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京都清水寺の「今年の漢字」が 税 に決まりました。なんだか、言いえて妙。過去に発表された「清水寺の今年の漢字」の中で、最も「意味深」ではないでしょうか。

というのも。

税という言葉の語源は、農作物を持っていかれること、を指しています。「脱」と「税」のつくりを見くらべればお判りいただけると思います。では、平安時代からなぜ「税」という制度があったのか。昔は「租庸調」などという時代もありましたが、結局は「貴族の為に提供するもの」を税と呼ぶわけです。昔は 庸 という労働奉仕もありましたが、今はなくなりました(徴兵制度があった戦前は、ある意味では 庸 があったと考えてよいかもしれません)。 

その 租庸調の 租 が残っているのが今の税。 税の三法則を「公平・中立・簡素」ということもあるようですが、実際そのように行われていると感じている人が少ないことも事実でしょう。つまり、税は公平・中立・簡素ではない。税で潤う人のために集められたもの、という認識が一般国民の半数以上ではないでしょうか?

公共事業などに、税金は使われます。また、公務員の給料は税から支払われます。このように考えると、語源とは違う「今の税」になっていることは間違いないでしょう。でも、利権まみれの公共事業、不平等な課税、自然人よりも法人を優遇する税制、これらを「玉虫色に隠している」のが現在の税制だということができます。

今年の漢字が「税」で会ったことをきっかけに、皆さん、今一度「税って何」を考えてみませんか?

 

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