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<現実>とは何か

GWは、久しぶりに哲学系の本を読んでいます。

それは、西郷早矢人氏と田口茂氏が書いた「<現実>とは何か」。

西郷氏は、今や圏論の第一人者、です。無風凧は、圏論の勉強をしている過程で、<現実>とは何か、に到達しました。

なので、どうしても圏論的な考え方をしながら同書を読んでいるのですけど。(圏論に関しては一応の理解がまだ不十分なのは重々承知のうえです、、、と言っても、一通りは理解しているつもりなので、逆に「生兵法で大怪我している状態」なのかもしれません)。

同書で何度も出てくる「現れ」は理解できているつもりですが、それを記述する数式自体の現れを、圏論で理解するとしてでどのように記述するのか。まず、これが無風凧には理解できないのです。第一章では、数式で記述出来て不定元を考慮することで、現れ、という表現をしていますが、そもそもの不定元をもつ「数式」はどのように「現れ」るのか。

それは、次のように発展します。

(物理)法則を数式で観た場合は、その数式の間に時間依存性がない、ということは、理解できます。法則は数式で書ける。その数式に不定元が存在する。その不定元は、時間依存があるとしても、「時間から独立している一つの現れ」に対しては成立しますが、時間依存がある2つ以上の「現れ」の因果関係があるのがあ、この2つの現れの間に「圏」は成立しないことになります。

つまり、同書における第三章以降に書いてある自然変換や関手の前提にある「圏」がどのように成立するのか、、、無風凧にはまだ理解できていません。

この理解できていない部分の例示が、昨日のブログ、ということになります。

更に。同書の第五章に書いてある因果についてですが。

因果関係も、状態を対象として遷移を社とみなした場合、圏を構成するのでしょうか? 同書の流れから言えば、因果関係も何らかの形で圏を追う制しているハズですが、無風凧にはそれができません。因果関係は結合法則を満たしていない、と考えているからです。推移律を前提にした場合は、射の書き方(定義の仕方)が違うのかもしれません。(もちろん、神様の視点、、、つまり、時間を重ね合わせて「時間依存性をけ消し去る」ことをすれば、推移律も因果律も結合法則を満たすことは、理解できているつもりです。)

たったこれだけのことで、もう何日も悩んでいます。どなたか、無風凧を助けて下さい。

 

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