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権利と義務

先日。大学生との会話の中から。

その学生は、生活困窮者への炊き出し活動に、非常に興味を持っていて、いろいろと熱弁をふるってくれました。しかし、その中で面白い発言。

曰く:

日本国憲法によると、国民の三大義務である「勤労納税教育」の中で、教育を受けさせるというのは、子供が居なければできないでしょう。収入が無ければ、納税はできない。でも、勤労に関しては、少なくとも努力義務があるのではないか。また、国は勤労への努力義務をしていない人に健康で文化的な生活を提供する必要があるのか。

いささか「若気の至り」という感じもしますが、学生のあいだから問題意識を持つことは大変良いことだと無風凧は絶賛します。

先日、人口役割の話を書きましたが(コチラ 参照)、10人しかいないコミュニティーの中に、音楽家は専門家は多分不要。食べるための「役割」をなさなくてはならない。一人が、そして、町が国が生きていくための職業的役割は、必要数がある、というのは自明なことです。「やりたい仕事がないから仕事をしない」というのは、勤労義務の精神からは離れているわけです。

権利だけの主張ではなく、「義務を果たす」ことを、もっと真剣に考えなくてはなりません。

追記:富裕層の中には、「労働をしなくても食べていける」という方が少なからずいます。若いときの貯蓄で生きている、という方もいます。このような方々は、納税の義務は果たしていますが、勤労の義務は果たしていません。皆さん、国民としてどう思いますか?

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