学歴のインフレ理論
先日、ハタと気が付いた話。
まず前提は、物価のインフレ率は年率2%が良い、というところから。この2%の理論的根拠も現実的な効果も無風凧は納得できていませんが(爆)、なぜか2%が良いとされています。
この前提だと、約35年で物価は二倍になる、という計算になります。逆に言えば、物の価値は、半分になる。
これを、敷衍してみましょう。
高卒の価値が、35年で中卒の価値へ。そして、大卒の価値も35年で高卒へ。いささか暴論ではありますが、価値が下がるというのはそれだけ「希少性が無くなる=コモディティ化する」と考えれば、経済学的には理解しやすいのではないかと思います。
右図は、大学進学割合の推移ですが、凡そ、上記の仮説を裏付けているように思います。
コモディティ化する、ということは、逆kに言えば「特別ではなくなる」訳でして。即ち、教育基本法の大学の目的(第7条:大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するもの )からは、乖離が大きくなっていくことは、経済学的には必定という言うことです。
大学が本来の目的である「学術の中心」に戻れる日は、永遠に来ないだろうな、と無風凧は残念に思います。
出典 大学入学者選抜者基礎資料3(文科省、コチラ )
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