Z世代の本音?
昨日、教え子と久しぶりに話をしました。いろいろな話をしたのですが、その中で、彼が言っていたひとことが頭に残っています。
「興味のあることを伸ばすということと、生活をするということはイコールじゃない」
大学で研究や開発をしていると、その分野の研究を伸ばそうとします。とりあえず、研究者にとって「興味のあるもの」であるとします(卒論のテーマなどは、本当に興味があるか否かは関係なく教授からあたえられたりすることがあるので、リマークです)。
その興味のある研究を続けるためには、何をすればよいか。つまり、それで「飯が食えるか」という問題に帰着します。
研究だけで飯が食える人は、殆どゼロです。
最低でも、研究成果を「論文」という形で公表しなくては、どの分野の研究者でも研究者として認めてもらえないでしょう。
さらに、「飯を食う」ためには、大学にいれば講義やゼミ生の相手、最近だと校務の手伝いという「興味の対象外」の「業務」に割かれる時間が長くなることになります。
企業の研究者なら、企業の対外的な評価につながる研究でなければ、そもそも研究として認められないでしょうし、特許だ何だと、結局は自分の興味のある研究三昧な日々を送ることはできません。
こんなことを考えていると、最近のいわゆるZ世代の行動に想像が飛びます。GWあけの「退職代行」の急増の例などその嚆矢でしょう。彼らは、ある意味では「自分が興味を持っていること」を大事にしている。それに対して「対価を払ってくれる」企業に就職する。その際に一つ割り切りがあって、「興味以外の生活のための業務」という一つのクライテリアを設定していて、そのクライテリアの条件に合致する起業に就職する。だから、条件から外れた瞬間に退職する。
このように考えると。
Z世代に「自分の好きなことを自由に仕事しろ」という条件で仕事させれば、何が出てくるかは判りませんが今の停滞した日本の雰囲気を活性化することができるのではないか、、、
この続きは、単なる妄想になるので、日を改めて(ここまででも随分妄想だけですね)。
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