日大アメフト廃部問題
日大のアメフト部が廃部になる、ということで、ネット上ほかにぎわっています。
世論は、「廃部反対」の方が優勢なように感じます。その理由は「大麻に関係していない人の人生まで奪ってしまうのは可哀そう」。
無風凧は。
世論に反対するようで恐縮ですが、「廃部賛成」です。理由は以下の通り。
1) そもそも、大学の存在意義はなにか。教育基本法第7条「学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、 深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供 することにより、社会の発展に寄与するものとする。」に鑑みた場合、アメフト部がその目的に合致しているものではない。日大のアメフト部は、心身を鍛錬する意味での適度なスポーツの域を脱している。
2) 連帯責任を問うことは最悪である。その意味では、連帯責任としての廃部には反対である。しかし、大麻・マリファナの使用や存在を知っていながら報告を行わなかった輩は、共同正犯に近い。少なくとも、犯人隠匿である。その人数は、報道等によると相当数になり、過半数もありうる。それらを退部させないことに、疑問を感じる。
3) その代わりに、(技術的に不可能であろうとはおもいながらも)本当に噂レベルでも知らなかった学生は、他校アメフト部への転校を無償で認める。企業の場合、倒産による転職は日常茶飯である。それと同様に考えれば、転校が妥当な処理であろう。
大学は、変わらなくてはなりません。本来の学術の中心である自覚が必要で、経営(入学者増)の為に、スポーツや就職実績を誇るのは本来の目的から脱しています。あくまで学術成果が、大学の看板です。大学が大学であり続けることが、科学立国に本を世界の一流国に再浮上させる最高の方法です。
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