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AIによる診療の将来は明るいのか?

最近、生成AIの進歩が著しい。一般向けに提供されているChatGPTやGrok、gemini は言うまでもなく、用途を特定した利用、例えば顔認証システムやAI診療なども、ずい分成果を上げているようです。

先日、AI診療による病気の発見は人間医師の4倍、と言う記事を見かけましたが(今探しても見つからない)、病気の発見はつまるところ、パターンマッチングです。その意味では、AIのもっとも得意とするところでしょう。

端的に言えば、

・ 過去の症例がどんどん蓄積され、

・ 診断のための観測点(顔認証でいえば、特定のポイント)が増え、

・ 人間医師のように忘却部分が無いので、患者の長期データを遺漏なく扱える

となると、人間の頭の中での判断よりも、的確になるのは道理です。

しかし、これで医療の将来は明るくなるのでしょうか?無風凧は、YESとNOの両方の世界があると考えています。

YESの世界は。

少なくとも「平均値」としての医療レベルは格段に上がっていくでしょう。これは、顔認証などの精度と同じで、どんどん上昇していく一方です。医者が居なくても、病気の判断や投薬は可能になってくると言えます。現在、原因不明と言われている病気の人の80%程度(上述の4倍を根拠にしています)は、最先端の医療診断システムで確定診断もしくは確定診断のための何らかの示唆をうけることが出来るでしょう。

反面NOの世界は。

AI診療が無ければ、何も動けない医師が増えていく可能性を指摘します。と同時に、統計的に外れ値になった患者は切り捨てられる運命にあることも指摘します。

前者は、AIが使えない環境下での医療の衰退を意味します。例えば、山中の崩落事故のような場合、まだまだそこに対応できる医療システムは存在しません。AIが無いと確定診断できない医師が増えると、何もできない、ということになります。

後者は、AIの限界=統計の限界 を意味しています。勿論、人間なら凌駕できるか、という問いに関してYESと答えることはできませんが、少なくとも、統計の外れ値は「どこまでAIが進歩しても必ず存在します」。その外れ値の領域の病気になった人は、確定診断が下りず、治療が受けられない、ということになります。(因果推論を始めとして、統計手法も進歩していますが、そもそもの統計の限界があります)

総体として上昇することは間違いないことと無風凧は考えていますが、しかし、それによる「リスク」も理解したうえで、その対策を講じておく必要を指摘します(と言って、このブログで書く程度しか社会的影響は出せないのですが)。

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