東急の電車接触事故の原因は防げるのか?
10月5日の深夜、東急田園都市線で電車同士の接触事故があり、田園都市線は翌日も含めほぼ不通の状態になりました。被害を受けて皆様、迂回路などお疲れ様でした。出費も嵩んだことでしょう。
さて。
この接触事故の原因が、実は10年前に設計した際の設定ミス、だったとのことです(コチラ など参照)。
これは、設定ミス、という書き方をしていますが、無風凧の感触では「ソフトウエアの設計ミス=プログラミングのミス」に近いものだと考えています。
というのも、接近判断の判断ルーチン(オブジェクト、古いいい方ならファンクション)に対する検証が、不十分だったということを意味していると考えられるからです。
いずれにしても、10年間、よく事故らなかったなあ、、、というのが実感。同じ3650日(つまり10年)、電車は同じ間隔で動いているのですから、同じような場面は少なくとも3650回ほどあったわけです(実際は、違う時間にも同じ状態があるでしょうから、その何倍も事故になる可能性がありました)。
では、この種類のミスは撲滅できるのでしょうか?
実は、プログラムが絶対正しい、ことを証明することは不可能です。そう考えると、今回の東急線の事故を撲滅することは、精神論的には可能かもしれませんが、現実的には出来ない、ということです。勿論、今回の場所だけに関して言えば、修正できるでしょうが、他に「設定ミス」が無いことを証明できない、ということです。
DX化で色々便利になってはいますが、その分、隙が出来ていることも事実。人為的にはどうしようもない部分です。無風凧的には、Natral Riskと分類しています。Natural Riskは金銭解決以外ない、と思っていますが、その前に、リスク対策、、、例えば、事故が起きたときに、東急はバスをどのようにリカバリーに使うか、などの検討をして、少しでも、被害が小さくなるような施策をしてほしいと思っています。
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