出井伸之の宿題
昨夜。故 出井伸之 氏が夢に出てきました。出井氏というのは、元ソニーの社長・会長です。
無風凧はある時期までワイン狂でしたが、それは出井氏に「無風凧さん、下戸でもいいけどワインは語れなきゃ」と言われたことがキッカケ。当時、「無風凧さんにはランシュ・バージュが似合うな」と言われました。その真意は今でも分かっていません。
さて。何度目かにワインを御馳走になっていた時に、出井氏から
「この会社(ソニー)を、ソフトランディング(つまり、不幸になる人が居ないように解散する)手法を、常に考えておいてよ。必要なときに呼ぶから」
と、宿題(?)を貰いました。当時会長だった出井氏が、会社の解散や廃業に近いことをなぜ考えていたというのは、とても驚きました。ただ、「誰も不幸になる人が居ないように」という条件付けが、彼の真意だったと思います。会社を続けないことが、社員(若しくは全人類)にとって幸せになる可能性を、常に考えていたのでしょうか?(いやいや、それだけではないはずだ)。
ソニー退陣後後、クオンタムリープを立ち上げ活躍されていました。その間も時々お会いしていました、、、2018年ころに小さな会でお会いした際に「宿題、覚えていますよ」と話をしたら、まだ「君はおぼえていてくれたのか」と驚かれていました。
その後、一回お会いしたでしょうか。昨年亡くなられたので、その回答を御披露する機会は永遠になくなりました、、、が。
今の日本の状況を考えると、宿題で考え続けていたことは無駄ではない、と思っています。つまり、人口縮小で市場規模が小さくなっていくことは、企業に限らず行政(市町村)が解散や廃業していくことを意味しています。一人の住民も不幸になることなく、市町村を分解・統合していく、、、、出井さんの宿題は、形を変えながら、無風凧の頭の中で生き続けています。
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