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無風凧的「憲法改正論」

憲法改正の手続きは、現憲法の96条に定められている。(まず転載)

ーーーここから
〔憲法改正の発議、国民投票及び公布〕

第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。 
ーーーここまで

この文章をよく読んでほしい。「憲法全体を改正する」手続きである。各条項について、国民と「審議する」ことを禁じてもいないし、そもそも想定が無い。それはそうだ。1945年の時点で、2024年の技術など想定はできなかったであろうから。

憲法の各条項を花束に例えると、〇〇党案の薔薇と、▽▽党案の百合と、□□党案のカスミソウと、、、、となるのが一般的ではないだろうか?具体的には、LGBTQには賛成だが、衆議院と参議院の存在理由は反対、また、前文は書き直すべし、など考える輩は多いだろうし、その意見が一致することはほぼ奇蹟に近い。だから、花束として提出される改正憲法案ではなく、各条項を事前に国民審議にかけ、その結果としてブーケとなった改正憲法案を、96条でいう憲法改正の原案とする、というのが適当であろうと無風凧は考える次第。

いわば、今の改正憲法案は、スクラップ&ビルトができていないので、一から作り直しましょう、という主張と。そうしなければ、「動物の権利条項」や「縮小社会(これは、元総務大臣の増田さんの造語?)」に対応できない。つまり、このままでは、「現状の微調整で9条と24条+αの変更ですます、というローカルミニマムに落ち着く(ローカルミニマムは、物理用語かな?)」という危惧があると考えている。

心ある国会議員の皆さん、まずは、党内での憲法改正議論ではなく、広く国民と審議する場を設けることから始めませんか?そのためのインフラ=ネットワーク は出来上がっています。(会議の進め方はまた改めて。今の国会のような、素案に対する質疑応答型では、ダメです。)

 

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