いつの間にか、記事を見かけなくなった「マイナ保険証問題」。課題は一ミリも解決していませんが、岸田首相の思惑通りに進んでいる、とかんがえるのが妥当ではないでしょうか。
そのように考えると、昨今の「処理水問題」や「自民党女性議員のパリ視察報道」など、本質的にはほとんど動かしようのない話題で、国民の視点ずらしをしたのかなあ、と邪推しています。慶應高校の優勝は、それに乗った形になってしまいました。
さて。
マイナ保険証問題は、無風凧的には、課題も解決方法もトリビアルです。なぜこんなにもめているのかわからない。
1) 利便性のために、マイナンバー制度を活用する
まず、このビジョンに賛同するか否か、です。自民党や維新の会は、賛同しているようです。無風凧も、下記の条件を付けたうえで、賛同です。
2) マイナンバー制度を適用した場合に、「無風凧の責任に帰することのない損害を補償する。」これは、心理的な負担に対する補償を含みます。
この「無風凧の責任に帰することのない損害の補填」が、おそらくは日本国民全体の賛同を得る第一歩でしょう。
少し説明をすると、
A. 利便性があるから利用する。(不便が解消されるから利用する)
と
B. 損害が予想されるから利用しない
の間には、大きな溝があります。Bに対して、Aをいくら声高に叫んでも溝は深まるばかり。まず、上述2)を補償することです。それも、「被害者の満足のいく補償」であることは言うまでもないでしょう。(過労死、コロナ死、いずれも国の判断の遅さと逃げの姿勢は辟易します)。
さてその上で。ようやく技術や実現試作の問題を俎上に上げます。大きく分ければ、合併種問題、名寄せ問題、守秘問題、入力ミス問題(入力の難しさ問題)でしょうか(それ以外もあるとおもいますが、これらのVariationだと思います)。
一枚のカードに集約すれば、便利になる場面も増える反面亡くしたときのインパクトなど不便も増します。
名寄せ問題は、IT系の方なら誰でもうなずくでしょう。中規模の図書館システムですら、システムの意向は一発で行くことはありません。まして同姓同名がある場合、、、信じられないほどの量になります。これを、「今の大企業=確立した技術」では実現できません。それは、証明されている。
その上で。守秘問題があります。DVの場合が分かりやすいですが、その手の漏洩。まして、中国に技術や入力を丸投げすることによる情報漏洩。。。。
そして最後に、単なる入力ミス。これは、岸田さんや河野さんは「見直しをする」ことで修正可能だと思っているようですが、人為的なミスはどんな場合でも一定の割合で発生します。それを見越したうえで「安心・安全」なシステムを設計しなくてはなりません。少なくとも、これまでのマイナ入力システムはこれが実現されていない。
マイナポイントなど、多大な投資をしたので、現行のまま進めたいという現政権の気持ちを理解できないわけではありません。しかし、ここは「損切」して、一から見直す時期に来ています。
そうそう。その場合には、30歳代をプロジェクトマネージャ(最終意思決定者)にしてくださいね。ロートルの30年前の昔話は百害あって一利なし、です。
最近のコメント