トリクルダウンと落語「百年目」
このブログをお読みの皆様は、落語「百年目」をご存知かと思います。無風凧は、故米朝師匠が演じる100年目が最高の落語の一つだと思っています(確か、NHKで放送されたと記憶します。実演を鑑賞することは叶いませんでした)。
この百年目の中で、理想的な「トリクルダウン」について、大旦那が番頭に説教する場面があります。もちろんトリクルダウンという言葉ではなく、大きな木から雫が落ちることで下草も繁栄していく、という内容ですが。
理想的に施行されれば、トリクルダウンは非常に良い経済政策だと無風凧も思います。実際は、すでにトリクルダウンは否定された政策だと理解しています。ピケティ他の2022年の報告を待つまでもなく、成功した事例を寡聞にして存じ上げません。
さて。
アメリカの次期大統領がトランプ氏に決定してますが、トランプ氏の施策の根底には、「トリクルダウン」の思想が流れているようです。良いアメリカを作る、アメリカが強くなれば他の国も繁栄する、という思想は、トリクルダウン思想です。でも、過去の経済政策が物語るように、アメリカ一強になる可能性も高い。
是非、トランプ大統領には、落語「百年目」を鑑賞してもらい、「良い形でのトリクルダウン」を、再度、確認・理解して欲しいと思います。
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