュート状態。ここでいうオーバーシュートとは、「実力以上の社会的な影響力を持っている」という意味です。それに気が付いていないフォロワーが、盲目的にインフルエンザ―についていくから、結果として「期待を上回ることができない」。

その後、どうやって脱却すればよいか、喧々諤々したのですが、要因があり過ぎて収拾できませんでした。ただ。LLMは、このオーバーシュートには敏感に反応します。これからの「メディアリテラシー」は、LLM(例としては、ChatGPTやGemini)を正しく理解する能力が中心になるだろうな、ということがだけは、一致しました。

無風凧的には、「LLMへの入力情報を如何に精査するか」が大切なことだと思っていたのですが、現在の情報の産出量は、既に精査する能力を超えているのだとか。だから、結果として「使う人のリテラシー依存」なわけで、、、とすると、何時まで経っても改善は無し。カタストロフが起きるまで、インフルエンサーとLLM依存の社会が続くのでしょうね。

とここまで書いた時に、ファーストの会が乙武さんを副代表に選んだのだとか。まさに、上記を地で行くような感じがします。

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バイデン氏 vs トランプ氏

2024のUS大統領選挙は、2020年に続いて、バイデン氏 vs トランプ氏 になる模様です(コチラ など参照)。

USも、、、よほど、人材不足なのでしょうか?

無風凧のランキング理論によれば、これは「寄らば大樹の陰理論」と分析することもできますが、、、。

 

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GDPを比較することを考える

日本のGDPが、ドイツに抜かれて4位に転落しそうです(コチラ など参照)。

ところで。ランキング理論的に考えると、GDPのランキングにどのような意味があるのか、少し疑問がわいてきます。

DNPとは、国内総生産の事。だから、もっとも簡単な方法として、貨幣の価格を10倍するだけで、DNPは10倍になります。細かく言うと、日本は輸出入に頼っている部分があるので、その接続部分の矛盾は解消しなくてはなりませんが(いわゆる外国為替)、国内だけでいえばDNPを挙げることは簡単です。

さらに言えば。

これは聊か定義から外れていますが、家庭内介護や養育を貨幣価値化することで、GDPは上がります。

このように考えると、GDPのランキングは、その国の「何を」みていることになるのか、、、生産力なのか、幸せ指数なのか、頭をひねることになります。

無風凧としては。

GDPの値を国際比較することは、ほとんど意味がないのではないか、と最近考えるようになりました。というのは、何を比較しているかわからないから。同様に、上述した幸せ指数のようなものが簡単に定量化できるわけではありませんから、比較することに意味はありません。

国の信用度としての「為替の交換レート」だけは、意味があるような気がしますが、それ以外で、どんな数字が有効なのだろう?と、いまさらながらに考えています。

 

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まるたろうが励ましてくれている

20210310 まるたろう:無風凧さん、昨日のブログを見ると相当落ち込んでいるようだね、、、今は自分の研究に邁進するしかないよ。

写真出典 自前のM5
まるたろうがいうことが正論、ですね。
世界の先端企業が、GAFAMから MATANA, GOMA, Mag7に移行していますが、それらも結局は人工知能系アメリカ企業。日本では太刀打ちできない、、、というのが実情。今の人工知能の根本にあるLLMは規模の力ですから、後発は苦しいことになります。

既に自己発展ができますから、アメリカ勢が何もしなくても、日本は後塵を拝することになります。というか、アメリカの技術発展のお手伝いを、日本企業は、日々行っているわけです。

この後。人間の進化の歴史でいえば「免疫系」に相当するものが起きてAIの発展に歯止めがかかるか、ハーメルンの笛吹現象でも起きない限りは、US一強になっていくのではないでしょうか。これに対抗しうるのでは中国だけ、ですが、、、現時点での差を追いつけるかなあ?

# 上記は、ランキング理論の応用による考察結果です。

 

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恣意的No.1排除(ランキングについて考える)

消費者庁が「恣意的NO1広告排除」に乗り出しました(コチラ など参照)。

このブログで「ランキングについて考える」を熟読されている皆様には、「何をいまさら」という感じですしょう。

もともと、芥川賞も菊池寛賞も、日本音楽コンクールも、「作品に価値」をつけるために行われるもの。つまり、NO1という言葉には、それだけで「宣伝広告効果」があるのです。

今回の消費者庁の発表では、「数値的なクライテリア」が明示されていないようです。そこまで突っ込んでくれなきゃ、、、と無風凧は思います。でも、まず第一歩として、「恣意的NO1広告の排除」の宣言だけでも、消費者庁のクリーンヒットです!

# 恣意的No.1は、広告に限らず、すべての場合で実現されなくてはならないものだと、無風凧は主張しています。

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ランキングからの解脱

米医学部ランキングに「ノー」、名門校が続々データ提供停止(コチラ 参照)

という、刺激的なタイトルの記事がアップされています。

タイトル通りで、米国の有名大学医学部が、大学ランキングに使われるデータの提供を止めた、という内容の記事です。

まず、ランキングに乗ることからの脱出を、無風凧は「ランキングからの解脱」と呼んでいます。この解脱は、仏教でいう「六道輪廻からの解脱」と同じ意味で使っています。

「ランキング」、THEやQSが行っている大学ランキングは、基本的に合成ランキングです。幾つかの指標に従って定量化し、それを足し合わせる。だから、指標にあるものの数量を上げ、無い指標は手を抜いても良い。

極端な例ですが。「外国人留学生受け入れ数」がランキングの指標に入っている場合、「外国人枠」を作ることにより、ランキングを上げることができます。ここで、外国人枠の応募する学生が優秀か否かは関係なく、「ランキングが上がる」。論文数を評価するランキングなら、質より量で論文を書くことになるから、「長期的な視点での基礎的な研究」より「すぐに論文かできるケース中心の研究」が増えることになるでしょう。こうなると、研究の質が下がっているにも関わらず、大学のランキングは上がっていきます。

このように。「ランキングの向上を目指す」ことは、その呪縛から逃れることができません。上がれば下がるのは世の常。あたかも六道輪廻のようなものです。ここにいる間は「涅槃」に行くことはできません。もうお分かりかと思いますが、ここでいう涅槃とは、「本当の意味での研究の質を上げる」。

という意味で、ランキングからの解脱は、新の実力を目指すための第一歩、なのです。

 

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社会的ランキングはいずれなくなるのか?(ランキングについて考える)

久しぶりに、ランキングについて真向からの記事です。

論理的な正しさと多数決の正しさ、この比較って難しいと考えたからです。

簡単な例で説明しましょう。無数凧の趣味の一つ、将棋で考えます。将棋は、今やトップ棋士ですらAIを参照するほど。電脳戦がなくなって公式戦がなされていませんが、藤井聡太五冠もコンピュータで研究しているということですから、私たちアマチュアでは、AI が神様に近くなっています。

将棋のAI について考えてみると。

かつてはプロ棋士のの過去の将棋、つまり棋譜をデータベースとして教師あり学習型に作られていました。しかし今は、ルールだけを教えて、人工知能で教師なしに学習した将棋プログラムの方が主流になっています。

これをランキングの考え方で翻訳してみましょう。人間のさした棋譜のデータベースに従う、というのは、社会的ランキングが用いられていることと同様。そして、機械なし学習の方は、論理に従った原始的ランキング。将棋の場合、勝つことが正しい、と定義することができますから、原始的ランキングが社会的ランキングを凌駕していることを意味しています。

論理が成立する世界であれば、社会的ランキングは正しい結果を導かない、ことを示していると言い換えても問題ありません。つまり社会的ランキングは何なくなるのか、という今回のタイトルの質問に行き付けます。

答えは否。

論理が成立する世界という言葉を間違えてはいけないということ。例えばラーメンの味は、論理的な正しさを証明することができません。社会的ランキングが絶対的な正しさを持たざるを得ないものを、AI に任せてしまうことは、厳に慎まなくてはならないと言い換えてよいでしょう。その意味では社会的ランキングは、永久になくなることはありません。

このことから。

私たちが色々な判断をする場合、民主主義では多数決で決められることが多いわけですが、論理的な正しさがあるものを多数決で求めることは誤っています。論理的な正しさがあるものなのか、社会的なランキングが正しさの源泉なのかを見極めた上で、人工知能の結果を用いなくてはなりません。将棋は AI、ラーメンは人気。このような切り分けでできることが必要なことになります。

皆さん、ランキングを正しく理解して賢く生きましょう。

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他灯明

今日は、「他灯明」という言葉を考えてみます。

先日、とある先輩が「他灯明」という話をしてくれました。その内容を一言でいえば、「現代ビジネスは、他灯明の考え方が必要」というもの。つまり、Market In する商品開発を、他灯明と言い換えたお話でした。市場が欲しがるものを「他灯」と言い換えたわけです。

無風凧は、他灯明という言葉を聞いてまったく違和感はありません。上記の使い方を聴いても、「なるほど、こういう使い方もあるのか」と納得できます。でも、ググってみても、禅語のなかにも、「他灯明」という言葉は無いようです。自灯明と対になるのは法灯明。

自灯明とは、自分の進むべき道は自分で見つけよ、自分で行先の明かりを決めよ、という意味。

その対語となるなる法灯明は、「(仏法的)真理を道しるべとして生きよ」、仏法を目指して行先を決めよ、という意味です。

そして。他灯明という言葉は無い。上述のように「世間様の示す方向を行先を定めよ」という考えは、お釈迦様は説いていない、ということだと無風凧は考えます。

このように考えると。

現在のビジネス、特にマーケティングというものは、何れも仏教の悟りとは矛盾していることに気が付いてくれることと思います。市場が心理を示しているわけではない以上、法灯になりえません。だから、法灯明にはなりえない。ランキングは、市場=他灯の表現の一つです。私たちが「生きていく方向」を示してくれているわけではありません。つまり、「ランキングには騙されるな」。

聊か筆が滑ったところはありますが、今日は他灯明と言葉を皮切りに、ランキングまで論じてみました。

 

 

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