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石丸人気?!(ランキングについて考える)

この10日ほど、ネットやTVの記事が随分と飛び交いました。その中でも、都知事選後の石丸元安芸高田市長のランキングの乱高下は、ランキング学の立場からはやはり特筆すべきです。(トランプ銃撃事件、兵庫県職員自死事件、などなど。鹿児島県警本部長の不適切捜査事件がかすんでしまっています)。

さて。

ランキング学の立場で都知事選を復習すると、幾つもの問題点が指摘できます。その中から、今日は幾つかを紹介・考察します。

今日は、まず「オーバーシュート」についてです。これは何度も指摘したことですが、社会的ランキングは、オーバーシュートすることがあります。特に、上昇が早かった場合、落ちるのも速い。これが、ランキング理論の結論の一つ。実力以上の人気が出た場合は、落ち込むのも速い。これは、流体方程式(連続方程式)を用いたモデルで説明することも可能ですが、ネットワーク理論で離散方程式の方が納得の考察が可能かもしれません。

橋下元大阪市長が、「熱量が高い」と石丸氏を買っていますがこれも、所謂上昇気流に乗せましたが、その分、落ちる時は大きく落ちる。下手をすると橋下さんも一緒に落ちる可能性すらあると思っています。

もう一つ、このオーバーシュートを考えてみましょう。一週間後、石丸人気が丁度ピークの時に選挙があったら、結果はどうなっていたでしょう?ギリギリ、ですが石丸当選の可能性があったと分析しています(勿論、エラーバーの範囲で、ですが)。

だとすると、「選挙というイヴェント」の期間・時期は、当選を決める一つの要素です。さらに言えば、選挙は「政治を任せる実力」を測るものでも、「公約に共感できるか」を測るものではない、ことが判ります。では、選挙って、何をしているのでしょうか?これは、今回の都知事選が示した最大の「課題」です。

つづきは改めて。

 

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