セクシー田中さん 問題
コミック原作とドラマ化で、原作の「芦原妃名子」さんが無くなりました。芦名さんのご冥福をお祈りします。合掌。
20年ほど前から。TVとコミックと小説とGoodsと、、、と、コンテンツのメディアミックスが進んでいます。そして、それぞれに「製作者(著作権者)が違う。」ということが起きていました。本当はもっと昔からかもしれませんが。小説の映画化、と言えば、安部工房の砂の女とか、最初に思い出し、TVによる内田康夫の浅見光彦シリーズは相乗効果があった例の一つでしょう。
これは、何かのメディアで成功すれば、寄らば大樹の陰というか二匹目の泥鰌を狙うというか。マーケティング戦略的には理解できるものではあるのですが、法律的には全くグレイなままだったことが、今回露呈した形です。ネットでも、百家争鳴状態ではあります。
1) 映画化やTV化は、企業(映画会社やTV会社)対個人 の契約になるので、力関係がそもそも違う。日本人の性格的に、個人は弱い。契約書に従うとしても、そもそもが対等契約ではない。
2)また、日本人は、忖度があるので、本音と発言が異なる場合があり、そのギャップが蓄積されていく。話し合いで多数決は、最悪の決定方法です。
3) 著作権者がメディアによって異なるにも関わらず、原作を明確にする法律が無い & それぞれ「自分の作品」としての責任と自覚がある。なので、船頭多くして舟山登る状態になる。
今回のセクシー田中さんでは、 キャラ設定 やセリフが主なズレでした。しかし、今後。BGMや挿入歌が実はイメージと違っていた、とか、カメラワークが異なる(本当は俯瞰していたいのに、ズームアップしていた)とか、色々な課題が噴出してくるのではないかな、と予感します。
最後に。原作者の「主張の範囲」は、著作権法で決められています。それを皆さん、忘れないようにして下さい。
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