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ビッグモーター事件

世の中、ビックモーター事件でもちきりのようです。保険金を水増しで取得するために対象車のキズの程度を人為的に上げた、と言えば、犯罪でしょうから、炎上するのも道理です。

でも。

これって、ビッグモーターだけの問題でしょうか?

似たような構造の事象は、皆さんも2つや3つ、すぐに思いつくのではありませんか?

例えば。一昔前に問題となっていた「生活残業」なども、構造としては全く一緒。ただ、主体が違うだけ。

ふと思い出したのは、郵便局員が年賀状を破棄した、という事件が何度かありましたが、これなんかも、業務をせずに給料だけもらう、という点では同じですし、郵政株式会社も「補償すらしない(謝罪会見はしたかもしれませんが)」点を考えれば、被害にあった人への補償が無いという意味では、ブックモーター事件以上にひどい話です。

マンション構造不足のアネハ事件も、チェックする方がきちんと対応しておけば起きなかった、と考えれば、ビックモーターと同様です。ビックモーターのキズ割り増しは、「持ち込み時の写真」一枚あれば回避できる部分が大きかいわけですから、チェックする側も怠慢のそしりを免れません。

このように考えると。昨今話題のマイナカードも同様です。富士通の納品したシステム。および、その運用マニュアル。実際の機能に達していなかったわけですから、「作成されたもの以上の契約金を得た」という意味では、ビックモーターと富士通は同罪。そして、そのチェックすらせずに、「起きた問題はデジタル庁の責ではない」と言い切ってしまうデジタル庁は、製造者責任を果たしていないという意味では、最悪。保険会社はチェックもせずにお金を払っていましたが、デジタル庁は払うべきお金すら払わない、と宣言しています。

このように考えると。

ビックモーター事件は、今の世相をすべて反映した事件。根源を解明すると、色々な「日本人の特性」が見えてくるような気がします。

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