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高齢化社会の本当の恐怖(老人性限定合理性)

昨日、ふとした瞬間に気がついたことです。高齢化社会の本当の恐怖は何か。何が人類にとって脅威になるのか。それは、老人性限定合理性。そしてそれによって導き出される、「多数決の結果」です。

解説します。

人間の脳の働きは、一説には20歳代をピークに退化していきます。20歳代をピークに退化しますが、そこを経験というものでカバーしていく。それが今の人類の営みです。

経験というもの、それは年を重ねるにつれて深くなっていくわけですけれども、もちろん忘却もあります。結果として、自分が正しいと思ったものにだんだん固定化されていく。これが老人性限定合理性です。

少し考えてみればわかりますが、同じ世代の人同士の方が色々な話がしやすいということは皆様も経験があるでしょう。もちろん世代間の会話を楽しむ方もいらっしゃる、しかし、高齢化社会では高齢者同士の会話が弾むという場合が増えてきます。結果として、民主主義の基本である多数決の結果、例えば選挙の結果なども、高齢化社会向けになっていきます。つまり、高齢化社会は、若年の意見を反映しない方向に自己組織化されていくわけです。

医療が進んで、私たちの寿命が延びていく。それは大変喜ばしいことです。高齢化社会になることは必然とも言えます。しかしそこから導き出される帰結が、人類を滅亡させていく方向である(若年の意見を反映しない)とすれば、これは由々しき一大事です。

これに気がついては眠れませんでした。

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