THEの大学ランキングの怪

すでに記事にしたつもりでしたが、忘れていた「THE世界大学ランキング日本版2019」の話。

THE(Times Higher Education)が発表する世界大学ランキングは、世界中の企業で参照されていますが、その日本版が2017から世界版とは別に発表されています。

ここで面白いのは、、、THEは、英国の教育専門誌が発表している「世界の大学ランキング」です。英国の大学が上位に来ることが想像に難くありませんが、日本の大学のランキングについても、面白い結果があります。

THEの世界ランキングにおける日本国内大学のランキング
東大、京大、阪大、東北大、東工大、名古屋、藤田保健衛生、北大、九大、帝京大、東京医科歯科大。。。。(1)

藤田保健、帝京大、、、二つの大学関係者には申し訳ありませんが、ちょっと「違和感」があります。上位にランキングされたのは、Citation,すなわち、論文の被引用数に関するスコアが突出しているから、と言えます。

上述は、「世界ランキング」の中から「日本の大学」を抽出したランキングでしたが、「THEランキング日本版」を見てみましょう。
京大、東大、東北大、九大、北大、名古屋、東工大、阪大、筑波、国際教養大。。。。(2)

この結果は、比較的納得しやすい?、、、え?東大がトップじゃないの?と色々意見があることでしょう。

無風凧は、世界ランキング(1)と日本版(2)で、順位がかなり入れ替わることに「面白さ」を感じます。というのも、「同じブランドの下で、複合ランキングの指標の重みが異なる2つのランキングが存在する」からです。複合ランキングを作るときに、「重み(=係数)をどのようにきめるか」が、ノウハウであり、特徴です。それを、同じ組織で2つ出す、ということにとても「違和感」を覚えます。

加えると。ランキングの作り方として、「出来上がったランキングをみて、直感とずれれば係数を入れ替える」という操作をしている可能性が指摘されます。言い換えると、上述のノウハウをためていく過程が、日本版発表の際に表面化されたということができます。事実、2018と2019では、いくつもの指標でその重み(係数)が変わっています。(コチラ 参照)

こんな面白い結果を、記事にしてなかった、、、反省です。

20190626 付録:
国際教養大、、、なんとなく、ではありますが、THEのランキング上位になることを目指して学校運営をしているように見えるのは無風凧だけでしょうか。右図は、国際教養大のマスコットキャラクターの「ONE」。秋田県立の大学だけに、「秋田犬」のキャラクターです。(出典は コチラ

 

 

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ランキングはビジネスだ!(ランキングについて考える)

久しぶりに、AKBの総選挙ネタ。かつて、「3年後には無くなる」と予言しました(こちら 参照)。少し遅れましたが、今年の11回目は中止になりました。永遠に続くものはないししろ、AKBがまだ存在する今であるにも関わらず中止になるのは、当然の帰結、です。

そんな矢先、文春が「勝手にやります!2回オールタイム・ベストAKB48総選挙 」だそうです。

今年が第二回だったということは、去年も行っていたようで、ググってみたら確かに痕跡がありました(こちら 参照)。

文春の結果と本家AKBが行った結果は全く異なりますが、、、根本的なちがいがあるから当然です。

文春は「かつてAKBに在籍した全員」の中で選択してるのに対して、AKBでは「選挙に出ている現役(事態もできる)」ですから、被選挙人が異なります。

また、文春は、一人一票が原則であるのに対して、AKBは、CDの投票券ほか、一人一票が原則ではないことも違いとして挙げられます。

そして。

無風凧としては、「選挙」自身が新しい「ビジネス」になっていることに注目です。文春が今年も総選挙を行うということが、ある程度の「読者」が読めるから。つまり、購買につながるからです。なんとなく、、、古い表現で恐縮ですが「他人のふんどし」のような気がしますが、文春はよい点に目を付けたな、と感じます。

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社会構造のねじれをランキング視点で考える

「年上の部下を持ったときに困った記憶ありませんか?」

管理職になって、初めて部下を持つ。最初は年下の何人かだけを部下にしていますが、ある時、自分の親に近い年齢の方を部下にする。。。そんなときに、どのように接していけば良いか、悩んだことのある方は多いのではないかと思います。

これは、乳幼児の頃から大学卒業するくらいまでは、ほとんどの人生経験において「年功序列」で過ごしていた人にとって、優先順位に変化が生じたことによる戸惑いと言えます。一般的な社会生活では、「目上の者を大切にする」ことは大切なことですし、体育会系の人は特に「先輩」の存在が絶対だったりしますから。

言い換えれば、対人関係における「社会生活におけるランキング」と「会社生活におけるランキング」の間に「ねじれ」が生じることに、違和感をおぼえ、困惑するのが「初めて年上の部下を持った時」です。

バブル期までの日本では「会社生活におけるランキング」はほとんど「年功序列」だったので、ねじれは存在していませんでした。

さて、ここからが今日の本題。

先日、とある新聞記者のかたと話をしていた時の話。

「デスク(上司)は大した記事も書いたこともない若造なのに、デカい顔をして、給料も俺より良い」

これも一つの「ねじれ」です。日本人は殆どの場合、「努力」=「成果」=「報われる(評価される)」の等式が暗黙の了解です。上記の記者は、上司よりも自分の方が努力しているし成果も出しているのに給料が低い、という「ねじれ」を指摘しているのです。少し見方を変えれば、「良い記事を書く」軸でランキング上位を目指していた記者たちに、ある日突然「マネジメント力」という評価軸で評価されることになり、l「良い記事を書く」軸と「マネジメント力」軸にねじれが生じています。

現代教育においても、入試制度においても、、、、努力の方向とそれを評価する評価軸が異なることは無いのですが、社会に出た瞬間に「これまでとは全く異なる価値観」=「マネジメント力という新しいランキング軸」で評価される、、、このねじれが、上記新聞記者を始めとする不満の根源です。

最近の大企業にある「役職定年制度」などというのも、この「ねじれ」を更に複雑化しているものです。そして、、、不満分子が増えていく。

このねじれ、改善した方がよいのか、このままが良いのか、はまた改めて。

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d3977 正しいことと多数決のハザマ

一昨日の話(コチラ 参照)の続きをしましょう。

昨日は、「正しいこと」をどのように選択するか、という意味での多数決の問題点を指摘すると共に、マスゴミやネット社会の在り方に問題提起をしました(したつもり)。

先日。ふとしたことで、相棒6「琥珀色の思い出」の再放送を見ました。

このエピソード。正しいのははどちらでしょう?(端折ってますので、是非エピソードを見ることをお勧めします。)

1. お客様の思い出のAというスコッチを出す。
2. Aと同額でより「美味しい」と世の中で言われているBというスコッチを出す。

当事者にとっては、1.しかし、世論的に、もしくは権威と呼ばれる人にとっては、2が正しいことになるでしょう。では、お金を出すお客様にとって、より満足度が高いのは? Aが正解ということになるでしょう、、、けど。これも、1%くらいの方は、2という方もいるかもしれませんね。

世論、、、ネットやマスゴミより、「より正しい」ことが存在することの証左です。

次の例。

甲さんが乙さんに約束(契約)したこと。公序良俗にも法律にも反していない約束は、周りの誰が何を言っても、誰が何といっても守ることが「正しい」と思うのです。約束したことに、周りの多数が何か言って、甲さんが約束を反故にするのは、、、やはり、正しくないと思うのです。つまり、約束した当事者同士と、それとは直接関係の無い人の「一票」には違いがある、というよりは、周りの人には一票の権利すらないと思うのです。

例えば。親が16歳の子供に、次の大会で優勝したら海外旅行にひとりで行ってよい、と約束をしたとします。

でも。親戚一同、「まだ早すぎる」「心配だ」「親もついていくべきだ」、、、と言って、結局子供との約束を果たさない。この親を、あなたはどう思いますか?

民主主義であることと多数決は近い概念ではあると思います。しかし、まずは「約束を守る」が、より上位の概念として必要だと言えます。

# 注: 公序良俗や法律に反しているか否かを「分ける」方法が少し曖昧です。結果、何処まで行ってもこの「分ける」の問題に帰着して、理論化出来ないものも理論化を目指さなくてはならない(コチラ 参照)、に繋がっていくのです。

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d3975 震災遺構問題とマスゴミとネット社会と

東日本大震災から8年。被災された方のご冥福をお祈りすると共に、今なお避難されている方・復興活動されてる方の応援を申しあげます。

先日もネットニュースに載っていたのですが、震災を忘れないための震災遺構を残すことと、復興を優先させることの二律相反の問題です(コチラ 参照)。

参照記事(コチラ) では、遺構を残せない残念さ、を前面に出しているように思いますが、それが、復興の妨げになる考えている方がいることも事実です。

このような場合、民主主義=多数決 で決まっていくのが、現在用いられる方法です。最良ではないかも知れませんが、現実です。ただ、、、この多数決。「多数決の範囲」が課題になります。まさに、「ランキング」の問題と同じですね、、、つまるところ、この手の多数決は「統計量ではない」ということです。

具体その場に住んで居る人と住んでいない人は、遺構に対する「距離感」というか当事者意識が違います。その場合に、「同じ一票」で考えてよいのか。

他の例で言うなら、「パソコンの満足感ランキング」に対して「使ったことが無い人」が一票入れているとしたら、、、どう思いますか?変だな?と思いますよね。

ネットによる世論形成も、マスゴミの記事も、同じ一票で良いのかな、と考えます。

これって、沖縄の基地問題も同じです。

民主主義って、、、難しいですね。

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d3965 米朝トップ会談不調(ランキングについて考える)

ハノイで行われていた米朝トップ会談が不調に終わりました。

色々な報道がされていて、「言った言わない」問題になりそうで、何が真実やら、、、判らなくなっています。

「今回の不調」、、、不調になる事が目的だったとすれば、見え方が変わってきませんか?もっと言えば、ランキング理論で、今回の結果を考えてみるのです。

トランプ大統領: 現在Lanking1で、それを維持したい。→ 2位以下との距離を空けたい。

金委員長: 今は世界?位だが、いずれ世界一位を取りたい。→ 今はアメリカを利用してまずは2位まで上がりたい。

この前提に立てば、二位に上がろうとしている北朝鮮側の方が、より強いカードを用意しなくては、同じテーブルにつくことはできません。それが出来なかった場合の「ダメージ」も、圧倒的に北朝鮮の方が分が悪い。。。そして、翌朝の北朝鮮からの報道「我々の主張は、制裁総ての解除では無かった」という点から、北朝鮮側が、アメリカを上位に見ていることが改めて確認できました。

もう一つ。

時間伸びるだけで「より窮地に追い込まれる」のは、北朝鮮。これが判っているからこそ、早目に二回目の階段を行い、不調に終わらせる、、、という戦術を取ったとすれば、トランプの読み勝ち、ということになります。

今回の会談不調は、お互いにダメージがあったのだと思います。。。が。北朝鮮の方がより大きなダメージがあったと言えるようです。

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d3927 エレベータ追い越しを止める

今日の朝日新聞デジタルの記事で、面白いリードを発見。皆様もご存知のことと思いますが、エスカレータに載る際、関東は右が追い越しレーン、関西は左が追い越しレーンになります。これに対して、「追い越しは危ないから止めよう!」というキャンペーンがあるのだとか。(コチラ 参照)。

記事では、自然発生的にできた慣習と、人為的に作るルールはどちらが強いのだろうか(どちらがまもられるのだろうか)という投げかけをしています。

この議論を行うには、大切な条件が二つあります。それは、「強制力=罰則 があるルールなのか、罰則がないルールなのか」、ということです。もう一つは、便利になるか否か、です。

一つ目の良い例は、パソコンソフトの違法コピー。30年前は当たり前のように行われていましたが、違法性と罰則をアピールすることによって、撲滅することができました。

二つ目の良い例は、Suica導入により、キセル乗車が激減したこと、が挙げられるでしょう。

このように考えれば、、、二つの条件を共にクリアできていない「エレベータ内追い越し禁止ルール」ですから、定着することはないであろう、ととりあえず断言できます。

その上で。どうしても「エレベータ内追い越しを無くしたい場合」の方法を考えてみましょう。

追い越しをするのは、人間の「本能行動=ランキング人仮説が成立」です。つまり、少しでも前に、早く、というのは、人間の「本能」ですから、止めようがありません。だとすれば、適当な「別のランキング」を導入して、追い越さないことが「ランキング上位に来るようなルール」を作る、というのが最初に思いつくことです。

スマホと連動して、「このエレベータのグッドマナー大賞」を掲示する、などというのは、Bigdata花盛りの今日、とても簡単に実現できそうです。勿論、ここでいうグッドマナーは、エレベータでは歩かない、と定義しています。

いかがでしょうか?

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d3914 何のランキングか?(ランキングについて考える)

ランキングについて、有名週刊誌が「お詫び記事」まで出しました、、、ので、今日はその話。

「ランキングについて考える」の事例として扱いますが、お詫び記事までだした「ランキング」なので、不快に思う方がいるかもしれません、、、予めお詫び申し上げます。

さて。記事は コチラ

内容を簡単に書くと。

週刊SPAが、「ヤレる『ギャラ飲み』実況中継」という記事を扱い、その中でギャラ飲み後に性交渉に発展しやすい大学を「ヤレる女子大学生RANKING」として順位づけしたランキングを扱いました。

編集者は、「『より親密になれる』『親密になりやすい』と表記すべき点を読者に訴求したいがために扇情的な表現を行ってしまった」と言っています、、、つまり、「性交渉できる」=「より親密になれる」という前提での記事でした。

さて。ここからが「ランキングについて考える」の無風凧の主張です。

ランキングを表す「軸」。これをどのような「表現」をするかで、受け取り方は変わります。上記の例では「親密になれる軸」を、編集部が判り易さと週刊誌として売上を伸ばせる言葉として「ヤレる」という表現の軸にしたわけです。

これと同じようなミスリードは、世の中には沢山あります。住みやすい街ランキング、かしこい子供ランキング、大打者のランキング、、、、例えば、大打者と言ったときに、「打率」なのか「得点」なのか「ホームラン」なのか、加えて「最も活躍した年で比較するのか」「生涯」で比較するのか、、、など、大打者という言葉だけではミスリードしてしまう。

そのようなミスリードは。大概の場合、「ランキングを見ている人」は「自分の都合の良い軸」に置き換えていることも見落とせない事実でしょう。

この事例からも、ランキングは「何を軸にしているのか」を出来るだけ正確にかつ「解釈の余地が無いように」示す必要があります。

生涯ホームラン本数のランキング、のように。

繰り返しになりますが、軸をより正確に、誤解無いように命名してミスリードおきないようにすること。これがランキングを作る人の「最低限の作業」です。

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d3904 寒波(付:欲望の哲学史)

20181230


あきた仔犬くん:
超大型の寒波がやってきているんだって?無風凧さん、寒さ対策は万全にね。。。。

写真出典 パブリックドメインQ: 著作権フリー画像素材集
例年、年越しは浅草寺、と決めています。今年も「二年詣」のつもりですが、、、寄る年波には勝てぬもの、To go or not to go、、、少し考えています。

所で。NHKの「欲望の哲学史」という番組を見ました。非常に要領よく戦後の哲学史を俯瞰することができる秀逸な番組でおススメです。

哲学者マルクス・ガブリエルの「新実在論」に終着するように構成されているのだと思いますが、ガブリエルの新実在論自体が、まだ曖昧というか、ご都合主義のように聞こえるところは、無風凧の理解力不足、を感じます。新実在論を論じるときによく使う「全体は存在しない」というのも、昔からよく言われている事の言い換えにすぎないと思います。少なくとも、理学系の研究者にとって、新実在論は何も新しいパラダイムを提供していないように思います。

そんな中、、、無風凧は不遜にも、実在するものは「ランキング」だけではないか、というアイデアに行きあたっています。デリダの差延の考え方は、無風凧の「ランキングの分類」でも生かされていますが、それを敷衍すると、新実在論をこえる「実在論」を構築できそうな気がしています。

そして、、、ここが一番大切なところですが、、、構造主義も所謂実在論も自然主義も、すべては形而上学ですが、ランキング論をベースに構築すると、第二哲学=自然科学=人間の本能に基づくことになります。もっと言えば、「最初にズレがある」ことの認識ではなくは、なぜズレが必要なのか、から理論を構築できると考えています。

まあ、魔鏡の一種かもしれませんが、思索を楽しんでいます。

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d3902 スーパーの陳列(ランキングについて考える)

正月の買い出しに近所のスーパーに行った時の話。

門松、鏡餅にはじまり、きんとん、数の子など、正月用品や正月食材が正面に並ぶ中、普段買っている卵などが済みに追いやられている。。。売り上げのランキング(利益のランキング?)で、ランキングの順番に一等地をとっているな、と感じます。

そして。

正月食材としては重要度が低いと思われる食材は、、、商品棚に置き場がなくなり、なんと「置いていません」とのこと。無風凧が買う予定だった「大豆の水煮」は、在庫もないとのこと。

ランキング結果、、、無風凧は頭の中は瞬間にして、研究者モードになりました。ランキングの利用は、「企業側」には理に適っているでしょうし、利を最大化する方向でしょうけど、一般消費者(この場合は無風凧)には「理不尽」なわけです。。。。

まだ上手く言えませんが、「ランキングは強者(プロヴァイダ)を助け、弱者(一般消費者)をくじく」事例を発見したように思えるからです。欠品が極力すくなくなるようにAIで予想することは今や常識的な技術だと思いますが、ランキングはそのAI予想の根幹技術であるにも関わらず、弱者を生み出す、、、のは、何か使い方に問題があるからかもしれません。

この点について、ちょっと考えてみます。

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