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人に教える

先日、余りに凄い「教室開業」の話を聞いて、驚いています。

その先生と呼ばれる方は、日本伝統音楽の初心者(初めて3年くらい?)。先日、ある流派の講師試験に合格したそうです。そして即教室を開きました。

実際、その方の演奏を存じ上げていますが、本人自身がまだまだ初心者。演奏することができる曲数も限られている。ピアノでいうなら、ブルクミュラーの25の練習曲集を弾けるようになったレベルが妥当でしょう。そのレベルの人に講師資格を出すことにも無風凧は疑問がありますが、いきなり教室開業は驚き以外の何物もない。「ベートーヴェンの熱情を教えます」という看板を上げたようなものです。

凄いなあ、、、無風凧にはできない芸当です。

最近、日本伝統音楽に限らず、資格の「安売り」が続いているように感じます。Fランク大学なんて、まさにその典型ですね。大学卒業の肩書。でも、Fランク大学にも教員は必要。絶対数を満たすために、低いレベルの教員が登壇する。だから、大学全体の教員のレベルも下がる、という悪循環。

褒めて伸ばすことは、ミクロに見れば必要なことかもしれません。でも、マクロに見たときには決して最適にはなっていないことに、皆さんはお気が付きでしょう。

ともあれ。

人に教える為の教師側のレベルの大切さ、を改めて考えてしまいました。無風凧はそのレベル、あるのかな、という自省も含めて。

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