「正しい」とは何か3
前回に続いてパリオリンピック2024の話。
ボクシングの女子選手で、XY染色体を持った方がいて、男性か女性か、で議論になりました。IOC(オリンピック協会)は、女性と判断。IBC(ボクシング協会)は男性と判断、ということで、国際的にも黒白がつけにくい。
これは、どちらが「正しい」のでしょうか?
色々な意見があります。これこそ、「多数決」で決すべき問題、と無風凧は考えます。但し。多数決は下記のようでなければなりません。
1) 科学的(客観的に)だれが判断しても同じ結果になるエビデンスを元にした判断基準
2) 事前に決められた判断基準を、1)で科学的に判断。
3) 1)自体は、多数決になる。
つまり。
「A)染色体で判断するか」
「B)外性器で判断するのか」
「C) B)の場合、トランスジェンダーをどのように扱うのか」
が大きな選択肢でしょうか。これらは、客観的に、そのうえ「事前に」決定しておくことができる事項です。それが決まったら、順守する。それが「正しい」と言える唯一の方法だと言えます。ただし、「その場の雰囲気で決定する」という決定は無し、です。
注:A)B)C)以外にも選択肢があるかもしれません。それも含めて、事前に決定しておく、ことです。
心情的に「可哀そう」という気持ちも、もちろん考えなくてはならないかもしれませんが、その「可哀そう」自体は客観性がない「主観的感情」に基づいています。
そのように考えると。
「正しい」は、あくまで客観的に判断されなくてはならないことが判ります。
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