近所のスーパーでは水曜に入荷
タイトルの
”近所のスーパーでは水曜に入荷”
は、坂本農水大臣の発言です(コチラ など参照)
昨今、スーパーなどで「米不足」が頻発していることは、このブログの読者の方も感じていらっしゃるでしょう。上記記事でも、一般店舗でのコメ不足が取り上げられています。完全な統計が取れているわけではありませんが、コチラ をはじめとする報道機関の「調査(取材)」でも、こめが市場から消えていることは間違いないことです。ほかには、Amazonのページでも確認できますね。
ところが。
坂本農水相は、
「近所のスーパーでは水曜(つまり、昨日なんですが)に入荷すると言っている」
と、閣議後の会見で答えました。
開いた口が塞がらない、とはこのことですね。
「特称事象」
として、近所のスーパーで入荷すると言っていることを、
「全称事象」
つまり「全国の店に米が入荷する」と言い換えているわけです。
これは、たとえて言えば、だれか一人の意見を聞き入れ、多数決の結果は無視する、という民主主義の根幹を揺るがす大問題です。ほかに言えば、「大臣の得る情報に関する限定合理性」といえばまだ救われるかもしれませんが、少なくとも、「論理学的な正しさを理解していないのではないか」と、疑いを持つに十分です。
今回の坂本さんは口が滑った部分があるのかもしれませんし、自分は庶民派で近所のスーパーにも行っていることをアピールしたかったのかもしれません。しかし、それとこれとは別。論理的に「間違えていること」は、明白。
無風凧は、以前より「理科系の素養持った人が大臣には必要」という主張をしていますが、それは、こういうところに出ています。
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