麦(久しぶりに行った名曲喫茶)

先日。本高三丁目にある名曲喫茶「麦」に行きました。ここにはじめて行ったのはもう何十年も前だけど、階段を下りたときの印象は、一ミリも変わりない、

コーヒー1杯300円。昔より安くなったかのかなあ、、、よく覚えていない。

お店で流れた板野はMozartのPiano Sonate Kv310. 好きな曲では歩けど、おちついて聞いたのはいつ以来だろう?と思うぐらいにこちらもひさしぶり。誰の演奏なのか、、、、効いただけではわからず、結局CDのジャケットも見なかったからわからずじまい。

それなりに楽しい(?)時間を過ごすことはできたのだけど、長居する気にはならず、30分程度で退出。懐かしい場所なのに懐かしくナックなっていて、ちょっと寂しさを感じました。

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SAKURA by Harry Belafonte(好きな音楽2023年4月)

米国の歌手・人権活動家の Harry Belafonteさんが無くなりました。96歳。 Harry のご冥福を心からお祈りします。

ハリー・べラフォンテさん、というと「バナナボート」が代名詞でしょうか。♪ Day-o,で始まる歌は印象的です。でも、今日はべラフォンテが歌った「さくら」を紹介します。

まずは、Youtube を聴いて下さい( コチラ ) 。

バナナポートと同じ人が歌っているとは思えないほど、しっとりとした歌声。あの三島由紀夫がハリーを絶賛したこともうなずけます。

そして(ここからが重要)。この録音の伴奏の箏は、衛藤公雄 さんが弾いています。ハリーの声色にぴったりの音色。そして、即興で色々と音を足していることが分かります。衛藤公雄の独奏での「さくら」も録音が残っていますが、同じ人が弾いたとは思えないほど、脳裏に投影されるシーンが違います(コチラ も必聴)。さらに蛇足ですが、衛藤公雄が帰国してから出版した「箏独奏によるさくら」の楽譜は、自身の録音とは違う楽譜です。演奏は コチラ でお楽しみください(演奏は渡辺由布子)。

ハリーの話に戻って。後半生は人権活動家として活躍されました。今回初めて知りましたが、キング牧師(I have a dream のスピーチで有名な牧師)が投獄された際、保釈金を出したのはハリーだったとのこと。Wikiを見ると、社会活動家としてのハリーは沢山の仕事をしている、と感じます。

改めて、Harry Belafonteさんのご冥福をお祈りします。合掌。

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坂本龍一教授、訃報

かねてより病気療養中の音楽家・坂本龍一教授の訃報が入りました。大変残念です。合掌。

坂本龍一、と言って、最初に思い出したのは、LP時代の音楽図鑑。レコードプレーヤーのない今の生活では、もう聞くこともできませんが、最初に効いた時の衝撃はすごかった。もっとも、クラシックではない。ポップスでもない。広い意味のテクノなんでしょうけど、テクノのノリでもない。随分嵌まったものです。

題名のない音楽界だったと思いますが、芸大時代の作品の演奏に、即興でピアノをあわせた演奏を聴いたことがあります。ピアノ、なんとなく付け足しだなあ、、、というのがその時の印象。もっと、協奏曲のカデンツアのように派手に引いてほしかった。(放送の中で、「芸大は書面審査だから演奏されたのを聴くのは初めて」と話していたことも印象的です。でも、ゲネプロで聴いているだろうし、そもそもとして、音の修正はしたでしょうから、本当の意味での「初めて」ではなかったでしょう)。

最近、病に倒れてからは思想活動の方に随分傾倒していたという印象があります。最後にもう一度、キレッキレの音楽を聞かせてほしかったなあ、、、

改めて、合掌。

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ラフティ?

最終的にトルコも批准して、フィンランドがNATOに加盟しました。

これは、ロシアにとっては大打撃、と言ってよいのではないでしょうか?なんせ、1000キロを超える国境線で対NATO対策をしなくてはならなくなるのですから。プーチン氏が、フィンランドのNATO加盟に大反対したこともうなづけます。

無風凧は、かつてロシアーフィンランドの国境を訪れたことがあります。フィンランド側のイマトラから国境線に行きました。ほんの数キロ先にはロシアの「スヴェトボルスク」という町があります。かつてはフィンランド領だった町です。無風凧が訪れた2002年は随分平和な様子でした。。。

ところで。

20230402 今回Google Mapでフィンランドとロシアの国境辺りを見ていて、おいしそうな都市名を発見! その名も「ラフティ」。ラフティと言えば、沖縄風豚の角煮で、無風凧の好物の一つです。なんて冗談はさておき、これはラハティの誤記ですね。アルファベットで書けばLahti。BISレーベルでOsmo VanskaとシベリウスのCDを出したラハティ交響楽団の本拠地です。 (図は、3月31日のスクリーンショット)。

Googleさん、ぜひ、修正をお願いします。

 

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好きな音楽2023年3月

今月も、ほとんど音楽聴いていないなあ、、、という感じ。というより、聴覚過敏が少し進んでいて、耳栓をしていることも増えてきています。

電車に乗るときは忘れずに、で耳栓。食器の音も時にはつらいほど。

こういう時は、脳内演奏。脳内演奏は、やはりBeethovenのピアノソナタ、Sibeliusの交響曲、などが多いです。昨日の電車の中では、iPadに入れた論文PDFを見ながら、頭の中は悲愴でした。

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好きな音楽(2023年2月)

最近、BGMをかけることも減ってきました。聴覚過敏が少し進んだようで、耳栓が手放せない日も多い。ベートヴェンとは逆ですね。

そんななか、応援している箏曲家渡辺由布子氏が、久しぶりにYoutubeをアップしました。今回はお弟子さんの演奏がおおいコンテンツです。でも、トリに演奏している「雪の幻想」は、さすが、の出来栄えです。町の公民館でこんな演奏が聴ける人はラッキーな人だな、と思いました。

薫公会Vol6 Youtube(コチラ)

Youtubeは、上記から音連れて下さい。

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音楽を聴かない日々(好きな音楽2023年1月)

1月。音楽をほとんど聞きませんでした。聞いていたのは、小川のせせらぎや、波の音、焚火の音、、、と言った感じの音ばかり聴いています。

去年の9月頃から時々聞いていたのですが、1月はほとんどそういう「音」を聴いていました。

人は、「自然な音の中で生きてきた」ことの証でしょうか。だんだん、音楽から、「音」に移りつつあるような気がしています。

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音楽の価値(好きな音楽2022年12月)

昨日、NHKの「音楽サスペンス紀行 引き裂かれたベートーヴェン その真実」という番組の最後の部分だけ、ちょっと見ました。

そして、、、無風凧は悲しさに打ちひしがれています。

番組によると、1970年代に始まった「ベートーベンの全校訂プロジェクト」が、東西ドイツの統一によって、中止になったとのこと。そして、その校訂作業をしていた人(名前は失念)は、「偉大な仕事だったのに、なくなって残念だ」。

無風凧は、声を大にして言いたい。「偉大な仕事を辞めたのは貴方です。音楽の価値をお金(生活)に置き換えて、止めたのは貴方です」。

本当に価値があると思うなら、そのまま続けていればよい。きっといつの日か、誰かが見つけて日の目を見る。その日がいつになるかはわからなないが、それだけの価値がある、と思うならば続ければよい。

プロジェクトがなくなり、給料が出なくなったからやめる、ということは、校訂者にとっては「自分の給料程度の価値」しか、はじめから感じていなかった証左ではないか。

番組では、東西ドイツが統一されたことの価値が大きい、などの言い訳をしていたが、それは言い訳にもなっていない。本当に能力があって、価値があるのなら、泥水をすすってでもやるべき仕事、ではないだろうか。

そう考えると、出演していた校訂者にも、そしてこのようなプロットで番組にしたNHKにも、無風凧は悲しさを感じるのである。

追伸: ちなみに。校訂者の「運命」の解釈は、無風凧の解釈とは違っていた。その点は、機会はあれば、じっくりと議論したいと思った。

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今年のアンダンテフェスティーボ

12月8日は、シベリウスの誕生日。1865年生まれですから、生きていたら今では157歳です笑。

毎年、12月8日はアンダンテフェスティーボを聞く日、、、ですが。今年は、スコアを読む日にしました。

準備は耳栓。静かな部屋で耳栓すると、静かというより耳の感度が上がったような感じになります。

そこで、スコアを読み始める。弦楽四重奏のスコアではありますが、頭の中では金管四重奏(サクソルン四重奏)にしている。

1)コルネット2,テナーホン、ユーホニアム。

途中で気が付くのは、ユーホニアムでは下の音の安定性がない。なので、バストロの音を足してみる。

2)コルネット2,テナーホン、ユーホニアム、バストロ。

原曲のVn1と2を単純にコルネットに置き換えるのは安易だということが気になり始める。

2番コルネットはフリューゲルホーン持ち替えの方が印象が良い。

3)コルネット1,コルネット2(フリューゲル持ち替え)、テナーホン、ユーホニアム、バストロ。

テナーホンの伸びる音域とヴィオラの音域は同じはずなのに、テナーホンでは音が薄い感じがする。しかし、バリトンホーンにするとさすがに音域がすこし苦しい感じだ。ここはフレンチホルンの方が倍音が複雑になって良い感じがする。

4)コルネット1,コルネット2(フリューゲル持ち替え)、フレンチホルン、ユーホニアム、バストロ。

ここでもう一度気になるのは、バストロ。トロンボーンの音も悪くはないが、もっと深みのある音が欲しい。ここはE♭チューバ当てる方が全体を包み込む感じが出てくる。

5)コルネット1,コルネット2(フリューゲル持ち替え)、フレンチホルン、ユーホニアム、E♭チューバ。

これでもう一度頭で流してみる。最後のTimpaniは、欠かせない。なにせ、天国の門の開く音だから。

6)コルネット1,コルネット2(フリューゲル持ち替え)、フレンチホルン、ユーホニアム、E♭チューバ、Timpani.

Tubaが加わると、フリューゲルの音は少し邪魔。コルネットでよいと修正。

7)コルネット1,コルネット2、フレンチホルン、ユーホニアム、E♭チューバ、Timpani.

これで完璧だ。

157歳のシベリウスも、この編成のアンダンテフェスティーボを聴くと、大喜びではないだろうか。

12/9追記:
E♭テューバは①少し音が丸すぎる気がする、②フレンチホルンがF管である、の理由でFテューバに変更。

8)コルネット1,コルネット2、フレンチホルン、ユーホニアム、Fチューバ、Timpani.

随分、すっきりして、祝祭感がワンランクアップしました。

 

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英語聞き流し(好きな音楽2022年11月)

今月になって。

ふとしたことで「英語の聞き流し」の Youtubeを聞き始めました。Youtubeには、数多の「聞き流し」が存在します。

視覚情報で「英語を読む」と理解できますが、「耳だけ」だと、半分もわからない。。。。え?無風凧の英語力、こんなに落ちてたの?と危機感にさいなまれています。

もっとも。英語の聞き流しは「BGM」ではなくなり仕事の進捗が遅れます。「コーヒータイムだけにしなくては」と考えています。

 

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