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黄金株

日鉄のUSスティール完全子会社化の記事を読むと「黄金株」という言葉が出てきます。この「黄金株」という言葉、会社法などで出てくる所謂「法律用語ではない」ので、どんなものか、興味津々でした。

発表された内容は、
「名前を変えない」「USからの国外への持ち出しが出来ない」「US内工場の休業・閉鎖もできない」、、、というもの。これだと、黄金を越えて「ダイヤモンド株」という感じがするのは、無風凧だけではないでしょう。

つまり、少数株主が、「株数以上にモノを言う」という形に落ち着きました。株式会社の在り方の「根源を否定する」株式の存在は、今後、色々な場面で禍根を残すような予感がします。

それより、よくこの条件で日鉄は完全子会社化を進めたなあ、、、というのが率直な感想。上記の条件は、「アメリカ国内の鉄生産が最優先で、日本その他の利益をアメリカにつぎ込め」と言っているのと同等。少なくとも、日鉄の経営状態が悪化したときには、アメリカ国内の工場だけが生き残る仕組みになっています。

ということは。今後、アメリカの会社を子会社化するときには同等の「黄金株条件」が付随するということが考えられます。結果として、US企業の買収は無くなり、US国内の産業がつぶれていく。その後はアメリカの国力の減衰、、、というのも、一つの想定される将来です。

資本主義の根本を揺るがす、この黄金株。アメリカの為には「作らない方が良かった」ということになるのでないか、と今から心配しています。

 

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