邦楽の日

6月6日は邦楽の日、だそうで。

邦楽と言ってもJ-Popではなく、箏、三味線、尺八、、、、の方の邦楽です。J-popは、邦楽と呼ばれていますが、楽器も音楽も西洋からの輸入であることに依存がある方はいないでしょう。歌詞だけは日本語で書かれている事が多いですが、横文字のオンパレードな曲もある。

では、箏、尺八が本当に古来からの日本の音楽?

ということで、今日は何が本当の邦楽か、という話。

皆さんが箏の代表曲としてご存じの「春の海」。これは、1930年に発表された曲。(作曲は1929年末)。まだ作曲されて100年もたっていない。明治ですらなく、大正年間のに作られた曲です。

春の海を邦楽の代表的な曲として知られている春の海が、尺八部分をヴァイオリンで演奏することによって有名になった曲、と聞くと、更に驚かれるのではないでしょうか。

ではその楽器の箏(琴)。

何時から今の形になったのでしょうか?今、皆さんが目にしている箏の形になって、まだ50年程、と聞くと、さらに驚かれる方が増えるでしょうね。お箏だけに限って言っても、

和琴、楽箏、俗箏、と種類がありますし、それらが全部日本古来の楽器?と言うと、答えはNO。

皆さんがよく目にする箏は、俗箏のなかでも「山田箏」と呼ばれる物で、昭和の中期頃から、日本を席巻したのだそうです。

驚き^2 ですね。

邦楽の日。日本の古来の音楽を邦楽とするなら、本当の邦楽は、どんなものなんでしょう?そういう意味で、改めて興味が湧きます。

 

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宝玉と王杖(Walton作曲)

先日、昔からの友人に、Walton作曲の戴冠行進曲(1番、2番)のスコア貰いました。

Waltonの戴冠行進曲2番「宝玉と王杖」は無風凧の大好きな曲で、感謝感謝です。

この曲は、スコアによると、演奏時間として6分45秒を、作曲者が指定していますが、無風凧が昔、演奏したときに参考にしたフェネル/イーストマンの演奏は、もっと時間をかけて、随分ゆっくりした速度だったと記憶しています。

幾つか、Youtubeにあるものの時間だけ見てみると(音は聴かずに表示秒数だけで見ているので、少しずれがある)、

フレモー/バーミンガム:7分

W.Walton/Philharmonic:7分20秒

J.Wlliams/BostonPops:6分45秒

F.Fennel/Eastman Wind=7分50秒

と随分演奏時間に差があることが判ります。行進曲だからMM=116というわけではないようで(笑)。

そこで、無風凧はスコアを見ながら脳内指揮してみました(実際に指揮棒を持ってい行った。)

大体7分10秒から20秒程度。自分が参考にしたフェネルよりは随分早いけど、スコアの指示時間よりは約1割、遅い計算です。

無風凧の棒は、

1)戴冠行進曲とはいえ、やはりマーチだから、ということでテンポのブレを極力少なくしていること、

2)トリオの部分をVIVIDに訊かせるように、記憶の中のFennelよりは速い演奏になっていること(無風凧が演奏した当時も、もう少し早く演奏したのかもしれない)、

などが特徴でしょうか。

いずれにしても、久しぶりに楽譜とまともに取り組んで楽しい時間を過ごすことが出来ました。

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汐澤安彦氏の訃報

東京吹奏楽団の指揮者、汐澤氏の訃報が入りました。汐澤先生のご冥福をお祈りいたします。合掌。

汐澤先生と言えば、東京吹奏楽団、を思い受けベル方が多いのではないでしょうか?それほど、看板指揮者だったと思います。その東吹とのアルヴァマー序曲(Youtubeは コチラ )は、名演中の迷演だと思(もうちっと早いのも聴いた記憶があるけどYoutube上では見つからない)。この曲を、この速度で!というスピード感。だからと言って、慌てているわけでも転んでいるわけでもない。

凄い演奏があるものだ、と驚いた記憶があります。(蛇足:アルヴァマーは無風凧が中学の時に初めて指揮した曲で、その時は、勿論もっと遅かった)。

汐澤先生には、何度か直接お話する機会がありそのたびに(と言っても、舞台準備の指示を卯か買う程度)、とても腰の低い丁寧な回答を頂いた記憶があります。

今年も。年初から寂しい話です。改めて、汐澤先生のご冥福をお祈りいたします。

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大阪俗謡による幻想曲

久しぶりにあった友人に、大栗裕作曲「大阪俗謡による幻想曲」のスコアを戴きました。最近、耳の調子がよくない無風凧ですが、スコアを読めば頭の中で音楽が楽しめます。

とはいえ、これくらい有名な曲になると、記憶で読み進めてしまって、和音を読むより、ダイナミクスや速度を重視してしまいます。

やはり名曲だな、と思いを新たにしました。西洋楽器を日本の音楽の中で生かしている。最近の作品は、和楽器を「色物」としてつかう、、、つまり、「珍しい音源の一つ」としてしか扱っていないような気がしています。しかし、大栗裕にしろ小山清茂にしろ、串田鉄之助にしろ、音楽は立派に日本の音楽。

その思い確かめることができてうれしくなりました。

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3人の作曲家

12月10日は、少なくとも3人の有名な作曲家の誕生日です。

C.フランク

O.メシアン

M.グールド

皆さんは、この中で誰が一番好きか、言えますか?無風凧にはcっほっと無理、なレベルで好きな作曲家ばかりです。

その中で、今日はM.グールドの「アメリカンサリュート」を取り上げてみます。

アメリカンサリュートは、S.キューブリックの有名な映画「博士の異常な愛情」の中で挿入歌として使われています。キューブリックにとっては、アメリカ魂を表す最大の曲だったのでしょう。この映画は、ピーター・セラーズの一人4役で、とても楽しい映画でもありますし、無風凧が英語の勉強をこの映画でしたようなもの、と言っても過言ではないでしょう。100回近く観ている。(Wisard of Oz も映画の勉強として何度もみましたが)。

ということで。12月10日は、3名の有名な作曲家の誕生日。皆さん、だれが一番好きですか?

 

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アンダンテフェスティーボ

今日はシベリウスの生まれた日。生きていたら、159歳の誕生日です。そして、無風凧にとってはアンダンテ・フェスティーボを聴く日です。

ここ数年、耳の調子がよくないので脳内演奏会、が続いています、、、はい。今年も脳内演奏会です。が。

ボケが始まったのでしょうか、途中でリフレインしてしまって、最後まで行きつかない。

最後のTimpani(弦楽合奏版の場合)は、天国の門が開く音だと思っている無風凧にとっては、「まだまだ天国には呼んであげない」って神様に言われたような気持になりました。

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音は聴かないのだけど交響曲を楽しむ方法

今日は、ふと思いついて新しいチャレンジをした。

耳は耳栓をしたまま(聴覚過敏なので)、Youtubeでシンフォニーの動画を見る。

Youtubeのシンフォニー動画の場合、指揮者が半分近く出ているし、ソロはその楽器の場所が写されていたり、、、で、実は音楽が「見える」のである。

やってみると、意外に面白い。今日は、シベリウス2番で、過去に訊いたことが無い(もしくは記憶にない)演奏を「観た」。

https://www.youtube.com/watch?v=iXU8EXL7a_4

hr-Sinfonieorchester/指揮Susanna Mälkki

出だしから踊るような流れで、確かにシベリウスの二番を楽しむことができる。勿論、正確に把握は出来ていないだろうが、無風凧の頭の中にあるシベリウスの2番とは、随分違う部分がある。

難点は、目が疲れることだが、、、新しい楽しみを発見した。頭の中に、新しい演奏がAppendされた。 

それにしても、この指揮者、随分、細かい指示を出すなあ、、、(笑)。

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好きな音楽2024年1月、、、一旦休止のお知らせ

聴覚過敏がひどくなって、BGMもほとんど聞かなくなりました。聴くときは、白色ノイズ系で、突発音対策をするとき。

脳内音楽界は時々行いますが、段々曲も限られてきています。しかも! 時々無限ループに陥ることがあります!!やばいのはBeethoven の テンペスト・ソナタ とか、ラベルのボレロ。

先日、久しぶりに、大栗裕の「Rhapsody for Band(小狂詩曲)」を脳内演奏しようと思ったら、途中で止まってしまった! 進行が判らなくなってしまっていました。

ということで。2011年4月から毎月末に続いていたこの「好きな音楽」シリーズは、一旦休止にします。時々、気になったり、思い出したりした時に、不定期で復活させるかもしれません。

長い間、このシリーズにお付き合いくださった皆様に感謝です。ありがとうございます。

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好きな音楽(2023年12月)

聴覚過敏で、リアルに音楽を聴くことは少なくなった無風凧。最近は、BGMもノイズも聞かずに、耳栓の二重重ね(つまり、耳栓の上から密閉型のヘッドホン)ということも多くなってきました。

こうなってくると、好きなん音楽というよりは、「いやな音」が気になります。街を歩いている時、電車に乗っている時、図書館にいるとき、オフィスで研究している時、、、其々嫌な音、というのがあります。

まず、予想していない破裂音。モノを落とす音や、ガラスが割れる音、車のぶつかる音。これらは大敵です。車のブレーキのきしむ音は意外と耐えられます。道を歩く人が財布やハンドバックなどにつけている「鈴」の音は、苦手。猫が付けているならかわいいと思うのですが。聴いた瞬間に、猫か人かは判ります。

意外なところでは、ファミレスなどの「自動配膳マシーンの注意音」。なぜか知らないけど、イライラしてしまいます。

そろそろ、2023年が終わります。今年の最後は、除夜の鐘、、、これも、脳内で鳴らすことにしましょう。皆様、良いお年を!

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アンダンテフェスティーボ

今日は12月8日。シベリウスの生まれた日、そして、アンダンテ・フェスティーボを聴く日です。

耳の調子があまりよくないので、昨年に続いて今年も脳内演奏会しました。

普通に弦楽四重奏(無風凧は弦楽合奏版より四重奏が好き。でも最後のTimpaniは加えます)。

ちょっとした蘊蓄ですが、アンダンテフェスティーボの冒頭部。スピードと音を少し工夫すると、ベートーヴェンの第九になります。まあ、第九に感じるのは無風凧だけかもしれないですけど。

今回は、随分ゆっくりと演奏を脳内演奏して、、、あれ、繰り返しの回数が、となってしまいました。

ふと、誰の演奏を鳴らしているんだろう?と思ったのですが、思いつかない。多分、記憶にある演奏のどれかだと思うのですが、どれなんでしょう?。ただ、弦楽四重奏版にTimpaniは無いですから、その部分は確実に無風凧の合成です。

最後に強引にTinmpaniにCodaして今日の演奏会は終了しました。

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