詰将棋: ステイホーム、浪費する二人(双玉のラブストーリー4)

土曜日は詰将棋の日!

20231202 双玉のラブストーリーシリーズも大詰めを迎えてきました。スマホ詰パラの「年始握り詰」が4年連続で双玉というのは、もしあしたら、管理人さんもこの「双玉のラブストーリーを楽しみにしているのかな」なんて思ってしまいました。

この第4回はコロナ自粛中の2021年正月の作品。皆様「ステイホーム」していたことを思い出していただけると思います。詰将棋でも4x4にステイホームしました。

作意
12銀成(A)、同玉、13歩、11玉、21香成、同玉、12歩成、同玉、23金、21玉、32金左、同金、同金、11玉、22金打(B)、同角、同金、同玉、33金、11玉、22角(C)、21玉、32金、同玉、33角成、21玉、23香、12玉、22馬まで29手。

詰将棋としては、(A)(B)2度の「打ち歩詰回避」,そして、(c)で22角の替りに13香とするとやはり歩詰。これだけの作品です、、、が。ラブストーリーとしては、5枚もある金銀を全部浪費してしまい、最後に貧乏図式になるところが面白い。驕る平家は久しからず、ではないですが、皆さま、分不相応な浪費は避けましょうね。

なお、双玉詰将棋としての詰め方玉の意味は非常に薄く、これを双玉と言っては申し訳ないな、という気持ちです。初出はスマホ詰パラNos.16066です、

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詰将棋:双玉のラブストーリー(2)・・・追いかけて、追い付いて

土曜日は詰将棋の日!

20231118 先週から、「双玉のラブストーリー」をお届けしています。このラブストーリーは、スマホ詰パラの2018年~2022年の握り詰課題が双玉だったので、それをラブストーリー仕立てにしたものです。勿論、ではありますが、最初はシリーズ化は考えていませんでした。①2018年の拙作に、スマパラの管理人さんが「ぼっち」というタイトルを付けて下さったこと、②2019年の課題が双玉だったこと、で自然とラブストーリーになっていきました。と言っても、ラブストーリーに感じてくれる人はどの程度いらっしゃるでしょうか(笑)。

今回は第二話、「追いかけて、追い付いて」です。

作意:
▲62香成▽同玉▲74玉▽52玉▲73玉▽51玉▲63玉▽41玉▲42桂成▽同玉▲51角成▽同玉▲52銀▽42玉▲43桂成▽31玉▲41銀成▽同玉▲53玉▽51玉▲42成桂 まで21手

並べてみてお分かりのように、「王鋸」です。スマパラのコメントには「攻める王様はアレキサンダー大王のようだ」とありましたが、そんな感じにも見えますね。表したかったのは、玉を追う王、でした、、、、第一話(先週のこのブログ参照)、ボッチだった二人が、急接近!の第二話でした。

また、右辺には自分でも不満があります。握り詰とはいえ、お座なり感がぬぐえません。ここをもう少し詰将棋らしくしたかった、、、というか、王鋸をもう少し延ばす為に、右辺の5枚(銀より右)を使うことができるように思います。(先ほど、おもいつきましたが、柿木さんで余詰めを指摘されました)。

最終手、作意が42成圭というのが、ちょっとした味付け。玉と王が見つめあっています(はーと)。

 

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詰将棋: 双玉のラブストーリー(1)

土曜日は詰将棋の日!

20181205 思い出の自作詰将棋シリーズ、今回から5回続けて「双玉のラブストーリー」シリーズをお届けします。その第一回が右図。タイトルは「ぼっち」。スマパラの管理人さんが付けて下さりました。

作意:
▲11金 ▽同玉 ▲44角 ▽22銀 ▲31飛 ▽21銀 ▲12歩 ▽同玉▲13歩 ▽同玉 ▲14歩 ▽同玉 ▲25金 ▽同玉、▲35飛成 ▽14玉 ▲15香 まで17手詰

無風凧が初めて作った「握り詰」です。2018年のスマパラの課題でした。握り詰、にはそれまであまり興味はなかったのですが、境界条件としての仕様駒指定はアリだな(数学的に)、と思って挑戦しました。

この時のスマパラのコメントに、「合い駒の非限定は避けた方が良い」というご指導を頂いたことも、思い出に残っている大きな理由です。結局、合駒の限定は難しい、ということをこのあと随分勉強しました。また、結果としてあまり実現できていないのが実情ですけど、合いごまを限定できるように努力するようにはなりました。

また、スマパラの握り詰、このあと5回続けて双玉。これをラブストーリー仕立ての物語にしました(つまり、詰将棋として、玉と王の愛物語を不可。どちらが男でどちらが女か?ですって? JGBTQの時代、どちらがどちらでもよいのではないでしょうか(笑))。この作品は、玉が「最も離れている状態(つまり、11と99)」になります。ですから、お互いが「ボッチ」な状態なのです。さあ、このぼっちな二人のラブストリー、こんごどのように展開していくでしょうか?乞うご期待。

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詰将棋: 出現マジック一号

土曜日は詰将棋の日!

20231104思い出の自作詰将棋シリーズ。今日は、無風凧作の「出現マジック第一号」となった「マジックです、虹だけじっと見て11数えて下さい」を紹介します。スマパラでは2019年5月23日、Nos.13009です。

作意:
▲23銀 △同玉 ▲32銀 △同玉 ▲41角 △22玉 ▲32飛 △13玉A ▲14香 △同玉 ▲12飛成(生) まで11手詰

この作品は、スマパラ11786の三輪勝昭さまの作品をみて、「すごいなあ、、、」と思って真似した作品です。配置はそのままで、2枚、付け加わるだけで詰め上がります。とても美しい、と感じます(というか、11786を解いた時に、是非自分でも作りたいと思いました)。出現マジックという言葉も三輪様の言葉ですし、実はタイトルもお借りしています。スマパラをされている方は、ぜひ、三輪様の作品をご鑑賞ください(三輪様の作品に比べると、無風凧作は駄作で恥ずかしいレベルです。)

少しだけ、自作解説。

このころ、2筋に壁を作って、玉の逃げ場がなくなる(つまり、本作の詰上がり)状態をいくつか研究していました。この詰上がりはいつか使いたいなあ、と思っていた時に、出現マジックをしり、応用してみた、というのが制作過程です。

実は、Aで23玉42飛成以下の変長駒余り、もあり、、、傷のある作品です。

出現マジック、という形式は非常に気に入ってしまい、その後も幾つか作成しました。例えば コチラ 。それ以外にもいくつかあります。それらはまた、改めて。

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[詰将棋] おまけの答え

20231007 土曜日は詰将棋の日!

今日は、3週前に発表(?)した「角桂6枚最長手順のおまけ(大傷アリ)」の作意発表です。非限定(手順前後)の大傷があるので、無風凧としても作品として、、、良いか否かは迷います。改善方法がある方は教えて下さい。

作意
▲53桂成、△91玉、▲28馬、△81玉、▲27馬、△91玉、▲37馬、△81玉、▲36馬、△91玉、▲46馬、△81玉、▲45馬、△91玉、▲55馬、△81玉、▲54馬、△91玉、▲64馬、△81玉、▲63馬、△91玉、▲73馬、△82歩、

Aパターン▲82馬、△同角、▲92歩、△81玉、▲82成桂、
Bパターン▲同成桂、△同角、▲92歩、△81玉、△82馬、

△同玉、▲83桂左成、△71玉、▲63桂不成、△81玉、▲72角 まで35手詰

Ct159 AとBが手順前後の非限定です。まあ、実際位は初期配置の93角も71で成立していますし、、、意外と傷だらけかも知れません。ただ、おもちゃ箱に登録して戴いた記録作品と双子の作品ということで、思い出深い作品となりました。(右図はおもちゃ箱に登録して戴いた作品)

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詰将棋: スマパラで最高評価の作品

20231021 土曜日は詰将棋の日!

今日は、スマホ詰パラで最高評価を受けている作品です。(Nos.12721,飛車は取られるのか?5)

発表時には、玉方の歩が62に配置されていましたが、不要というご指導がありましたので、ブログでは「無し」のバージョンをアップします。

手順
▲55角、△66桂、▲78歩、△同金、▲同飛、△同玉、▲69金、△67玉、▲45角、△57玉、▲58歩、△同桂成、▲同金、△同玉、(▲49金、△68玉)A、▲59金、△57玉、▲58歩、△47玉、▲39桂、△38玉、▲56角、△39玉、▲49金まで23手詰

この詰将棋、Aのところで▲49金△68玉の2手が「無駄な迂回」。この迂回を避けるために、どれだけ考えたことか、、、、下手の考え休むに似たり、でした。これが一番の思い出。

詰将棋としては、初手の限定が狙いです。初手55角と打って、のちに右辺に効かせるのが面白い所だと思っています。

スマパラでは、無風凧作品史上、最高評価を頂いています(本日時点では3.868)。

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祝! 藤井八冠!!

今週は、詰将棋はお休み!

祝! 藤井八冠!!

このまま3年くらい、八冠のままでいそうな気がする。

羽生さんの時は三浦武蔵みたいな刺客がいましたが、今は、、、永瀬軍曹ですか?

さてここからは無風凧の主張。

将棋はやはり実力の世界。番外戦術もないとは言いませんが(大山名人は番外戦術がすごかったらしい)、頭の回転が速い人が強い人が上に行く。ほかの世界でも、スポーツは体力勝負(一部、人気が作用する部分もありますが)。

でも。

他の世界は、爺たちが頑張り過ぎている。一番頭の回転が速い時・体力があるときに活躍できない人たちが増えている。これは、人類全体としてもったいないことだと思いませんか?

藤井八冠誕生を機に、他の業界も実力者が上位に来るようにしてほしいものです。

だとすれば、、、

無風凧は、とっくにロートルになっているわけですが。(´;ω;`)

 

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詰将棋: 角2桂4 の記録を狙え・・・おまけ (新作)

20231007 土曜日は詰将棋の日!今日の作品は新作です。

9月2日に、おもちゃ箱に採用して戴いた作品は、角桂6枚の最長手数をねらったものでした。そして、なんとその作品は双子だったのです!というのは、考えているうちに「同手数の詰将棋」が成立してしまいました。それが、この詰将棋。

馬鋸を使うところも一緒です。でも、ちょっとだけ風合いが違う双子の作品。(非限定が入るので、傷アリです)

楽しんで頂ければ幸いです。

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詰将棋: 八列移動作品

20230930 土曜日は詰将棋の日!

無風凧史上、もっとも長く考えたのが、「詰め方玉の9列移動」。まだ道半ばです。今週の「思い出の作品」は、その過程で出きた「8列移動」の作品です。この作品は、2020年の1月27日に、ブログで「予告」しています(コチラ 参照)。

スマパラでは、2020年の2月29日に公開されました(Nos.14420)。

みどころは、詰め方の玉がカニ歩きすること、です。

作意:
▲25玉、▽23玉、▲35玉、▽33玉、▲45玉、▽43玉、▲55玉、▽53玉、▲65玉、▽63玉、▲75玉、▽73玉、▲55角、▽83玉、▲95桂、▽93玉、▲63飛成、▽同桂、▲85玉、▽75飛(A)、▲同角、▽同桂、▲83飛(B)まで23手詰

A:金でも同様になりますが、最終手が確定しないので飛が正しい

B:最終手は、83桂成同玉84飛93玉82角成、などの最終手余詰があります。

補足: おもちゃ箱の加藤徹さまは、9列移動を実現していますから、無風凧の作品には価値がありません。さすが、加藤さまだな、と思いました(コチラ 参照)。

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詰将棋: 無防備の9種3x3石垣

土曜日は詰将棋の日!(23日は、毎月犬の日、です。でも「今週の詰将棋」が優先。まるたろうの出番は「明日」、です)。

20220726 今週は、先週に続き9種石垣。しかも、「無防備図」で、初手の駒取りもありません。勢い、全応手王、となりました。

、、、、

見どころはそれだけです。詰将棋としては、追い詰に近いので、作品価値は低いと思いますが、なにせ配置図の美しさにこだわる無風凧。この作品はちょっと気に行っています。

9種石垣は、やはり最初の1作目が一番良い出来かなあ、、、(コチラ 参照)。

本作の作意:
▲71銀成(A)、▽同玉、▲62歩成、▽81玉、▲72と、▽同玉、▲62香成(B)、▽81玉、▲72成香、▽同玉、▲63金(C)、▽83玉、▲84飛、▽93玉、▲82飛成、▽94玉、▲84角成、まで17手

A:61銀生は、無駄な迂回。、、、でよいでしょうか?81玉72銀成同玉で62歩成以下に接続しています。
B: 63香成も可能(非限定)
C: この63金だけ、ちょっとおもしろいかも。そっぽを向く感じがします。

ブログでの発表は、2022年7月24日(コチラ)、です。

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