灯火親しむ秋
このタイトルは、以前も使ったような、、、気がします(笑)。
先日、ノーベル物理学賞・化学賞が発表になりましたね。共に、AIつまり人工知能の発展によるものです。「研究の質」が大きく変わってきたな、という時代の変化を感じました。
さて最近、自宅のオフィス(ベーダ―基地)で仕事や研究することが多くなっています。無風凧は「無風凧さんの仕事って何ですか?」と訊かれると困るくらい、色々な分野で仕事をしてきました。最初は計算物理屋(コンピュータによる物理シミュレーションがまだ珍しかった頃です)、から始まって、情報処理研究、規格策定、コンテンツ制作(手法研究含む)、アプリ開発、事業計画、経営コンサル(組織論中心、学位はここで戴きました)、起業・経営、大学教員、、、、今でも、それは変わってなくて、日々色々な顔で仕事・研究をしているのですが。
今年のノーベル賞を見て思いました。
社会科学や人文科学は、完全に自然科学に包含される方向にあるな、ということ。つまり、ある確率の下で全ては自然科学現象として取り扱われる日がやってくるだろうことを予感します。しかも、そう遠くない時期に。
「ある確率の下で」と書いたのは、統計学との結びつきです。社会科学における現象は、いまは統計=データとしてしか扱うことができません。これを統計処理することが社会科学の手法の王道ですし、今は、その誤差を無視することで成立している議論も、近未来は、誤差を統計処理したうえでより精緻なものにになっていくでしょう。その後は、もう一段下の階層の現象分析(例えば、心理学に対して脳の電子の分析が対応するような)をおこなうことにより、社会科学は自然科学科していく。
人文科学は、社会科学の「統計処理」の段階を飛び越して、いきなり一段下の減少に飛び込みそうです。芸術作品を見たときに脳波の動きを分析し、それをLLMやLBMで分析することで、その人の心理の動きが予測=理解できるようになっていく。
何年後の世界でしょうか?無風凧の生きている間には、実現してほしくないなあ、、、と思うのは老人の繰り言に近いんでしょうね。
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