連帯責任とは
大麻事件の日大アメフト部。無期限練習禁止が解けて、今日から練習再開だそうです。禁止期間は5日でした。
この5日が長いか否かは、皆様にお任せするとして、連帯責任、ってなにでしょうか?連帯責任の範囲って、どこまでなのでしょうか?
無風凧は、大学教員もしています。その中で、グループワークをさせることがあります。
グループの中には、よくできいる学生もいれば、あまり出来の良くない学生もいます。グループで作成した提出物は、大概の場合、よくできる子にそろってきます。その場合、グループの作品に対する評価はあがり、出来の良くない学生の評価も上がります。
これを読んで、「優秀な学生の指導で全体のレベルがあがり、よい教育効果だ」と思ったあなたは、教育現場を経験していない方でしょう。東大早慶旧帝大くらいならいざ知らず、GMARCHクラス程度でも「フリーライダー」は多数います。結局、「出来る一人に任せて」しまうだけ。ひどいときには、成績が悪いと「優秀な学生が手を抜いたからだ」と、何もしなかった学生からいじめを受けることもあるようです。
出来る学生にしてみれば、「グループワークなのに、なぜ自分一人が苦労して他人の成績を挙げなくてはならないのか?」と紋々とすることになるでしょう。これも「連帯責任」のある一面です。
さて、日大に戻りましょう。
連帯責任の範囲は、なぜアメフト部だけなのでしょうか? 体育会全体の連帯責任、若しくは日大全体の連帯責任にならない? 関係していないから、という論もあるでしょうが、アメフト部にも関係していない学生はいる。その人は連帯責任を負い、アメフト部に所属していないというだけで連帯責任から逃れる。(でも、実は大麻を利用しているかもしれない)。。。と考えると、連帯責任の範囲って難しい。
これを機会に、「連帯責任」というもの(加えると、グループワークのメンバーの在り方)を考え直す時期にきています。
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