資本主義の限界(オープンAI騒動で考える2)
昨日に続きOpneAI社ネタ。アルトマン前CEOを事実上追放したオープンAI社の、その後の動きが面白い(コチラ など参照)。
・OpenAI社の従業員がアルトマン派であること、
・株価が下がり、反アルトマン派の取締役が掌を返したこと
が、その代表価格でしょう。
この事実から何が判るか。結局、資本主義の世界では、技術も「お金になるか否か」で発展するかしないかが決まるわけです。お金になる、のなかには新技術という意味だけではなく「誰と組むか(座組)」や「既存の商慣習」などが含まれます。
ChatGPTというNameValueは、今手放すべきではない、という「お金判断」があったのでしょうね。言い換えれば、
アルトマンの名前の価値 > チャットGPT
という分けです。
日本は、化学立国としては世界の二流になりました。というのは、もしかすると、科学的な意味での実力ではなく、ビジネスにした時の「付加価値」の実力を指しているとも言えます。
純粋な科学力 の測定方法は存在していませんが、ビジネス価値は数量化できます。まさに「数量化革命」で、AWクロスビーが主張したように、数量化できるものが発展していくわけです。
これは言い換えれば、民主党政権時代の「研究仕分け」が、日本の科学力低下原因の一つである、ということの証明です。証明できたからと言って、今更、遅すぎるわけですが。今の自民党政権も、その他の政党のマニフェストも「選択と集中」と言っている間は、日本は2流国3流国ということでしょうね。
浮上のキッカケすら見当たりません。日本全体が、既に洗脳されてしまった状態です。
| 固定リンク
コメント