GIGA School 構想が、日本の科学技術を遅らせるリスク
先日の話の続き。
日本の科学技術力は、すでに世界の中では2流。ネットニュースなどを呼んでいると、
GIGA Schoolで巻き返し! という論調が見受けられます。
今から約15年近く前、デジタル教科書を導入したいという試みは正しかったと思います。
でも、その後にはコンセプトがほとんど変わっていない。タブレットとインターネットによる画一教育がベースにある。勿論、進度にに合わせてコンテンツ(学習教材)を個人最適化できるなどの「メリット」はあるでしょう。
しかし。時代は10年以上たちました。Gadgetの能力も変わりました。コンテンツの種類も変化しています。これらに「ついづい」することすらできていない。平等の為の「画一化した安タブレット」を購入したという記事を先日見かけましたが、結果として格差は広がる方向。
その格差が広がる方向、というのはまだ序の口。本当に問題なのは「意外性というか、レールが引かれていない方向への進化が止まってしまう」ということ。
さらには。その周りに「利権構造」ができてしまったこと。新しいアイデアはもう入りません。つまり、GIGA School構想自体のイノベーションは大きにくい状態になっています。
石戸さんが始めた頃は、無風凧は応援していました、、、が。今は、反対の立場になりつつあります。
これは、近代オリンピックの父クーベルタン伯爵が、「100年後、私はきっとオリンピックを否定することになるだろう」と言っていたのと同じかもしれません。
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