AIは未来を予測できるか?
昨夜、NHKスペシャルを見ました。AIによる30年後の未来、そして予測される6つの社会。
NHKが作っている番組なので、それなりに「エビデンス」を取っているのでしょう。でも、「施策・解決策」にそうとうするものは相当「甘いな」と感じました。甘いな、というより、本質を突いていない。本質を突いていないというのは、AIの結果を「人間が読み取っている」部分が甘いのかもしれませんが。(つまり、番組制作の段階で結果を曲解している可能性は否定できない、ということです)。
というのは、番組中に出てくる課題が「なぜ起きたのか?」の原因分析が中二的。言い換えれば、脊髄反応してい売るだけで、深堀していない。なぜなぜ五回、という分析方法がありますが、ここでは、最終的に「なぜなぜ1回」で進めている。だから、6つもの社会が予想されているのかもしれない。
現在の課題、、、AIの分析したものが「なぜか?」を調べるのは、もしかすると今のAIには苦手なのかもしれない。原因を究明しなくては、改善はでいないとすると、AIは未来予測はできない、ということができる。それは、因果推論のアルゴリズムが上手くできない無いのかもしれないし、人間の「知識」を中途半端に入れたために、なぜか、が見えなくなっているのかもしれない。
全ての課題の根底に、「面積と人口密度」が横たわっていることはなぜなぜ5回をしていれば、出てくる答え。その他の課題も、面積と人口密度を考えることで改善が可能な物ばかり。オンラインや、ドローンや自動運転に頼る必要要は無い。一つの仕事を二人の人でタイムシェアする雇用形態も、ある程度の「人口」がいるからこそできるシステムであり、その担当者が「ある面積の中に」すんでいるからタイムシェアできる。オンラインでできるのは、データの共有。以心伝心不立文字という言葉がありますが、会う必然がゼロになるわけではない。
そのように考えると、NHKスペシャルの問題提起や未来予想は非常の薄っぺらいものだな、と感じました。
この程度では、、、視聴料金を支払う気がうせてしまいます(無風凧宅ではきちんと支払っていますが)。
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