池袋西武のストライキ
8月31日、池袋西武がストライキを決行しました。株式の売却に対するレジスタンスでのスト。西武百貨店は休業でした。
この経営判断としての売買は、今日の議題ではありません。
このストライキが、全百貨店で実に61年ぶりだった、ということの驚きがネタです(コチラ コチラ など参照)。
西武百貨店も61年以上、ストライキが無かったわけです。
よほど、家庭的で和気あいあいとした経営がなされていたのでしょう、、、は皮肉です。
精神論で聊か恐縮ですが。
日本人は、本気の喧嘩=意見のぶつけ合い、ができなくなりました。お互い、忖度しあって無風状態で決議する。そして、例えば「利益最高」をめざすよりも「安全に問題なく」という道を選んでいく。
東芝をはじめとして、「最高はなにか?」を議論し始めると紛糾し、意見のぶつけ合いではなく「人格攻撃」に近い非難合戦になる。いやいや、実際は西武百貨店でも、表に出な形で「安全に問題なく人格攻撃をして退場してもらう」ことが続いてきていたのだろうな、と推察します。逆明利君、な人も波風立てずに自ら幕引きしていったのでしょうね。
これが何を生み出したか。
結果として百貨店は軒並み業績悪化。いま、コロナ明けで少しだけ業績回復してるところもあるようですが、本質は右下下がりのトレンドです。これは、はっきり言いますが「60年間ストライキが無かったことのツケ」が回ってきたものです。経営革新の痛みを恐れるがゆえにゆで上がったかる状態になりつつあるわけです。
心ある人へ。ストライキは正当な権利です。きちんとルールに則って行使してください。そして、心ある経営者へ。逆明利君はあなたの会社の宝です。組合出身だから、などという時代ではありません。そういうことを言っている組織から、没落していくのです。
ここでは百貨店で話をしましたが、他の業界もすべて同じ。正当な権利に基づく、正当な意見のぶつけ合い=ストを恐れずに、アウフヘーベンできる土壌を作っていってください。
無風凧の関係している組織でも、これができている組織はV字回復をしました。残念ながら官僚主義的な形態から脱却できない組織は、、、今は目も荒れられません。
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