謝らなくてよいから、理由を説明してください。
国会答弁などがその嚆矢ですが、最近の人の会話は、言葉のキャッチボールができていません。
判り易い例は、「なぜ、ですか?」「ごめんなさい」のパターン。
危機管理工学の立場では、まず相手(被害を受けた人)を落ち着かせるための処方として「ごめんなさい」なのでしょうが、火に油を注ぐか場合もあります。少なくとも、日本語として会話は成立していませんから、「コミュニケーション」を教える教員としては、果たしてこれが正解なのか、迷ってしまいます。「誤らなくてよいから、理由を説明してください」とお願いしますが、最近は、「ごめんなさい」以外が返ってきた験しはありません。日本人のコミュニケーション能力が下がってしまった証左でしょうか。
それ以上に不思議な言葉は、「責任とります」でしょうか。
では、「どのような責任を取るんですか?」と質問してみて下さい。十中八九、何も考えていないか、精神論を述べるか、に終始します。
「この人は責任という言葉を理解していないのだなあ」、、、と無風凧は理解することにしています。そうそう、その面白い例は、菅元首相のポスターにあります。「未来に責任」。菅さんの好きな言葉なのでしょう。でも、無風凧は思うのです。菅さん、どんな責任をとりますか?まして、未来に起きることに対する責任。何を指しているのでしょう?菅さん、そんな大見え切ってよいですか?
日本語がどんどん壊れていってる、そのように感じている無風凧です。
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