« 国策としての選択と集中 | トップページ | 位相と集合(斎藤毅著) »

人口役割、の考え方(続き)

昨日(コチラ)の続き。

これまでは、主に「少ない方」から考察して、10㎞四方に10万人程度の都市が「健康で文化的な生活を、経済的に許容でき程度のコストで実現する最小人口」として提案してきました(注)。

では、多い方はどうでしょうか? 無限に大きな都市は、オーバーヘッドが大きすぎて機能しない。それに、人口が増えて面積あたりの人口が増えると、当然のように「農業用地」が少なくなります。都市として「自給自足」ができなくなります(地産地消を原則としています)。そのように考えると、都市サイズの最大値も目標値(制限値)が必要ということが分かります。

もう一つ。人口クラスターが大きくなると、貧富の差が大きくなります。平等分配が難しくなる。なので、貧富の差を抑えるためにも、ある程度大きさの上限を決めておく必要があります。そして、それを越えたら「分割していく」。大企業で例示するなら、新規事業が大きくなり、事業部を経て独立子会社になり、、、ということをイメージすると判り易い。

現在、政令指定都市は50万人以上です。無風凧の考えでは、50万人だと、「文化・技術」の維持はできるのですが、「発展・進化」まで考慮すると、もう少し大きなクラスターが現代社会では必要になると考えます。そこで、100万人。20Km四方+周辺に農業用地、を仮り決めとして提案します。(実は、大きい方の制限の数については、まだ考察が十分ではない、のが無風凧の実情です。)

10万人以上100万人以下。サステナブルな日本を目指すための国策です。いかがですか?(説明不足が多々あるので、10万人以上100万人以下という言葉だけが広まっていくのは、ちょっと危険です)。

注: いろいろな計算の方法はあると思います。3万人も十分説得力があります。この目標としての「最少人数の目標値」は、学問的にもう少し精査する必要があると考えています。同様に、面積10㎞四方も、もう少し理論的な裏付けが必要です。

|

« 国策としての選択と集中 | トップページ | 位相と集合(斎藤毅著) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 国策としての選択と集中 | トップページ | 位相と集合(斎藤毅著) »