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博士課程の留年率公開

文科省は、博士課程への進学を推進するためは、博士課程3年修了が必要とばかりに、博士課程の留年率の公開を検討しているそうです(コチラ など参照)。

日本の大学では、一般的に大学院は5年、前期2年は、修士課程、後期3年を博士課程と呼びます。標準的には、5年で終了、と考える人が多いでしょうが。これまでの 博士課程では、3年で終わらない、ことも良くありました。かくいう無風凧も、4年半、かかっています。その時にも思いましたが、研究は時間的な競争の中で(つまりほかの研究者よりも早く同じ研究成果を発表する)勧めることも必要ですが、加えて「自分の納得できるレベル」があります。博士論文として、後々に「恥ずかしいものは残したくない」というのが本音です。

このように考えると、留年率を公開し、3年で学位授与をするようにすると、学位論文のレベルが下がる、ことが懸念されます。博士課程の学生を増やしたいなら、別の施策を幾らでも思いつくことができます。そのいずれも、「留年率公開」よりは学生のレベルも上げることができます。

文科省の皆さん、一度無風凧とお話しませんか?

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