試験は一発勝負?

総裁候補の河野デジタル相が、大変珍しい意見を発表しました(コチラ など参照)。曰く

「大学入試の共通テスト、一発勝負をやめませんか」年に複数回の実施を“提案”

受験生にとっては、非常にありがたい意見かもしれません。でも、もう少し慎重に考える必要があるかもしれません。

1) 試験に関するコスト(場所、試験監督、問題作成費用)

デジタル化すれば簡単!と理想論では言えるかもしれませんが、現実問題として、不正がなく公平なシステムを作るのは至難の業です。

2) これは、「ベスト」を選ぶ手法を提案しているが、その人の「実力」を測る方法ではない。

たまたま失敗した受験生を救済する仕組みとしては、複数回受験は良い方法です。でも、たまたま「山が当たった」実力以上の結果を出した学生は「ラッキー」ということでしょうか?実際の大学現場から考えると、それも正しくないように思います。

3) 二次試験(各大学別の試験)の方も、複数回にするのでしょうか?それは、各大学の負荷を劇的に増やすことになりますから、妙案が必要です。

きょうは3つだけ、問題点を上げさせていただきました。渇して、誹謗中傷ではなく、「議論・改善のための論点」の提示であること、読んでいただけたらお分かりいただけるかと思います。

指摘だけでは議論にならないかもしれないので。この問題に対する一つの方策は、過去にこのブログでも書いているように「入試撤廃」を軸にしたものがあります。いつでも議論できますよ。

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英国の受刑者1700人釈放事件

昨日の記事です(コチラ など参照)。無風凧が要約すると、以下のように書いてありました。

・ 英国(イングランドとWales)で刑務所が不足している。増設が間に合っていない。

・ 条件を満たした受刑者1700人を釈放した。来月までに更に5500人釈放する。

・ 釈放された受刑者によると、刑務所は「更正の場」ではなく「屈辱の場」であった。

・ 地元民・地元エディアによると、再販を懸念する声が上がっている。

これは、無風凧事件では明らかに事件です。理由は下記。

・ 想定以上に受刑者がふえること(つまり、受刑者統計)に予測ができていない。(このAIの時代に考えられない!)

・ 予測以上の受刑者が板にしても、「余力」をもった運営ができていない(余力分も使い果たした、と言いたいのでしょうけど)。

・ 単なる釈放であり、残りの刑期を考えていない、恩赦とおなじである。

・ 地元住民等と合意がとれていない。

昨日、日本におけるマイナカードが民意に沿っていない、という記事をアップしましたが、英国も同様、のようです。この記事だけを見ると、英国の方が、専制主義的な政治を行っているようにも理解されます。英国って、コモンセンスの国じゃなかったのかなあ、、、

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マイナ保険証

新総裁選挙の目玉(争点)に、マイナンバー保険証 が上がってきているようです(コチラ など参照)。

無風凧的には、、、ネットバイアスもかかっているでしょうが、、、、国民世論的には慎重派・反対派が多いように感じています。

総務省発表資料(コチラ、2024年1月時点)では、5%しか使っていませんし、

議員224名からの「廃止・一本化反対」申し入れも行われたばかりです(コチラ 参照)。

統計的な結論をするには、上述はまだ完全なデータが揃っていませんが、すくなくとも「議論をしつくして国民の賛同を得た」状態ではなさそうです。

さてここからが本題。

今回の自民党総裁選。マイナ保険証を推進している方が殆どで、慎重派は、林さんや石破さんなど少数派。国民の意志とズレているようです。

勿論、「全ての事象に対して国民のいいなり」になることが良いことではないでしょうし、将来を見据えて布石も必要でしょう。しかし、今のマイナ保険証に関しては、まだその時期に達していないことを、上記事実は示しているようです。

このように。

国民世論と大きく乖離した総裁=首相決定方法に、皆さんは違和感を覚えませんか?

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日本は変えられるのか?

いきなり究極の問題を出してしまって恐縮。

そして、いままのままの日本で良い、と思っている方も一転数居ることも織り込み済みの上で、あえて「日本は変える」ことを考えて見る。

なぜなぜ五かい、をしてみよう。各党が考えている「教育無償化」「少子高齢化対策」「GDP転落問題」などなど起点に、なぜそえれが起きてしまったのか、の原因究明をすることになる。

勿論、社会科学における現象であるから、科学実験の世に唯一解が求まるもんではない。一定のError-Barの中における「平均(多数決)」や、分散などで表せっることになるのは、これまでの政治を見ている分かる事。

なぜなぜ5回を繰り返してみると、意外と音源は一つだった入りする。無風凧にとっては、

国体の変更(いわゆる旧態然とした権益を打破する → 判例府議の放棄)

完全な道州制(決定権の移譲の独立性と競争主義)

Sustainabe(もしくは縮小経済)を前提にするRiskManagement

が、究極の3つ。これらの問題に解決できれば、過疎問題も、少子化問題も解決が可能である。

「政治は机上の空路ではない」とおっしゃる方は多いでしょう。では、無風凧に「論理的に反論」してみてください。ただい、「議論でまけても感情的にはあり得ない」という逃げななし。議論でまければ、施策は変更です。

このように考えるt。

まずは国体を変える必要があります。その手法は改めて

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齊藤兵庫県知事のパワハラ疑惑と職場環境

齊藤兵庫県知事のパワハラ疑惑、元職員の自死、そして百条委員会、辞職勧告。

齊藤知事に関する記事が随分多いなあ、と感じでいます。

けっして、齊藤知事を擁護するわけではありませんが、ちょっと視点を変えてみましょう。

「ハラスメント」は、受けた人がハラスメントだと主張すればハラスメントになるわけです。

斉藤さんのこれまでのキャリア、、、基本的には総務省官僚、、、において、ハラスメントってどんな場合だったのでしょうか?今でも官僚は残業時間が長くブラック企業化しているという記事もよく見かけますが、齊藤さんのこれまでのキャリアにおいて、かれが「知事になって行った」ことは、「日常茶飯」なことだったのではないか、とも思えます。

だとすれば、齊藤さんは本気で「パワハラはしていない」と思っているでしょうし、たとえば「事前に弁護士に相談して公益精度を使わないことを如何に適法にするか?」というのも前例があったのかもしれません。

無風凧の経験した範囲でも、官僚の上下関係は、体育会の先輩後輩以上に厳しい、と感じています。

これらを勘案すると、兵庫県の問題は、齊藤さんのパワハラだけ、ではなくなってきます。くどいようですが「齋藤さんの肩を持つ」わけではなく、中央官庁自身が「パワハラの巣窟」になっているのではないか?と思えてくるのです。

 

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近所のスーパーでは水曜に入荷

タイトルの

”近所のスーパーでは水曜に入荷”

は、坂本農水大臣の発言です(コチラ など参照)

昨今、スーパーなどで「米不足」が頻発していることは、このブログの読者の方も感じていらっしゃるでしょう。上記記事でも、一般店舗でのコメ不足が取り上げられています。完全な統計が取れているわけではありませんが、コチラ をはじめとする報道機関の「調査(取材)」でも、こめが市場から消えていることは間違いないことです。ほかには、Amazonのページでも確認できますね。

ところが。

坂本農水相は、

「近所のスーパーでは水曜(つまり、昨日なんですが)に入荷すると言っている」

と、閣議後の会見で答えました。

開いた口が塞がらない、とはこのことですね。

「特称事象」

として、近所のスーパーで入荷すると言っていることを、

「全称事象」

つまり「全国の店に米が入荷する」と言い換えているわけです。

これは、たとえて言えば、だれか一人の意見を聞き入れ、多数決の結果は無視する、という民主主義の根幹を揺るがす大問題です。ほかに言えば、「大臣の得る情報に関する限定合理性」といえばまだ救われるかもしれませんが、少なくとも、「論理学的な正しさを理解していないのではないか」と、疑いを持つに十分です。

今回の坂本さんは口が滑った部分があるのかもしれませんし、自分は庶民派で近所のスーパーにも行っていることをアピールしたかったのかもしれません。しかし、それとこれとは別。論理的に「間違えていること」は、明白。

無風凧は、以前より「理科系の素養持った人が大臣には必要」という主張をしていますが、それは、こういうところに出ています。

 

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効率化は局所最適解に陥いる。

20世紀後半、そう、MBAが持て囃されるようになったころから、「経営の効率化」が叫ばれるようになってきました。(期を同じくして、中国も一人っ子政策を奨めていました)。

果物の栽培でも、大きな果実をつけるために「間引き」をすることがありますが、効率化、とは「それと同様」ととられることができます。

育児の視点で解釈すれば、「少なく生んで、大きく投資し、大きな果実を得る」。

2000年頃は、DINKS(Double Income No KidS)という言葉がでてきたように、「自分(つまり親候補世代の人)」の個人的な幸せの期待値を考えれば、子供はいない方が裕福な一生を過ごすことができる、と考える人が多かったようです。

また、核家族化もそれに拍車を掛けていたのでしょう。それまで、家庭内の労働分担をしたいたものが、核家族化により分担できなくなり、夫婦(多くの場合は女性)に家事負担がかかるようになった。そのため、「局所最適=家庭内の幸福度」を追求すれば、子供はいない方が裕福だという計算(あくまで期待値ですが)が、成立するようにみえてきます。すくなくとも、20世紀型MBAの視点でみれば、そのように見えます。

そこで、少子化に歯止めが効かなくなった。その後は別の要因も重なってきますが、大筋はこのような流れ。

この「局所最適」は、学問の世界にも言える。つまり、「成果がでそうな研究にだけ投資をする」。その時その時の単年度でみれば最適な選択かもしれませんが、長い目で見ると国の科学力を落としていったことはもう皆さんご理解いただけるでしょう。根源的理由が少子化と同じ、に見えるようになっているのではないでしょうか。

最近の起業ブーム。ユニコーン企業を日本から排出する、という目標を掲げ、経産省など努力していますが、結局施策としては「選択と集中=効率化」。よしんばユニコーン企業がいくつか出てきたとしても、それは「国力(例えばGDP*注)」の継続的上昇にならないことは、上記の例からもお判りいただけると思います。

そろそろ、効率化は局所最適に陥るだけで、全体最適には向かわないことに気が付く時期に書いたのではないでしょうか(無風凧は、かなり以前からそのように主張しています)。まあ、ブログに書いているだけでは、ごまめの歯ぎしりにも名ならないのですが。

最後に、無風凧の修士時代の恩師の言葉:
「最近の研究は、深く掘っては居るけど、入口に幅が無い。深い穴を掘りたければ、入り口を広くする努力をしなくてはならない。」

注: 無風凧は、国力をGDPで測ることには賛同していません。ここではあくまで「世の中で言われている国力を比較する」という文脈でとらえて下さい。

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総裁選(なぜ理科系出身の候補はいないのか?)

岸田さんが首相退陣を発表してから、次期総裁候補のネタがバズっています。今回は、11人も総裁選に出るようです。

Img_04238a4718b813c35d15d27d5a387aad3799 さて。右図は、ダイヤモンドオンラインからの転載です。元記事は「コチラ」をご覧ください。

表を見ていただくと一目瞭然ですが、、、いわゆる「理系」の候補者はいない。科学に枠組みを拡げても、社会科学系はいますが自然科学系の候補者はいません。

社会科学と自然科学の違いは何か、を今議論することはしませんが、自然科学は「法則(論理)が変えられない(客観的に一つに収れんする)」ということに特徴があることは論を待たないでしょう。論理の正しさは、実験で確認することになります。そのような「自然」を相手にする「論理」との対峙の方法を存じてないと思われる方が、候補の大半だ、ということです。

無風凧は以前から主張しているのですが、、、理科系出身者を首相に。勿論、研究者である必要はありません。自然災害大国である日本には、理系の思考ができる方が、必要だと思うのです。自然の法則は、人の意志で変えることはできませんから。

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岸田さん、お疲れ様でした。

岸田首相が、時期総裁選に出ない、と公表しました。岸田さん、お疲れさまでした。

コロナに振り回された首相、だったと言ってよいでしょうか。それとも、裏金?安倍元首相の後始末?

大変失礼ながら、「これをやった首相」という印象が無いのです。そつなくこなした、ということになるのでしょうか?それとも、全ての課題を先送りにしてきた結果、でしょうか?

いずれにしても。

AIをはじめ、これだけ技術が進歩し、国民の生活が質的い変ってきていることを認識はしていなかった首相だとは言えます。それは、今の内閣の布陣を見てもお判りでしょう。

次の首相がだれになるかは判りませんが、、、今のZ世代、α世代、そしてその後の世代が夢をもてる「日本」にするべく、国を変えていかなくてはならない、これだけは間違いありません。

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咳をしている人が増えたなあ、、、、

最近。

外出の度に思うのですが、咳をしている人、増えたなあ、と思いませんか?

電車の中でも、咳き込んでいる人を良く見かけるようになりました、、、コロナ11波到来ですね。

昨年5月に5類に移行してから治療費が高くなった
→その為に病院に行かない
→→ 無理して出社(登校)
→→→ 感染拡大

これは、「風が吹けば桶屋ばもうかる」よりも、確実な因果推論ではないかと思います(きちんとベイズ統計とったデータは無いと思いますが)。

皆さん、自分の身は自分で守りましょう、、、と言っても、手洗いうがい程度しかできないと思いますが、十分留意して下さい。

そして。

少しでも体調崩したかな、と思ったら、早目の自己隔離をお願いします。

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