狙え!三段リーグの竜王(今週の将棋ネタ20250517)

今週は、何といっても山下三段の竜王戦トーナメント入り!でしょう。

奨励会に居ながら来期は竜王戦4組。、、もっとも、次点二回ということでフリークラス入りする可能性も高いとは思っていますが、、、は確定。

それよりも夢のある話は、「あと3人勝ち抜き(3連勝)で竜王戦1組昇格」「本戦4勝でで竜王」です。今期中に竜王になったとすると、奨励会に居ながらにしてタイトル保持者。たしか、竜王戦は、

竜王位1期で8段、2期で9段

という規定があったと記憶するので、もしかすると、史上初の「三段の次は9段」という棋士が生まれる可能性があります!

わくわくしてきませんか?無風凧はワクワクしています。こんな奇跡を目にするかもしれません。長生きはするものです。山下三段、頑張れ!

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Grokと将棋を指してみた(今週の将棋ネタ202250510)

Grokと将棋を指してみました。無風凧先手で6手目迄を記します。

☗7六歩 ☖8四歩
☗6八飛 ☖3四歩
☗2二角成 ☖8五歩
この時点で、無風凧はGrokと将棋を指すのはやめました。
人工知能で将棋は強くなり、今や人間をしのぐ実力を持っている、と言われていますが、、、まだ汎用のGrok3には、荷が重いようです。
それにしても、6手目の8五歩は解せないですね。普通は▽同銀の一択ではないでしょうか?

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山下3段竜王戦4組昇段(今週の将棋ネタ20250503)

今週は、何といっても山下数毅三段の竜王戦4組昇段、でしょう(コチラ など参照)。5組リーグで決勝進出を果たし、4組昇段と共に、三段リーグの次点が一つ付与されるので、根気の三段リーグで勝率25%以下にならない限り(=五勝以上すれば)、来期はフリークラス入りが確定です。

今期の竜王戦5組は31人。その中で5人はフリークラス(目の子で数えているので間違えていたらごめんなさい)。とすると、山下3段は、C2級以上のメンバーの中で上位ですから、即C2入りしても可笑しくない実力者と言えるでしょう。

竜王戦はトーナメントなので運の要素がありますが、井上慶太9段(レーティング1498)、藤本渚5段(1810)、出口若武6段(1705)、山本博5段(1670)を破っての決勝進出なので、「相当強い人と戦っている」と言えます。運だけでは勝ち抜けない。(仮に、山下3段のレーティングを、C2に昇級した直後のレーティング1500と仮定すると、上記メンバーに勝って決勝進出する確率は、0.456%です。レーティングは、5月2日時点。)

その延長で考えれば、もし、山下3段が3段リーグで負け越すことが有ったりすると、三段リーグの方が竜王戦五組よりも総体として強い、という結論にもなりかねません!(勿論、好不調はあるとは思いますので、あくまで統計的な話です。)

ということで。

羽生会長への任期中最後のお願い。竜王戦4組昇級は即C2級という道を作ってください。C2が無理でも少なくとも、即フリークラス入り。お願いします。

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今週の将棋ネタ20250426

今週、一番驚いたのは羽生会長の発言でした。

「白玲5期で棋士になれるように制度改革」

というのは、驚きと称賛以外の何物でもありません。

無風凧は思うのですが。

奨励会を経ずに棋士になるには、今は「プロ編入試験」で勝ち越すしかありません。その編入試験は、プロ棋士が相手であり、棋士番号の若い方から5人というルールになっています。

この棋士番号の若い方から5人というのは、レーティングで考えてみましょう。

現在、まだ対局のない二人を除いて、若い方から5人とすれば、

吉池4段、1585で94位

猪ノ口4段、1505で129位

高橋佑4段、1501で132位

山川4段、1578で98位

宮嶋4段、1608で85位 (いずれも4月25日時点)

です。ちなみに、総棋士数は173人ですから、上から数えて半分~3/4 あたりの人ということになります。さらに言えば、この中でもっともレーティングの低い高橋4段よりもレーティングが低い棋士は、41人もいる、ということになります!(補足: レーティングは、初期値が1500なので、5名はいずれも「初期値よりも上がっている」ことを付記します。)

その41人の中の棋士と「プロ編入試験」をすれば、もしかすると「プロになる」人が増えることは必定。

さらに言えば。サッカーでもバスケットボールでも、プロのスポーツは入れ替え戦がありますが、その意味でプロの中で「レーティングの低い5人との入れ替え戦」を行えば、さらに「プロ編入試験の合格率はあがる」ものと考えられます。

このように考えていけば、女流のトップ棋士が、棋士(今は男性しかいない)との入れ替え戦をすれば、、、もしかするともしかするかもしれないわけです。

その意味でも、白玲五期での棋士編入は妥当である、と無風凧は思うのです。

ということで。今週の将棋ネタは、羽生現会長の発言から、話を膨らませました。

 

 

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目ざせ!タイトル100期

土曜日は詰将棋の日、改め、将棋ネタの日!

今週のネタは、羽生九段。

日本将棋連盟の会長であり、永世七冠を達成している羽生九段が、昨年度、順位戦でB1からB2に陥落しました。一時期は引退もあるか、という噂も耳にしましたが、現役続行宣言でうれしい限り。

そして。

驚いたことに、1年で連盟会長辞任。将棋連盟100周年記念行事が済んだら、次は自分の「タイトル100期」を狙うという意志表明でしょうか。前人未踏のタイトル100期、是非実現してほしいと応援しています。できれば、名人位に返り咲いての100期だと嬉しいなあ、、、

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10年前の4月13日の記事

このブログを始めて、もうすぐ17年が終ります。ふと思い立って、「10年前の今日はどんな記事を書いたのだろう?」と、見てみました(コチラ 参照)。

電脳戦FINALの記事で、阿久津八段が、「コンピュータ用の嵌め手」を指して超短手数で買ったことに対する不満を書いていました。

当時は、まだ「コンピュータ向けの嵌め手(コンピュータが)」が効く時代だったのですね。今はもう、そういうことはほぼありえないことです。AIの技術進歩が如何に早いか、ということが判ります。

と同時に、阿久津八段の指し手に、、潔さを感じなかったことも不満の原因でした。人を呪わば穴二つ、ではないですが、この期、阿久津八段はA級から陥落しています。

昨日のことのように思い出すのですが、もう10年も前、、、時が過ぎるのは早いものです。

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詰将棋はしばらくお休み

長らく続けてきた土曜日の「詰将棋の日」。ネタが尽きたので、先週までで一旦お休みとします。雑誌でいう「休刊宣言」です。来週からも、土曜日は将棋ネタを続けていきますが、棋界情報や思い出の名局、棋士の話にします。

これまで、約100作品ほど公開してきました。色々な方にご指導やコメント戴きましたことに、御礼申し上げます。ありがとうございます。

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詰将棋: 角桂6枚の蛭子、作意公開

土曜日は詰将棋の日!

20231007 今週は、先週に引き続き角桂6枚の最長手順を狙った作品です。本作も記録に並ぶ35手なのですが、手順前後の大傷があるので、このブログでしか公開していません。

作意:
53桂成、91玉、28馬、81玉、27馬、91玉、37馬、81玉、36馬、91玉、46馬、81玉、45馬、91玉、55馬、81玉、54馬、91玉、64馬、81玉、63馬、91玉、73馬、82歩、同成桂A、同角、92歩、81玉、82馬、同玉B、83桂左成、71玉、63桂不成、81玉、72角、まで35手詰

Aの82同成桂で、同馬としても、清算して30手目の82同玉の時点で同一曲面になる手順前後です。

飛香6枚も蛭子作(傷アリの同手数作)が出来ましたが、角桂6枚でも同様に蛭子作が出来てしまいました。でも、今見ると「最長手数を狙う」ためとはいえ、ずい分無様な作品で、反省する事しきり、です。



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詰将棋: 角桂6枚の最長手数「成桂は必然だから許して」の作意

土曜日は詰将棋の日!

Ct159最近は、新作がなかなか作れないので、思い出の詰将棋の作意を公開しています。今日は、「角桂6枚の最長手数」として詰将棋おもちゃ箱の記録室に採用していただいた作品の作意公開です(コチラ 、コチラ も是非ご覧ください。)。作品名は、「成桂は必然だから許すして」です。

作意
19馬、81玉、18馬、91玉、28馬、81玉、27馬、91玉、37馬、81玉、36馬、91玉、46馬、81玉、45馬、91玉、55馬、81玉、54馬、91玉、64馬、81玉、63馬、91玉、73馬、82歩、同馬、同角、92歩、81玉、93桂、同角、73桂、71玉、61成桂、まで35手詰

玉方に頭が丸い手ごまがあると、82桂合で不詰になります。よって、桂を残さないように盤上に成圭を配置すると、角桂6枚を使ってしまう駒趣向の作品になりました。盤上、三枚とも成圭なので、却って潔いかな(笑)。

馬鋸の往復にして、手数を伸ばしたいのですが、作品発表以来1年半たっても、馬鋸往復での最長手数(35手越え)は、実現していません。

 

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詰将棋: 「時そば」改め「二八蕎麦」の作意

土曜日は詰将棋の日!

20250201_20250130000301 今日は、先日発表した「二八蕎麦」の作意公開です(コチラ 参照)。(発表したときは「時そば」というタイトルでしたが、「二八蕎麦」に変えます。なので、関西の方も「時うどん」ではなく「二八蕎麦」として下さい。

作意:
22歩成、同飛、21桂左成、同金、同桂成、同龍、同金、同玉、41飛A、31歩、11金、同玉、31飛成、21金、12香成、同玉、13銀、同玉、22龍、同金、35角(以遠打)、24歩、同角、同玉、35角、14玉、24飛、15玉、16歩、同玉、26飛、15玉、16歩、14玉、24飛、13玉、22飛成(生)、同玉、33歩成、12玉、22金、まで41手で詰

Aの41飛は、以遠打だと思うのですすが、柿木さんは余詰めを指摘しています。一応全部潰したつもりで、以遠打としていますが、見落としがあるかもしれません。お気が付きの方はコメント欄でご指摘いただけますようお願いいたします。

この作品は8種の駒を2枚づつ使っています。初手駒取りというのは、この手の作品の宿命と思って諦めです。また、41を龍にしたことは、少し残念です。そうそう、初型で詰め方玉は、飛、角、香に睨まれています。

双玉の意味があるのか、、、と言われると、ちょっと弱い気がしますが、42の香を歩に変えると余詰めが生じます。というか、(当たり前ですが)この詰将棋の配置図は、変更できる部分が一つもない、と思っています。4枚の歩・香が、どれも変更不能というのはちょっと奇跡的、、、だと思っています。

なんとなく、ですが、無風凧の代表作の一つになりそうです(完全作なら、ですが)、

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