コンクラーベ
いよいよ、ローマ法王を決める「コンクラーベ」が始まりました。
このコンクラーベ、普通の選挙との違いは、「過半数獲得者が出てくるまで、最低得票者を候補から外して何度でも行う」です。一般的な選挙(と問えば、日本の首長選挙)では、過半数でなくても最大得票者が選出されることになります。違いは明解、ですね。つまり、少数獲得者へ投票した投票者の票を無駄にせず、再度投票の機会を作る、というのは、精神としては非常に尊いものだと感じます。
ただ。
今回のように133人程度の少ない投票者数の場合、派閥の影響を完全に排除することはできません。Casting Voteをもっている派閥がある場合、そしてその派閥が参加することで過半数になることが判っている場合、いわゆる多数決の選挙と同じ構造になってしまいます。
あれだけ何度も繰り返して、結局一発勝負と同じ程度の公平性、だとすると、「無駄」なんじゃないかなあ、、、と思うこともあります。皆様はどのようにお感じになりますか?
いずれにせよ。今回のコンクラーベは、コンクラーベ史上初の「欧州の枢機卿=投票権者が半分以下」というもの。結果が楽しみです。
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