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西村肇「自由人物理」

東大名誉教授の故西村肇先生をご存じの方は多いのではないでしょうか?「無風凧の友人の師匠」として、一度お宅ぬ伺ったことがありますが、陽気で思慮深い先生だったことを思い出します。

昨年鬼籍に入いられて、そろそろ一年になります。そんなときに、「自由人物理」(西村肇著)を書棚の片隅に見つけました。

頂いたのはもう10年近く前のことです。そのときは、パラパラ読みして、「ずい分面白い思想書だな」とおもって本棚にしまっていたのですが、今回、急に再読を始めました。

まだ、全部を読み切ったわけではないですし、後半の水俣病関連の部分は飛ばしてしまうと思いますが、やはり、何といっても独特の視点。でも、その視点は、無風凧の考えに共通するところが沢山あります。

権威より事実を貴ぶのが自由人、と無風凧は読み取っていますが、無風凧が普段から感じていることを「自由人」という簡潔な言葉で表してくれているように思います。

色々な会議の場で、理論やエビデンスよりも、ジャイアンのいうことがまかり通ってしまう、という経験は誰にもあるでしょう。ジャイアンよりたいせつなものは何か。それを考えるきっかけになるだけでも、西村先生のご遺志は伝わるのではないでしょうか。

物理のテキスト・副読本というより、学問に対する心得の確認という意味で、皆様にもご一読いただきたい一冊です。

11月17日が一周忌。無風凧は、その日までに読み上げる予定です。

追伸: この「自由人物理」は、西村先生のWikiには記されていません。なぜなのだろう? (Amazonでの購入はできます)。

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