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試験は一発勝負?

総裁候補の河野デジタル相が、大変珍しい意見を発表しました(コチラ など参照)。曰く

「大学入試の共通テスト、一発勝負をやめませんか」年に複数回の実施を“提案”

受験生にとっては、非常にありがたい意見かもしれません。でも、もう少し慎重に考える必要があるかもしれません。

1) 試験に関するコスト(場所、試験監督、問題作成費用)

デジタル化すれば簡単!と理想論では言えるかもしれませんが、現実問題として、不正がなく公平なシステムを作るのは至難の業です。

2) これは、「ベスト」を選ぶ手法を提案しているが、その人の「実力」を測る方法ではない。

たまたま失敗した受験生を救済する仕組みとしては、複数回受験は良い方法です。でも、たまたま「山が当たった」実力以上の結果を出した学生は「ラッキー」ということでしょうか?実際の大学現場から考えると、それも正しくないように思います。

3) 二次試験(各大学別の試験)の方も、複数回にするのでしょうか?それは、各大学の負荷を劇的に増やすことになりますから、妙案が必要です。

きょうは3つだけ、問題点を上げさせていただきました。渇して、誹謗中傷ではなく、「議論・改善のための論点」の提示であること、読んでいただけたらお分かりいただけるかと思います。

指摘だけでは議論にならないかもしれないので。この問題に対する一つの方策は、過去にこのブログでも書いているように「入試撤廃」を軸にしたものがあります。いつでも議論できますよ。

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