文科省の新しい大学評価の指標は意味が無い鴨(ランキングを考える)

文科省が、新しい大学評価の方向性を発表しました(コチラ など参照)。

これによると、「学生がどれだけ伸びたか」を指標とする(定量化する)ことで、脱偏差値、新しい大学評価基準としたい、ということが主旨です。

でも。

これまで無風凧の「ランキングについて考える」を読んでいる方にはお分かりだと思いますが、、、、

新しい評価軸が出来れば、その評価軸の弊害があります。

1) 評価軸が1つだけになる。

2)その評価軸で評価されるように大学は学生を評定する。

すくなくとも、脊髄反射でこの2つは絶対。

つまり。

指標=評価軸が変ることで、大学の見た目の序列は変わるかもしれません。でも、「大学での教育効果が向上する」「大学の教育が本当のいみでよくなる」ことは無いことは断言できます。

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イチロー選手、殿堂入りに考える(ランキングについて考える)

先日、2025の日本プロ野球殿堂入りが発表になりました(コチラ など参照)。

阪神の掛布選手、中日の岩瀬選手、審判として活躍した富沢審判と共に、イチロー選手も選出されました。選出された皆様、おめでとうございます。

イチロー選手は、マリナーズの印象の方が強い方も多いかもしれませんが、元々はオリックスに在籍。日本のプロ野球選手でもあります。

アメリカでのイチロー選手の活躍している皆さんにとっては、 殿堂入りは満場一致で決まったと思う方も多いかもしれませんが 、記事によると、 7%の人が イチローの殿堂入りに賛成しなかったということです。 もう少し 正確に言うと、 選出者(殿堂入りを決める人、今回有効349人)1人が投票するのは 7名の推薦選手。 その7名の中にイチロー選手を入れなかった方が7%(26人)いたということです。

無風凧は思うのです。

この選出は、ある意味で ランキングです。 選出者の軸は様々あるでしょう。 例えばまだ若いだとか。 また、 選出者自身の所属 や出自によって、 イデオロギー的にイチローに投票できないという人もいたかもしれません。ランキング=社会的ランキング≒投票には、すでについて回る問題です。逆に、 7%程度 投票しなかった人がいる方が、自然な感じがします。 もちろんこの感じがするというのも、「 無風凧の軸」に沿った考え方ですが。

 イチロー選手が 満場一致での殿堂入りでないことに不思議だと思う方も多いかと思いますが、 結局ランキングのもつ「性質」として 、避けることができないものだと言えます。

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首相指名選挙(石破第103代内閣総理大臣選出)

一昨日、第103代内閣総理大臣として石破首相が選出されました(コチラ など参照)。

これ、第1回と第2回の衆議院の投票数を見て「すごいな」と思いませんでしたか?衆議院での石破さんの得票数、1回目も2回目も221票なんです。これは2つのことを意味しています

1.自民党公明党以外は誰も投票していないということ。(1回目も2回目も221票)

2.野党は例えば野田さんに集中すれば、逆転することができたということ。(1回目で2位の野田さんは、151→160。たった9票しか伸びていません)

特に、野党連合は実現できなかったことは非常に残念なことかもしれません。せっかくのチャンスでしたからね。

そして驚きを最後にもう一つ。

衆議院の決算投票では84票の無効票があったこと。普段、選挙に行きましょう投票しましょう、と言っている議員の皆さんが、よもや無効票を出すとは。これは民主主義(多数決議)なんでしょうか?

ランキング理論的にも非常に面白い首相指名選挙でした。

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祝!DeNA優勝!! (ランキングについて考える)

昨日、DeNAベイスターズが、日本シリーズでソフトバンクを破り優勝しました。

DeNAの皆様、ファンの皆様、おめでとうございます。

そして。

巨人ファンの皆様、そしてソフトバンクファンの皆様、なんとなくもやもや感が残っているのではないでしょうか?

DeNAは、レギュラーシーズンではギリギリ勝ち越しの3位でCSに出場。そして、若干のDisAdvantageのある中、阪神、巨人と破って日本シリーズに出場。日本シリーズに出場したこと自身に納得していない方もいるのではないか、と思っています。

逆にソフトバンクは、ぶっちぎりの1位でパリーグでは2位の日本ハムに13.5ゲーム差をつけていました。

そのソフトバンクとDeNAが日本シリーズで戦って、結局DeNAの優勝。

ランキング理論的にいえば、ランキングの決め方が「???」だったのではないかな、と思います。少なくとも、2024年通年の実力をそのまま表した結果ではなく、10月から11月の勢いが勝ったのがDeNAで、それがランキング1位になった、と言えるでしょう。

フロント(経営陣)としては。

1) レギュラーシーズンは3位に入れば良い。

2)CSで1位になるための貢献にボーナスを払う(全予算の半分をここに投入するとか)

という簡単な「ニンジンのぶら下げ方」で、ランキングの結果がかわってしまうことになります。

皆さん、ランキングっておもしろいと思いませんか?

 

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解散(ランキング視点で考える)

今日から10月。今日から、自民党の総裁が石破さんに替ります。

その石破さん、昨日いきなり「衆議院解散」を明言しました(コチラ ほか参照)。この明言は、自分のお気持ち発言であり、法的拘束力をもつ宣言ではありません。だって、昨日の時点ではまだ首相になっていませんからね。

では、なぜいきなりの解散でしょうか?

メディアやSNS上などでは、政治視点で色々な意見が飛び交っていますが、無風凧は違う見方をしています。「9人の総裁選挙」で自由民衆党をメディアが取り上げ、認知度的に向上しました。ランキング理論的には、社会的ランキングの値が向上したことを意味します。ほぼ同時期に立憲の党首選挙もありましたが、自民党総裁選がそれを上書きした形になっています。

だから、今。自民党が与党になる=最大議席数を取る ための最適な時期だと判断できます。

解散に関しては、色々な意見があることは皆様もご承知のことと思います。無風凧のランキング視点も面白い、と思いませんか?

追記:「総裁候補が9人」にしたことでメディア等への露出度を上げ、国民の視点を自民党に向ける戦略をとった、というなら、きっとその「策士」は、無風凧のブログの愛読者だと思います。

 

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公開するか否か、という情報操作(ランキングについて考える)

非常に「問題のある発言」を発見したので、今日はそのネタです。

インターネット上を始めとして、色々な「情報の海」に溺れている私たちの日常生活、如何に「正しい情報」を得るかは、大きな課題です。

そんななか、「Factfulness」という書籍がベストセラーになったことは記憶に新しいことですが、それ以外にも「ファクトチェック」と称するものがいくつかあることも、みなさまご存じのことでしょう。総務省でも「ファクトチェック団体の中立性」が問題になったとのことです(コチラ 参照)

上記記事中、更に気になる一文を見つけました。それが下記。

『意見を踏まえた上で「公開範囲を議論するということになる」とした。』

の部分。公開範囲を限定することは、その時点で恣意性が入ります。つまり、「ファクト=ありのまま」ではありません。人権配慮や著作権を始めとするほかの法律による規制・限定が行われざるをえないばあいがあることは無風凧も理解しますが、しかし、その時点で「ファクト」にならかの「外力」が加わっています。

上記記事中では、その「恣意性」には触れず、それどころか「限定範囲の議論は当然」と考えていたように無風凧には読みとれます。これこそ、情報操作の根源であると、無風凧は警鐘を鳴らします。

いわゆる「御上思想」が今でも通底している日本ならではの「有識者」が出しそうな結論です。

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ハイプサイクルと都知事選(ランキング理論で考える)

いよいよ都知事選が本番を迎えます。

今回は(今回も?)凄い人数の立候補が予定されています。元安芸高田市長の石丸さんは、トップを切って「名前」を売った感じがします。その後、やや遅れて小池現都知事も立候補を表明しました。無風凧のランキング理論ではよく使わせていただいている「二位じゃだめなんですか?」の蓮舫さんに加え、元空幕長の田母神さん、タレントの清水邦明さんも立候補を表明。維新の会の音喜多さんも出るかも、と言われています。

まだ受付前なので今後どうなるかは判りませんが、ランキング理論的に考えてみましょう。

「ランキングはオーバーシュートする」という無風凧の理論に従うと、例えばいま、同じ「支持率(認知率?)」の人であっても、上り調子の人と下り調子の人がいることは論を待たない。ガートナーのハイプサイクルを思い浮かべる方もいるでしょう。

その意味では、小池さんは、オーバーシュートも、その後の「幻滅期」も経たうえで、今のステータスがどうなっているか?を考えるべき人。意外と安定期(刈り取り期?)に入っているかもしれない。もしくは、他の候補がカニバリズムで落ちていく中で、最後に生き残るかも?

石丸さんは、東京都にとってみれば、まだ「黎明期」に相当するのではないでしょうか。つまり、期待されるか否か、まだそれすら決まっていない状態。

田母神さんは、今回が何回目の都知事挑戦でしょうか?これまでの結果では、期待が当選レベルまで上がったことが無い。

蓮舫議員は、立候補を表明した瞬間から国籍問題で逆風が吹いています。認知度は民主党時代の仕分けであるので、ある程度得票できるでしょうが、

台風の目は音喜多さんでしょうか。しかし、維新の吹いている逆風を考えると、立候補しないという選択肢を選ぶかもしれません。(立候補しないだろう、と今日の時点では読んでいます)。

面白いのは、黒川さん。あの「つばさの党」の党首ですが、、、自分の選挙を邪魔されたらどういう態度をとるのでしょうか?ある種の炎上商法で知名度だけは上がっていますが、期待度という意味でいえば、あまり上がっていない、というのが無風凧の分析です。とはいえ。選挙結果は知名度に従う、という法則を考えれば、援助商法も「アリ」です(勿論、法律の範囲内で)。

とだらだら書いていましたが、無風凧の持っている今の情報の範囲では、現職の小池さん、が少しだけ有利なのかな、と思っています。

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リーグ戦のランキング(第34回世界コンピュータ将棋選手権)

今年のCSA(世界コンピュータ将棋選手権)は、昨日無事終わりました。ネット配信を見ていましたが、人智を越えた指し手、というか無風凧には思いもつかない指し手も散見され、「将棋は、人はもうコンピュータには勝てない時代」になった感があります。

さて、ここからはランキングの話。総当たりのリーグ戦で勝率が同じになった時に、どのように順位をつけるか、CSAの決勝で説明します。(まずは、勝敗結果(コチラ) をご覧ください。下記にも引用しておきます。引用元は CSAの HP コチラ

20240506

CSAの決勝は、8チーム総当たりのリーグ戦です。(いわゆるスイス方式ではなく、総当たり)。

勝敗表をみると、No.1の 「お前、、、、」と、No.8 の「dlshogi...」 は、同じ5勝1敗1引き分け、であることが判ります。

リーグ戦で勝敗数が同じになった時にどのようにランキングをつけるかは、幾つかの方法が提案されています。

1) 決勝戦を行う

2)直接対決の結果を優先させる

3)全ての対戦相手の勝ち数を競う(ソロコフ、スイス方式で用いられることが多い)

4)勝った相手の勝ち数を競う(SB、これは、スイス方式で用いられることが、多い)

5)勝った相手の勝ち数の平均(つまり、両端を切る)を競う(MD,これもスイス方式で用いられることが多い)

6) (将棋連盟で行われているB1以下のプロのように)以前のランキングに従う。

他にも色々ありますが、同率の場合のランキング決定手法は、事前に決めておく必要があります。

CSAの決勝は、6)の手法で決定する、つまり、決勝戦の並び順は2回戦(変形スイス方式で行われる2回戦の次が決勝リーグです)の結果ですから、1番上にいる「お前、、、」が優勝、ということに成ったわけです。

ここからは、コンピュータ将棋選手権の話に戻って。仮定の話ですが。違う決定方法、つまり、上述の2)を用いていたらどうでしょうか? 「お前、、」と「dlshogi...」の直接対決は、dlが勝っていたのだから、dl… が優勝になります。また、1)を用いた場合も、dl… が勝っていた可能性が高い。というのも、前日の2回戦で両者は戦っていて、その際は、お前… が勝利しています。しかし、一晩の間にパラメタ調整等を行っているでしょうから、一勝一敗で同等の実力というのではなく、開発した結果のdl... が 対 お前… では有利だったと考えるのが妥当です。

さらに。そもそも、dl…は、前回第33回に優勝していますが、今回は2回戦敗退だったところ(9位)、決勝辞退者が出たための繰り上げ出場。それを考えると、やはり、お前。。。 が優勝していた可能性が高い。

などなど。 色々楽しませていただきました。

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実力と評価

昨日。とある企業家の方と雑談していて、盛り上がった話。

「今の日本の低迷は、インフルエンサー重視だからだよ」

これは、ランキング理論で即座に解明できます。モデルで説明すると、其の企業家の方も大いに納得してくれました。

つまり。

インフルエンサーの存在が、大概の場合既にオーバーシュート状態。ここでいうオーバーシュートとは、「実力以上の社会的な影響力を持っている」という意味です。それに気が付いていないフォロワーが、盲目的にインフルエンザ―についていくから、結果として「期待を上回ることができない」。

その後、どうやって脱却すればよいか、喧々諤々したのですが、要因があり過ぎて収拾できませんでした。ただ。LLMは、このオーバーシュートには敏感に反応します。これからの「メディアリテラシー」は、LLM(例としては、ChatGPTやGemini)を正しく理解する能力が中心になるだろうな、ということがだけは、一致しました。

無風凧的には、「LLMへの入力情報を如何に精査するか」が大切なことだと思っていたのですが、現在の情報の産出量は、既に精査する能力を超えているのだとか。だから、結果として「使う人のリテラシー依存」なわけで、、、とすると、何時まで経っても改善は無し。カタストロフが起きるまで、インフルエンサーとLLM依存の社会が続くのでしょうね。

とここまで書いた時に、ファーストの会が乙武さんを副代表に選んだのだとか。まさに、上記を地で行くような感じがします。

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バイデン氏 vs トランプ氏

2024のUS大統領選挙は、2020年に続いて、バイデン氏 vs トランプ氏 になる模様です(コチラ など参照)。

USも、、、よほど、人材不足なのでしょうか?

無風凧のランキング理論によれば、これは「寄らば大樹の陰理論」と分析することもできますが、、、。

 

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