ベストセラー
年末年始、図書館で所謂「ベストセラービジネス本」と呼ばれるビジネス本を借りて、乱読。
其々に良いことは貝いているな、とは思うのだけど、「ベストセラー」ということになると、異を唱えたくなります。
ビジネスの世界で成功した人の自叙伝は、その人の人生を「追体験」するという意味では(いささかの誇張はあるだろうとは予想しますが)まだ読んでいて価値があるような気がします。
しかし、所謂「ノウハウ本」に近い物、、、具体的な書名は割愛しますが、、、は、百害あって一利なし、という物が多い。人気作家の推理小説と同じ程度の気持ちで読むのなら問題ないが、「これこそビジネス必勝の教科書」みたいなものは、読むに堪えない物が多い。
自分の希望を書いているに過ぎない本があまりに多い。AとBを合せればCになる(はずだ)、という本を何冊も読んで、無風凧としては暗澹たる思い。結局、人気投票の変形で売り上げが決まっているだけで、実際のビジネスに役立つ本は皆無、とまでは言いませんが、皆無に近い。
著者の所属する大学や企業の名前、政府の〇〇委員会の名前、そしてTV番組の名前、、、を始めとした伝播力と人気投票の結果が、ベストセラーになっている、という感じでしょう。
昔。西田幾多郎の「善の研究」がベストセラーになったことがある、と訊いた記憶があります(真偽は不明)。そういう良書がベストセラー本として復権する日は、もう来ないのでしょうか?
# 今回は、文体が変ですね、、、お許し下さい。
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