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2023年8月

好きな音楽(2023年8月)

無風凧の聴覚過敏は少し進んでいるようで、日常生活でも耳栓が手放せないことが多くなってきました。

耳栓をしていると、外の音が聞こえにくくて街中を歩くのは少し怖い。と同時に、自分の呼吸音などは大きく聞こえるようになりますから、それはそれでストレスを感じることもあります。

最近。Youtubeに「自然雑音(いわゆる白色ノイズ)」があることに気が付きました。これをある程度の音量にしてかけていると、周囲の雑音がほとんど聞こえなくなります。つまり、ノイズキャンセリングの効果があることに気が付きます。

ノイズキャンセリングのために「ホワイトノイズ」を聴きながら作業している無風凧です。

さて。

聴覚過敏ではありますが、目からも音楽は入ってくる。約〇〇年ぶりに「田螺の唄がきこえる(小山清茂著)」を読みました。無風凧は「吹奏楽のための「木挽き唄」」で初めて小山作品に出会い、それ以降小山先生のファン。本を読みながら、アイヌの唄、ピアノのためのかごめ変奏曲、能面、、、と、懐かしく思い出して脳内演奏会を楽しみました。

木挽き唄の「祭り」のピッコロ、あれば、日本の祭りを知っている人でなくては吹けません。大いに納得しています。

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慶應の応援

今年の夏の甲子園野球は、慶應義塾高校の107年振りの優勝で幕を閉じました。慶應高校の皆さん、おめでとうございます。

ところで。

決勝戦の仙台育英高校との試合における慶應の応援が、ネット上で(TVのワイドショー番組でも)バズりました。そろそろ落ち着いてきた感じですが、「慶應の応援が少し行き過ぎていた」「高校生ではなくOBが問題だった」というあたりに着地しそう。

サッカーでも「ホームかアウェイか」「観客は12人目の選手」と言われるぐらいですから、大きな応援は慶応側にはプラス、仙台育英側にはマイナスの効果があったことは間違いないことだと思います。

無風凧が言いたいことはココから。

行き過ぎた応援であったことは、「今=試合後に客観的にみて」ならば、甲子園で大声をあげていたOBも理解できると思います。慶應のOBのことですから、次回、同じような状況になったら「自分たちをモニタリング」する手段を考えるでしょうし、実践するでしょう。つまり自浄作用(負のフードバック)があると思います。

でも、甲子園の状況で、自分自身を冷静にみる「手段があったか」と言われると、なかったと言えます。野球場の構造として、相手側の応援はダイレクトに聞こえる。相手に負けるな、と自然にVoltageがあがる。正のフィードバックがかかる構造こそあれ、負のFeedbackをかける仕組みは無かったわけです。加えて、神宮球場(いわゆる慶早戦)などでは、あれが「普通」ですからね。アナウンスが聞こえないのは、ある意味理解できます。

こういう視点でのコメントが皆無だったので(少なくとも無風凧は見ていません)、コメントしました。

 

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出井伸之の宿題

昨夜。故 出井伸之 氏が夢に出てきました。出井氏というのは、元ソニーの社長・会長です。

無風凧はある時期までワイン狂でしたが、それは出井氏に「無風凧さん、下戸でもいいけどワインは語れなきゃ」と言われたことがキッカケ。当時、「無風凧さんにはランシュ・バージュが似合うな」と言われました。その真意は今でも分かっていません。

さて。何度目かにワインを御馳走になっていた時に、出井氏から

「この会社(ソニー)を、ソフトランディング(つまり、不幸になる人が居ないように解散する)手法を、常に考えておいてよ。必要なときに呼ぶから」

と、宿題(?)を貰いました。当時会長だった出井氏が、会社の解散や廃業に近いことをなぜ考えていたというのは、とても驚きました。ただ、「誰も不幸になる人が居ないように」という条件付けが、彼の真意だったと思います。会社を続けないことが、社員(若しくは全人類)にとって幸せになる可能性を、常に考えていたのでしょうか?(いやいや、それだけではないはずだ)。

ソニー退陣後後、クオンタムリープを立ち上げ活躍されていました。その間も時々お会いしていました、、、2018年ころに小さな会でお会いした際に「宿題、覚えていますよ」と話をしたら、まだ「君はおぼえていてくれたのか」と驚かれていました。

その後、一回お会いしたでしょうか。昨年亡くなられたので、その回答を御披露する機会は永遠になくなりました、、、が。

今の日本の状況を考えると、宿題で考え続けていたことは無駄ではない、と思っています。つまり、人口縮小で市場規模が小さくなっていくことは、企業に限らず行政(市町村)が解散や廃業していくことを意味しています。一人の住民も不幸になることなく、市町村を分解・統合していく、、、、出井さんの宿題は、形を変えながら、無風凧の頭の中で生き続けています。

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椅子4脚の重さは7キロ。この椅子48脚の重さは何キロですか?

この問題(タイトルの問題)、皆さんは解答できますか?

(7÷4) ×48  = 84

が正解(だと思います)。

「だと思います」と書いたのは、皆さんが考える時に、

(48÷4) × 7=84

とする場合もあるだろうと思うからです。無風凧が先生なら後者でも〇ですが、小学生の場合は × になるかもしれません。ということで「だと思います」。

この問題。日本全国の小学6年生(と言っても4月に試験がありましたから、5年生終了時という方が良いかもしれません)の正答率は55.5%。このブログの読者の皆様が高い正答率だと思うか否かはわかりませんが、島根県の丸山知事がかみついた(コチラ など参照)。曰く、

「正答率が低い。義務教育の態を成していないのではないか(この文章は、無風凧の意訳)」

これに関連して、無風凧の友人の大学教授の話。

「6人の子供がいます。3人はお小遣いが月に600円。2人は、300円。1人は1200円です。平均のお小遣いは一人幾らですか?」

という問いを大学2年生(文理融合のクラス)にしたとこころ、700円という答えが半分を超えていたらしい。皆様はお気が付きのように、この答えは間違い。正解は600円ですね。

700円と答えた学生は、

(600+300+1200)÷3=700

としていたそうです。正解は、

(600×3 + 300 ×2 +1200 ×1) ÷ 6 = 600

です。ちなみにこの問題は小学校3年生で履修・習得しているレベルです。

かつて。分数の足し算ができない経済学部の大学生、というのがバズり、大学教育の質がが下がった、と言われていました。今はもっと酷くなっているようです。、、、しかし。

丸山知事の言を借りると、「すでに義務教育が崩壊している」。確かに日本の教育システム自体がその役割を果たしていないようです。

 

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法律と世論と(AFURI商標問題を考える)

ラーメンの「阿夫利(AFURI)」が、日本酒「雨降(あふり)」を訴えました。主訴は、商標問題です(コチラ など参照)。

要点は、

1)あふり(阿夫利)自体は地名であること(公共性)。

2)ラーメンの阿夫利は「ラーメン」以外でも「アフリ」の名前を商標登録していたこと(法的権利)。

の認識論です。世論的に、今は1)を支持する意見が多いように見受けられます。しかし、裁判になると、ラーメンの阿夫利の主張が認められると無風凧は考えます。公共性は認められますが、すでに「商標登録」が成立していますからね。

無風凧も経験がありますが、商標登録をするときは、当該商品に関する類以外にも、登録をします。これは、①将来のブランド拡大を視野に入れた先行投資 としての意味もあります。しかしそれ以上に、②商標のフリーライドとフリーライドによるダメージを避けるため、 という意味が強い。

後者②の例は。。

パスタハウス「無風凧(むふうかい)」を商標登録したとしましょう。勿論パスタハウス「無風凧」は大繁盛。それを知った第三者がドリンクに「無風凧」という名前を付けたとしましょう。5年後、ドリンク「無風凧」のCMキャラクターが不倫をして人気がた落ち。その場合、パスタハウス無風凧も無傷ではいられません。電話でクレームが来る、X上で叩かれる、お客様は減る、、、、など起きる可能性がある。だから、近隣の類の商標も登録しておく、ということです。

更には。「令和」が発表された直後に、中国で「令和」を含む商標の登録が相当数あったとの報道がありましたが、いずれ高価格で商標を売る、ことを考えている「商標ブローカー」もいるわけで、その対策の意味もあります。

はっきり言って、今回の商標問題は、容易に予想できたこと。法律の不備でもありますし、1)を軽視していた特許庁(商標登録は特許庁の管轄)の判断ミスでもあります。

裁判所はどのような判断をするのでしょうか?判決が楽しみです。

注: 今回の裁判沙汰が「炎上商法」である可能性は捨てきれません。ある程度引っ張って、ラーメンのAFURIが無償和解すると、好印象爆上がり。清酒「雨降」も全国に知られることになります。双方、僅かな裁判費用で広告してもらったようなものです。

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詰将棋: 恐怖の無い虹の世界

土曜日は詰将棋の日!

20190420b 今週の「思い出の詰将棋」は、2019年にブログで公開した「恐怖のない虹の世界」です。(コチラ 参照)

持駒:なし

作意:
▲54角成(限定) ▽33玉 ▲43馬 ▽24玉 ▲34馬 ▽14玉 ▲12飛成(限定) ▽13金(限定) ▲同龍 ▽同玉 ▲23金 ▽14玉 ▲24馬 まで13手詰

無風凧の創作は、いくつかのこだわり、があります。その一つとして、「配置図」の見た目にこだわることが多い。配置図がきれいだと、嬉しくなります。

だから、横一文字、縦一文字、斜め、3×3、左右対称、七色や九色(双玉の場合)などは大好き。成駒なし、も好き。その縦一文字の最初期の創作です。(注: 配置図以外では、出現マジックやVUCAの時代(配置図の駒の非限定)、も大好き。)

この詰将棋は、タイトルの通り、「香歩」の無い「虹=七色」で作られています。それも、縦一列ですから、無風凧好みの作品です。

配置図で、詰め方の「46銀」は、今見たら不満です。金でも成立しています。ほかは変更できないと思います。

詰将棋おもちゃ箱によると、縦一列五枚の「最長手数」は、相馬様の37手詰だそうです(コチラ 参照)。中合も入っていて、勉強になります。(無風凧の本作は縦一列6枚です。6枚は、おもちゃ箱にジャンルがありません)。

 

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勢ぞろい:

20230825 はなちゃん先生(左上): みなさん、初めまして。アタチは”はな”。

ラブちゃん(右上):あなた、はじめてじゃないわよ。公園で会ったことあるわ。

ロ三ちゃん(左下): 無風凧さんのインストラクターしてるんだって? 悩みが多いわよねえ、、、

ごんべちゃん(右下):  まあ、挨拶はここまでにして、来月から色々話をしようじゃないか。これからよろしく!

写真出典: 特命希望様の投稿を合成
なんと! はなちゃん先生、らぶちゃん、ろみちゃん、そして特命希望様はみなさん、ねずみどし、なのだそうです。ゴンべちゃんだけ違うらしい、、、特命希望様は、この写真をPCの壁紙にしてむふむふしているそうです。

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契約書は弱者の味方か?

ビッグモーターの暴露話を読んでいると、現代日本の縮図のような気がしてきませんか?今日は、この話(コチラ 参照)。

記事によると、

1)投稿者側(弱者)は、禁煙車を希望した。しかし、実際は喫煙者だった。

2)BM側(強者)は、契約を盾に喫煙者を売る、と言い張った。

このケースでは、「BM側が禁煙車です」と説明をした録音が残っていたので「BM側が折れた」らしいです。でも。録音が残っていなかったら、、、契約書が残っている時点で、裁判所は「BM側」に立った判決を言い渡す可能性が高い案件です。

契約書は、一般に「強者」が作ります。強者にとって都合の悪い契約書はない、というより、「強者をまもるために契約書がある」と言っても過言ではない。口頭での確認事項など、「知らぬ存ぜぬ、契約書通り」ということで、無風凧も何度か泣かされたことがあります。

よくよく考えると、マイナカードも同じですよね? デジタル庁の責任は一切ない。うまく逃げるように書かれているわけです。

日本を改革するには、この悪習を一掃することから始めなくてはなりません。

 

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お役所仕事(組織は頭から腐る)

20210310 まるたろう:無風凧さん、こんな記事見て、カリカリしちゃだめだよ! 日本の官僚はすでに腐っているんだから、無風凧さんがカリカリするだけ自分が損するだけ。「今日のわんこ」でも見て、リラックスリラックス。

写真出典: 自前のM5

無風凧がカリカリしているのはこの記事(コチラ 参照)。この記事のヘッダーを引用します。

”文部科学省は日本大学に対して管理運営体制の再構築を求める通知を出しました。第三者委員会による調査・検証結果については9月15日を報告期限としています。”

この記事を読んで、「組織は頭から腐る」を2つの意味で実感しています。

一つ目は。言わずとしれた日大のガバナンス。すでに機能していません。指示をしてどうこうなるものではない。その意味で、日大の頭(経営層)が腐っている。

それ以上に。その日大の監督官庁=頭 である「文科省」が腐っている。日大に管理能力が無いことを、「予測できていない」。日大に対してダインさん者委員会を作って、報告させること、が「無理なこと」「望むレベルに達しないこと」「改善できない可能性が高いこと」を考えた指示・施策をしていない。言い換えれば、「文科省としての対面を守る」ことはできていても、本気で「日大を改善しなくてはいけない」という意気を感じない。だから「文科省という頭が腐っている」。

この、頭が腐っている、の話は、昨今ネットで話題になっている「高校野球のVAR」にも通じているのですが、それはまた改めて。

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自分の身を守るコスト

イベントで、DJが痴漢された事件。

痴漢が犯罪なのは当然です。だから、DJはどんな格好をしても良い、、、と言ってしまって良いのか、無風凧は、ちょっと違った視点で考えています。

皆さん、泥棒は悪いこと、ですよね?犯罪です。でも、自分の家に泥棒が入らないように鍵を掛けませんか?鍵を二重にする人もいるでしょうし、警備会社に依頼する人もいるでしょう。上記のDJも、家に鍵はかけると思うのです。

更にわかりやすい例は、パソコンのウイルス対策ソフトでしょうか。ウイルスを作る輩が悪いことは皆さん100も承知、200も合点。でも、高いお金をダシテ、対策ソフトをインストールします。

つめり、自分の身を守る、自分の財産を守るにはコストがかかります。そのコストの一つとして、派手すぎない衣装を着る、と考えるのはおかしいでしょうか?もし着るなら、それなりの警備を付ける。それでも派手な衣装を着て警備なしが当然、というなら、家の鍵は掛けずに出掛けますか?と問いたくなります。

コストを掛けてでも、若しくは自分の主張を少し曲げてでも、自分の身は自分で守る。そのように考えなければ、現代社会を無事に生きていくことはできないのではないか、と思う無風凧です。

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キムチ入りチーズナーラ

日々研究心を忘れない無風凧。それは、料理においても同様です。

無風凧のオリジナル「チーズナーラ」がこの度、見事に「進化」しましたので、そのご報告。

と言っても、レシピはすごく簡単で。

1) ペペロンチーノを作る。

2) ほぼできたところで、キムチを和える。

3) そのあと、フライパンにパスタがある間に、スライスチーズを2枚投入して、とろけさせる(カルボナーラ風になる)。

たったこれだけ。キムチとスライスチーズの順番は間違えないようにして下さいね。

パスタ100gに対して、ニンニク2片、キムチ50g~80g、スライスチーズ2枚、が目安です。塩とペペロンはお好みで。

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機械様は神様です、、、か。

最近、カスハラ(カスタマーハラスメント)が社会問題化していますね。

カスハラ(?)に直面する機会も見かけることも増えてきたかもしれません。

「お客様は神様です」

を主張するお客様は、確かに「カスタマーハラスメント」だと思う部分も多い。でも、

「機械様は神様です」

という対応をする対応は、カスハラ、、、カスタマーに対するハラスメントだな、と感じます。

最近見かけた事例:

セルフレジにて。バーコードが上手く反応しない。店員をよんで、店員が操作しても反応しない。店員がバックオフィスに入って対応しているうちに、制限時間をこえてしまい、また一からレジを打ちなおすことになったおばあちゃん。「これ、もう一度全部打ち直すの?」
店員は、「はい。セルフレジですからご自分でお願いします。」
これなんて、機械様(レジシステム)は神様です。レジが動くように人間様がしもべとなって操作しなくてはならない、ということです。おばあちゃんはブチぶち言ってました。店員は挨拶もなく、です。
愛想よい対応や、お客様は神様ですという対応は必要ありません。でも、機会が読み取れなかったことに対応する必要は、店舗側=店員にある、と無風凧は思うのです。

一事が万事。この手の小さな掛け違いが、いわゆる「カスタマーハラスメント」と呼ばれる事件に発展しているじれが多いように思います。

機械様は神様ではありません。これは、行き過ぎたAIへの警鐘です。

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詰将棋: 無風凧作品で一番アートしているかも?

土曜日は詰将棋の日!

20220903自作を作る時間が取れず、、、、しばらくは「自作の思い出作品」紹介と、作意を発表していきます。今回は、2022年8月に発表した作品(コチラ 参照)。

タイトル: 周りは敵だらけ

無風凧作品の中で、一番「アート」している作品(?)ではないでしょうか笑。見た目の美しさは皆様にもご理解していただけるのではないか、、、と思います。

特徴は。

1)無防備

2)双玉+7種の9種を使っている。

3)3×3で一間飛びの配置図(しかも、配置図では玉が天王山)

4)73歩以外は、変更不可(73歩だけは香か桂に変えることができます)

作意:
▲64銀生 ▽同玉 ▲53角成 ▽55玉 ▲35飛成 ▽56玉 ▲46龍 まで7手詰

お楽しみいただけましたでしょうか?

# 先行作品があるのではないか、と心配しています。ご存じの方がいらっしゃれば、ご教示ください。

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日大: 学長の不見識

さすがに、あきれて口が塞がりません。日大の大麻事件に対する学長コメントを見て下さい(出典はコチラ)。曰く、

 「今後、競技部組織の在り方をしっかりと検証し、改善すべき点は改善する必要がある」。

記事を読んだだけの脊髄反射ですが、学長コメントとして上記コメントを時事通信選んだ時点で、不見識が明らかです(記事は時事通信から発信されている)。

競技組織部だけの問題ですか?

ガバナンスの問題、教職員の問題、色々な課題があります。前回のタックル事件以降、「日大のほかの理事たちはその改善の検証をしてこなかったのですか?」この問いに、一人でも「やってきました」と答えることができるのなら、今回の大麻事件は起きなかったはずです。

つまり、競技部だけの問題ではない。林理事長だけの問題でもない。まあ、理事長の方が学長よりは「責任は重い」と思う日大関係者も多いでしょうが、そのように考えて至る時点で「現代組織論的にはあり得ない組織」と言わざるを得ません。(決して、林さんを擁護しているわけではない)。

更には。「改善すべき点は改善する必要がある」は、当たり前のこと。学長コメントして、この程度の事しか書けないようなプレゼンテーションしかできていなかった、と見えます。最初の報道から何日経っていますか?2週間の「隠ぺい時間」を考えると、「こういう改善をしました」というだけの「改善」ができますよ!

という訳で。

日大はこのまま変わらないのだろうなあ、、、と思っている無風凧でした。

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病気という判断をしている間は好転しない。

「精神疾患で辞める教員9年前の1.5倍」(コチラ 参照)。

この記事(ヘッダー)を読んだ時に、違和感しかありませんでした。精神疾患は、環境がもたらすもの。環境悪化により精神疾患患者が増えたとすれば、それは、「環境による犯罪」ということになります。

例えば、労働基準法を守っていますか?もし、守っていても精神疾患が減らないのであれば、法律が不備=法律が加害者 、ということになります。傷害罪なら「加害者と被害者」の関係が分かりやすいのに、精神疾患だとすべて「被害者の責任」になってい仕舞います。集団によるいやがらせでも、病気理由になってしまう。おかしいと思いませんか?

このように考えると。

「精神疾患が増える」という「教員の病気」という意識の記事が主流の間は、教員環境のブラック化は止まらないでしょう。

教員は被害者、という意識を社会が持つ日が、一日も早く来ることを祈っています。

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本当に第二次世界大戦の反省に立つなら。

昨日は、78回目の終戦記念日でした。各地で慰霊の式典が行われ、天皇陛下、首相ほか、メッセージを発表しています。

天皇陛下:「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」 

岸田首相:「今日の我が国の平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたもの」 

(上記は、毎日新聞のWeb コチラ からの転載)。

大変申し訳ないけど、戦後78年もたって、これがメッセージなのか、、、と無風凧は暗い気持ちになります。

戦争が多くの命を奪うことは論を待たない。だから、戦争は止めましょう。 これは、正しいですが、改善への一歩を踏み出していない。

何が原因だったのか。 原因はなぜ起きたのか。それを回避するにはどうしなくてはならないのか。こういうメッセージを展開しなくては、早晩戦争が繰り返されます。

例えば、猪瀬前都知事の著書「昭和16年の敗戦」によると、開戦前に日本の軍部は敗戦を結論付けていたらしい。なのに、なぜ戦争に踏み切ったのか。この意思決定プロセスを繰り返さないようにするには、どのようにすればよいのか。それをメッセージとして出さなければ、ならないのではないだろうか。

無風凧の知る限り、失敗覚悟で特攻的に挑戦することを潔しとする風潮は、今の日本にも残っている。

長嶋元巨人軍監督は「勘ピュータ」に秀でた人と言われていたが、今でも「やってみなくてはわからない」「神風が吹く」などという博打精神に富んでいる日本人。

そして、長い物には巻かれる国民性。無理が通れば道理引っ込むとはよく言ったもので、今の政治をみても、企業経営をみても、「論理より人情」がまかり通っている。

もし。本当に第二次世界大戦開戦の反省に立つのなら、「理論を信じ」「正しい石けってプロセスを踏む」国民に変容しなくてはならない。

とはいえ。マイナカード一つとってみても、精神論で進んでいるからなあ、、、、

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競争社会を目指すのか、均等社会を目指すのか。個人最適化はできないのか?

大阪の高校授業料無償化が決まりましたね。吉村さん、まずは公約を一つ果たしました。

教育機会を均等にする、という大目標を立てたうえでの実行力は脱帽です。

さてここで、無風凧は問いたいのですが。

教育機会の均等、って何なんでしょうか?

いうまでもなく、やる気も成績も、人によって異なります。だから、教育に対して「満足度」は均等化していません。受けたくないけど受けざるを得ないということもあれば、吹きこぼれていしまい、「なぜこんなレベル低いの授業ウケなくてはならないの?」と思う人もいるでしょう。例えば将来は音楽家と決めている人にとっては、普通科教育は不要だと思う人が多いでしょう。

無風凧は、中学に入った時には三年分の数学が全て終わっていたので、授業内容にはあまり興味はなかった(と言って、さぼったわけでもない)。

そのように考えると、機会均等は実現難しい。

「教育内容=標準的な教育内容」が一様化してしまうことは、競争社会を真っ向から反対しています。今の世の中、すべてが競争社会なのに、教育だけ「競争という名の一様化」が始まっているようにかんじるのは無風凧だけでしょうか。

本来なら、個人最適化ができれば、そして、それが無償化できれば最高なのでしょうけど、、、吉村さん、次の目標は「個人最適化教育の無償化」でしょうか?

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大学は変わらなくてはならない。

色々な意味で大学は買わなくてはならない、と思っていますが、、、、

最近読んだこの記事は、その極みです(コチラ 参照)。

上記記事によると、「日大アメフト部を廃部にしたら、スポーツ推薦などのアメフト部員が路頭に迷う」だそうです。

皆さん、おかしいと思いませんか?学校教育法83号を下記に示します。

第83条  
大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
2 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

大学は学術の中心です。スポーツの中心ではありません。勿論、スポーツも一つの学術研究の対象になります。しかし、ほとんどすべての大学における「体育会」のクラブ活動は「学術対象」としてはいません。なので、大学本来の存在目的に鑑みると、スポーツ推薦をはじめとする制度は「変わらなくてはならない」ことは、論を待ちません。

実際、分数の足し算はおろか義務教育の英語が半分できなくても大学生、という輩が増えていると聞きます。学術の中心にいる人、とは思えない。

六大学野球、箱根駅伝、、、スポーツを楽しむことを従にして学術研究を主にする人のイベントとして、長く続いてほしい。大学の広告塔ではありません。

そのように大学は変わっていかなくてはならない、と考えます。

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カレーライスの値段

長く生きていると、、、、色々なことがあるものです。

先日。母校(大学)に行き、久しぶりに学食で食事することにしました。

当時、、、もう〇〇年も前の話ですが、、、カレーは一杯150円。コロッケカレーが190円でぜいたく品だと思っていました。

今。カレー一杯380円!コロッケカレー460円! 消費者物価指数をはるかに上回る値上げです! (消費者物価指数どおりったら、200円と250円という感じでしょうか。。。)。

今の学生が、バイトに明け暮れなくてはならない理由の一端を垣間見た気がしました。

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思い出の詰将棋: 9種石垣

土曜日は詰将棋の日!

20181011 最近は、思い出の詰将棋を紹介しています。今日は、双玉+7種の計9種を、3×3の石垣にした最初の作品です。この後、いくつか「9種で3×3石垣」の作品を作っていますが、完成度はこれを越えることはできていないようです。

スマパラにはNos11885で登録されていて、このブログでも2018年10月11日に公開しています(コチラ  参照。その時のコメントも是非ご覧ください)。

作意:
▲42角成 ▽同玉 ▲43金 ▽51玉 ▲52金 ▽同玉 ▲43飛成 ▽51玉(B) ▲52銀 ▽62玉 ▲74桂 ▽71玉 ▲72歩A ▽同玉 ▲63龍 ▽81玉 ▲83龍 ▽91玉 ▲82桂成 まで19手詰

見どころは、13手目(A)で、▲73龍といけないところでしょう。▽72角の逆王手があり、不詰になります。

最近、詰パラのコメント欄に、8手目(B)で、61玉とすると解けない、というコメントが付きました。▽61玉の局面をから色々な詰ませ方(つまり余詰め)がありますが、最短は

▲62歩 ▽51玉 ▲53龍 ▽41玉 ▲42銀 ▽32玉 ▲33龍 ▽21玉 ▲23香 ▽12玉 ▲22龍 まで桂余。

で割り切れています。ただ、スマパラのコメント欄に「早詰」と書いていたのは間違いでした。駒余り、が正解ですから、訂正します。

 

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連帯責任とは

大麻事件の日大アメフト部。無期限練習禁止が解けて、今日から練習再開だそうです。禁止期間は5日でした。

この5日が長いか否かは、皆様にお任せするとして、連帯責任、ってなにでしょうか?連帯責任の範囲って、どこまでなのでしょうか?

無風凧は、大学教員もしています。その中で、グループワークをさせることがあります。

グループの中には、よくできいる学生もいれば、あまり出来の良くない学生もいます。グループで作成した提出物は、大概の場合、よくできる子にそろってきます。その場合、グループの作品に対する評価はあがり、出来の良くない学生の評価も上がります。

これを読んで、「優秀な学生の指導で全体のレベルがあがり、よい教育効果だ」と思ったあなたは、教育現場を経験していない方でしょう。東大早慶旧帝大くらいならいざ知らず、GMARCHクラス程度でも「フリーライダー」は多数います。結局、「出来る一人に任せて」しまうだけ。ひどいときには、成績が悪いと「優秀な学生が手を抜いたからだ」と、何もしなかった学生からいじめを受けることもあるようです。

出来る学生にしてみれば、「グループワークなのに、なぜ自分一人が苦労して他人の成績を挙げなくてはならないのか?」と紋々とすることになるでしょう。これも「連帯責任」のある一面です。

さて、日大に戻りましょう。

連帯責任の範囲は、なぜアメフト部だけなのでしょうか? 体育会全体の連帯責任、若しくは日大全体の連帯責任にならない? 関係していないから、という論もあるでしょうが、アメフト部にも関係していない学生はいる。その人は連帯責任を負い、アメフト部に所属していないというだけで連帯責任から逃れる。(でも、実は大麻を利用しているかもしれない)。。。と考えると、連帯責任の範囲って難しい。

これを機会に、「連帯責任」というもの(加えると、グループワークのメンバーの在り方)を考え直す時期にきています。

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線形代数

先日。某大学の数理情報系の教授方と雑談していた時。

線形代数の教科書の話になりました。とある教授が、

「自分は佐竹先生の教科書だったけど、今はもう流行らないな」

「齋藤先生の教科書はすこし難しいですかね、今の学生には」

という感じで進んでいました。無風凧は、

「無風凧も、最近斎藤先生の本に一票入れたいですね」。

でも。その後に笑激の事実が発覚!

件の教授のさす斎藤先生の教科書は、「齋藤正彦著、線形代数入門」で、無風凧がおススメしたいのは「齋藤毅著、線形代数の世界」でした、、会話をしていて少しかみ合わないな、と思っていたのですが、先日、ブックオフで齋藤正彦本を目にして、「あ、こっちだったんだ!」と気が付いた次第。早速、お風呂で通読しました笑。

ちなみに。無風凧は、大学は工学系なので、数学科としての数学教育を受けていません。大学1,2年の線形代数は、担当教員の手書きプリントでしたから、市販の教科書で線形代数は勉強していません。工学系のエンジニアに代数の「計算」を教えることはよくありますが、、、、そういう意味では、「ある程度は使えるけど基礎は抑えていない」という中途半端な人間です。

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手抜きつけ麺

今日は、超手抜きつけ麺のレシピ。

1)もやし炒めをつくる。(豚肉、玉ねぎ、にんじん、エノキ、もやし)。。。普通にモヤシ炒め。

2) 1)にポン酢、鶏ガラスープのもと、麺つゆ。隠し味で砂糖少々を足して、少し煮る。

3) 2)を冷やす。

たったこれだけです。無風凧は、夕飯にもやし炒めを作る時に少したくさん目に作って、3)の処理をしておきます。翌日は超々手抜きでつけ麺を食べることができます。このレシピ、お店のつけ麺はもう要らないと思うほど。皆さん、お試しください。

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中小企業診断士試験

のろのろで千鳥足な台風六号の影響で、沖縄・奄美の方々は大変なようです。お見舞い申し上げます。

夏休みで書き入れ時、商売上がったり、と泣いている方も多いでしょう。そういえば、甲子園の高校野球も、日程で特例が認められたという記事を読みました。

そんな中、中小企業診断士の試験も中止になったそうです。受験生の皆様に同情申し上げます。

ところで、監督官庁の西村経産大臣が、追試の検討を指示したそうですね。受験生の無念を思えば、追試の指示をした英断に拍手を送ります。と同時に。台風の影響を受けたすべての産業に、同等の補填をする指示をお願いします。

また、追試用の試験問題を作る工数、どの程度のかかるのでしょうか?今から作問して何時、試験できるのでしょうか?結局検討したけど実現不可能、ということになるような気もします。

まさか、試験指示で人気取りだけ、というわけではないでしょう?西村さん。

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タレも辛子もない納豆

最近、近所のスーパーで、タレも辛子もない納豆が売っています。3個セットで60円。

オカメフーズの定番納豆(一番安い)が3個88円ですから、1個あたり10円安い勘定です。

驚いたことは、あのタレと辛子が10円!パッケージの費用まで考えれば、納得はできるのですが、本音では高いなあ、です。

昔、オチマサト氏が、ミミッチさの最小単位として、1カラシ、というのを提唱しました。納豆の辛子、使わないけど捨てるのもったいない、ああ、ミミッチイ、、、という感じで決められた単位でしたが、実は余りミミッチくはなかったんですね。え?それを気にしている無風凧が一番ミミッチイ?そうかもしれません(笑)。

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Coo&Riku問題

わんこ大好き(病気級)の無風凧。その無風凧にとって看過できない事件が起きています。(コチラ 参照)。

この企業の「噂」は前々からあるようです、、、が。今日はこの企業の問題指摘ではなく、行政(政府?)としてどうしていくのが良いか、考えてみます。

まず、上記記事を読んでください(記事がExpireされた時のために、文末に一部、転記しておきます。)

これを、行政の立場で指導をする、ことが可能かというのが今日の課題。

A。行政指導するなら、典拠法令・規則はなにか?

B。指導をする執行責任機関はどこか(だれが行うのか)?

C。そもそも論として、監督官庁はどこか?

残念なことに、動物愛護法ほかを「Coo&Riku側のバイアスがかかっている状態で」読んだ時に、「強制力をもった指導」を行うことはできません。一例をあげると。動物愛護法とその施行規則では、ペットショップに対して「犬猫等健康安全計画」の提出を義務付けていますが、こお計画に対して。

「計画の妥当性に関する規則」

「順守していなかった場合のペナルティ」

は、残念ながら見つけることができませんでした(ご存じの方がいれば教えて下さい)。さらには、ペット業者に対するすべての責任(権限)は、県知事に集約されているようで、ハンコ主義の官僚事務の中で、「命の順番が最後になる可能性」も排除できません。

子供が虐待していたら、だれであっても「警察に通報」することができます。その後は、刑法をはじめとして、児童福祉法をその他で初動はできます。しかし、愛護動物の場合は、その一歩目が踏み出せない。

いま、動物は使役動物から伴侶動物へと役割が変わっています。法律・施行規則・行政も、早くキャッチアップしてください。

ーーー引用・転記ーーー

引き渡された当日から子犬は体調を崩し、2日後に入院。獣医から「寄生虫に蝕まれていて瀕死の状態」と宣告された。だが、女性が店にクレームを入れると、「治療費は払えない。犬の交換ならできます」と突っぱねられたというのだ。 


店長「契約を完了してしまったので、その後の治療費は支払うことはできません。ただ、同じような犬種との交換は可能です。もしくは、犬と引き換えに返金には応じられます」 

③ 
その後、よく調べると、断ったはずの「100カ月生命保障制度」に加入していて、月々3000円(初回のみ5990円)が3カ月間、引き落とされていたことにも気づいた。
「これについては契約の時、『この子が死んだら、代わりの犬なんていりません』とはっきり加入を断っていました」(同)
いつの間にか、都合のいい契約を結ばされていたーー。B子さんは昨年12月から、解約金なしでの定期フードプランの解約などを求め、昨年12月から店の担当者、本部のカスタマーサービスとも何度も話し合った。消費者センターにも間に入ってもらったが、現在に至るまで解決に至っていない。

ーーー引用・転記おわりーーー

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詰将棋: 思い出の作品2:2度VersionUpした無仕掛け

20180919 土曜日は詰将棋の日!

今日は、2度、バージョンアップした作品を紹介です。

最初は、スマホ詰パラでの発表でした(一番上、コチラ 参照)。

この時点で:

無仕掛かり

三手目も無仕掛り

全ての駒種が、何らかの駒に変更可能

という趣向策でした。今ならVUCAの時代作品、と言いますが、当時は「壁詰将棋」と呼んでいました。

この詰将棋は、発表直後に改案に気は付いていました。というのは、還元玉にすることが出来ます。

20221112 その還元玉バージョンは、今年の2月に発表しました(コチラ 参照)。真ん中の2つの図です。上が問題図で、下は詰上がりです。当時、「出現マジック」に凝っていたので、発表する気になりました。思いついてから発表までが3年ほどあった、という意味でも、非常に記憶に残っています。

これで満足してればよかったのですが。

SuperVUCAの時代に発展させました!その発展させたものが左図です。

20230211 記事は、今年の2月11日に書いています(コチラ 参照)。

玉の位置も未決定。 玉方銀もしくは角を置く位置と種類が未確定、、、でも、詰め手順は一つしかないのです!(銀、角は、飛車打つ位置を限定するため)
図中、Aのどこかに玉を置いて下さい。
そして、BCの内一つを選らび、Bなら玉方の角か銀。Cなら玉方の角を置いて下さい。

3つ目は「お遊び」な感じはしますが、同じ作品を3度、推敲したという意味でとても思い入れのある作品です。

詰め手順(最初の作品は、初手を82銀にするだけ):
▲82金 ▽同玉 ▲52飛 ▽72金 ▲83歩 ▽同玉 ▲92銀 ▽93玉 ▲83金 ▽同金 ▲同銀成 ▽同玉 ▲82金 ▽93玉 ▲92金 ▽83玉 ▲82飛成 まで17手

 

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教員不足と奨学金問題

NetNewsをみていて、こんな記事を発見しました(コチラ 参照)。

文科省曰く、

「教員不足を解消するために、教員になれば奨学金を返済免除」。

これを読んで、脊髄反射的に「ああ、やってはいけないこと」と思います。

教員になりたい人を増やす、という目的なのだと思いますが、教員には適性があります。教員になりたくないけどとりあえず奨学金の返済免除のために腰掛教員、ということにでもなれば、教員の質が下がります。むかし、「黄色い血」という事件がありました。所謂売血問題ですね。これとアナロジーして考えてみれば、理解しやすいかと思います。

もう一つは。こちらがそもそも論、なのですが、、、。

人はパンのためだけに仕事をするわけではありません。マズローの欲求の段階でいえば、自己実現欲求に相当する「内的動機」に従う部分が大きい。ところが、この返済免除施策は、ある意味では「札束で頬を叩く」行為です。プライドの観点でいえば、「下がる」方向に働きます。

そもそも。

教員は昔は花形職業だった。教育大学、というのがあることからもわかるように、先生になりたいと思える職業だった。良い教員の影響で自分も教員になりたい、というポジティブ・スパイラルが成立していた。

ところが。

いまや3K(これ、既に死語ですか?)に匹敵するほど、人気が無い。職業としての理想と現実のズレが生じている、というのが原因と分析しています。最近はやりの因果推論で考えれば、共通一次なかりせば、、、もしくは、高度成長時代なかりせば、、、核家族化なかりせば、、、ということになるわけですが、社会が変わり、それに伴い、教員の業務が変わってきている。社会における役割が変ってしまった。

このように「推論」して、「業務の見直し」と「役割」の意義を与える事こそ、為政者側の仕事ではないでしょうか? 

 

 

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水道だけではない。国家100年の計

人口減少にともない、色々な「歪」が出ている日本。

拡大基調から維持基調へ、そして縮小前提の「国家百年の計」が必要な時期です。

企業の事業計画も、拡大するときは「イケイケ」な感じで賛同を得やすいですが、縮小・撤退となると後手に回るようになり、最終的には倒産という憂き目を見るようになります。無風凧は、ある経営者から「この会社を1年で円満に解散させる戦略を常に考えておけ。必要になったら呼ぶ」と言われていました。その答えを披露することはなく(まだ、存続しているので)、また、その経営者は先年他界されたので、無風凧が20年考え続けた宿題は、提出先を失ってしまいました。

企業(特に株式会社)は、解散(もしくは倒産?)ということで終焉をむかえ、従業員たちは苦労はするものの再度社会の中に分散され、いずれは痕跡もわからなくなる、というのが実情。でも、「国」が倒産することは、あってはならないことです。勿論、地方都市等も倒産することは望ましくありません。

先日、こんな記事を発見しました(コチラ 参照)。曰く、「過疎地の水道は、老朽化が進んだ場合には給水車対応する」。水道管の設置・維持費用よりも給水車の方が安いという判断でしょう。この記事は水道だけですが、よくよく考えてみるとライフラインはすべて同じことが言えます。ガスは今でもプロパンガスという仕組みが残っていますが、現在都市ガスの地域でも、ガス管老朽化によりプロパンガスに戻るところが出てくる。郵便物や宅配便も同様。それらに加えて、医療の問題、日用品の問題、、、すべて、過疎地の課題であり、2030年ころから顕著化します(今でも、当事者にとっては死活問題です)。

このようになった原因は3つ。

1) 規模の経済のために、際限なく大きな都市ができた。(本当はオーバーヘッドがあっても気が付かない)。

2) 過疎の町を「持続させる」ために公金をつぎ込み、引くに引けない状態になった(かえるを水から茹でる問題と同様)。

3) 国としての意思決定は、最大多数の最大幸福を前提としているため、都市部に篤くなる。

これらを解決するためには。

日本国憲法が定める「文化的生活」のモデルケースをつくり、それを維持するための「都市の大きさ」の算定からスタートです。中世ドイツでいう「ブルク」を考えればわかりやすい。

このように考えると、最小都市サイズ、が決まります。これを下回った都市は、統廃合する。企業でいうなら「撤退」をするわけです。無風凧の分析では、10万人~100万人都市(商圏)が理想。だから、えいやっと、5万人を切った時点で、統廃合に入り、3万人を切ったら強制的、というのが試算です(勿論、面積というか密度のサイズもあります)。この統廃合のルールを作り、費用をねん出することこそ、今の日本に求められている喫緊の課題です。ビッグモーター事件ではありません。

逆に大きい方も、一定値を上回れば分割する。ここで重要になってくるのが「地方自治」の新しい考え方で、無風凧は「廃県置藩」と呼んでいますが、その地域が自立することが前提。少なくとも、食料は基本時給できること、を目指したい。これに関しては、上述の統廃合に比べると少しだけ優先度が低いかな。

というような俯瞰的な視点で国家百年の計を語れる政治家の方、いませんか? 無風凧は自分でやるにはもう元気がありません泣。

# 「未来の年表(河合雅史、講談社現代新書)」も似た論調です。縮小に関しては半分くらい同意です。

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裁判は公平か?

昨日の話の続きですが。

裁判、という制度は、構造的に「公平ではありません」。

裁判官、検察官、弁護士。この3つの職業に共通する試験は?と言えば、司法試験です。

そう。司法試験に合格することが非常に困難であることは皆さんもご存じでしょう。そして、司法試験を合格した、という時点で「法律や法律文章に対する考え方」が、ある程度均一化します。

この均一化した部分は、一般の人の解釈とは異なることが多い。条文の数え方一つとっても、一般の人の読み方とは違いますから、「司法試験合格組の常識は一般人の常識ではない」ことの証左です。

ですから。裁判は「司法試験に通った人たちの舞台」である以上、一般人の考えと同一にはならない。すなわち、公平ではなくなるのです。

特に。

判決文の中に「著しく損なうものではない」という表現や「信義則に従って」というのは、司法試験に通った人たちの間での「常識」であって、明文化されているものではありませんから、恣意性が入る。その椎の部分に、情状や忖度が入らない、と誰が言い切ることができるでしょうか。

このように考えると。

法治国家という「尺度」を示すことは「公平」のために必要なことではありますが、その解釈を「司法試験合格者の合意」という形で決定し、判断(判決)を下す裁判という制度は、現状では「公平ではない」ということが結論できます。

# 加えると、下級裁判官の任命も、法曹三者および学識経験者ということになっているので、思想や判断基準に偏りが出てくるという意味において、公平ではありません。

これも、無風凧の感じている矛盾の一つ。おそらくは、日本国民に大半もうすうすは感じているのではないか、と思います。

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国会は国民の意見を反映しているのか?

暑いですね、、、、みなさん、熱射病にはご注意ください。

無風凧が子供の頃。勿論、夏は暑い季節でしたが、こどもは元気にプール、という日々でした。でも今は、当時よりも平均気温が変っているそうで。

気候も、時間がたてば変わっていくように、民主主義の在り方も時代とともに変わっていきます。

無風凧は、現代政治に幾つかの「矛盾」を感じています。この矛盾がなくなればよいなあ、、、とは思っていますが、自分からそれをやるか、と問われると、「構造的に無理」と答えます。つまり、無風凧が感じている最も大きな矛盾は、今の政治体制を変えることが非常に困難だ(実質不可能だ)ということです。

よく、国会は、国民の代表、という言い方をします。どういう意味でしょうか?ちょっと考えてみましょう。

テレビの視聴率をはじめとして、国民世論の調査をするときには、「標本化」という作業をします。つまり、地域や年齢、性別など偏りが無いようにする。ここでつくられた標本は、国民総意の「ミニチュア(勿論、ある程度の誤差の範囲で)」となります。これが「絶対」の条件。

翻って国会を考えてみましょう。一票の格差云々以前に、国民の代表になっているでしょうか?今日は3つの意味で「否」と言います。

まず、一つ目。人口配分、男女比配分ひとつとってみても、日本全体のミニチュアになっていません。年収を考えると、、随分高いことが分かります。これを見るだけででも、国会は日本国民の意見を正確に反映できるのか、疑問です。

二つ目は、国会議員になりたい、と思っている人は、日本国民の1%にも満たないということ。それをもってしても、国会の多数決が国民の多数決とはなりません。

三つ目は。今の政党政治の中では、「所属する政党の意見」が優先されます。国会での多数決は、「党派(会派)」の力学です。決して、国民の意見の多数決にはなっていません。

ここまでの議論で、今の国会が如何に矛盾を孕んだ存在であるか、ご理解いただけるのではないでしょうか?かくして、権力者は甘い汁を舐め続けるということになります。

しかし。

これを改善する手立てがない。今の政党政治を覆すには、与党の党首となって法律を変える、というプロセスが必要になります。そう、政党政治を一度肯定し、その頂点に立たなければ改革できない、という構造になっているのです!

この矛盾、解決する術が思いつきません。悔しくて夜も眠れません。

 

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