今年も、入学試験の出題ミスが続いています(コチラ、ほか参照)。
どの記事をみても、大学側は「全員その部分は満点とします」「再発防止をします」のハンコを押したような発表。いつまでたっても一向に減らない出題ミスを考えると、大学総体として再発防止がなされていないことは明らかです。
ミスの部分を満点とすることが「平等」というのは、大学側の考え方かもしれませんが、学生にとっては平等ではありません。その問題に悩んでいた学生とまだ手を付けていなかった学生。時間消費の点だけでも「平等ではない」ことは明らかです。これ以外の補償策が出てこないことは結局「再発したときの対策は考えていない」ということの証左です。文科省がそのような指針でも発表しているのでしょうか?
ところで。NR(Natural Risk)を考えると、入試ミスが無くならないのは、当然。当たり前のことです。ということは、入試のミスが起きることを前提とした「入試システム」を考えなくてはならないと、無風凧はこれまでも主張してきました。
例えば。5問、100点満点を前提として書きますが。
6問120点満点の問題として、その中の5問を回答するようにする。前提として、「出題に疑義がある場合は、その問題を選ばないように」という条件を付けておく。
こうすれば、回答できない問題は随分減ることになりますし、悩む時間は平等に近くなります。勿論ではありますが、「出題ミス」は少なくなります。(6問中、2問に出題ミスがある場合を除く)。
勿論、出題ミスが無いことが理想です。でも、ゼロにすることは原理的に無理です。だとすれば、システムの変更をすることで対応する必要があるのではないでしょうか。
蛇足:システムの変更が必要、なのは、入試システムだけではありません。マイナ保険証も同様です。
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