« 祝! 詰将棋おもちゃ箱「展示室-今月の詰将棋」に掲載! | トップページ | 補償社会の実現に向けて »

ヒラメ幹部(集英社オンラインの記事が面白い!の続き)

週末の詰将棋記事はお楽しみいただけましたか? 新しい週に入りましたが、先週の続き、です(まずは、コチラコチラ、をご覧ください)。引用元の記事(コチラ)の中にある、「ヒラメ幹部」について、今日は書いてみます。

ヒラメ幹部とは、、、これも記事からの引用ですが「上のことしか見ておらず、部下のことは眼中にない上司のこと。魚のヒラメの目が上のほうに向いていることから言われている。」

官僚になって、一日2~3時間睡眠で奉公滅私した挙句、ヒラメ幹部になるのが関の山、という人生に今の若者は魅力を感じない、というのが集英社オンラインの記事の「意訳」です。(この意訳には、若干、無風凧視点が入っているかもしれません)。

このような中間管理職は、官僚に限らず色々な企業でみることができます。その意味では、「当たり前のこと」のように思います。いわゆる大企業病の症状の一つ。大企業病は、起業衰退の一つの兆候ですが、それが「官僚」という組織にも起きているというだけの話です。

ここで危惧しなければならないことは3つ。

1. 官僚ヒラメ幹部が天下ると、その組織に「ヒラメ化が進むこと」。つまり、大企業病に罹患して衰退が近づくということ。

2. 官僚組織を「官僚株式会社」と見たときに、就職先の魅力がなくなっていること。これが集英社オンラインの主張の一つでしょうか。

3. 政治家と官僚の力関係から学ぶべきことは、意思決定者と実行者の分割は衰退を招くということ。これは、最近の「組織論」の方向とは逆という意味でも、由々しき大事です。DAOにしろTealにしろ、権限移譲+現場主義は言うまでもない今の組織論の方向。しかし、政治家と官僚の関係は、この逆です。ここまで書けば気が付いて下さる方も多いと思いますが、持株会社制・ホールディングカンパニー制も早晩おなじ運命をたどることを預言できます。(すこし説明不足かもしれませんが、このあたりで止めておきます)。

今の官僚という組織、既に150歳に近い。企業体としてみれば、既に寿命を終えています。人心一新、ではありませんが、組織の行動規範から変えなければならないときが来ていることに、気が付いてほしいものです。

|

« 祝! 詰将棋おもちゃ箱「展示室-今月の詰将棋」に掲載! | トップページ | 補償社会の実現に向けて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 祝! 詰将棋おもちゃ箱「展示室-今月の詰将棋」に掲載! | トップページ | 補償社会の実現に向けて »