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大学全入時代(大学は変わらなくてはならない)

恵泉女子大が兵学を発表しました(コチラ 参照)。定員に届かない、というのが理由です。

私立大学の定員充足率は、全私学で丁度100%程度です。関東圏のマンモス次第を含めてのこの数字です。地方や小規模大学では、定員に届いていない大学が沢山。大学の数でいえば約半数が定員に充ちていないわけです。

私大は、色々な計算方法はありますが、学生数がそろわなければ運営は成立しない。そのように考えれば、約半数は大学運営に黄色信号が付いている、という訳です。

さてここで。私立大学の経営について、一般企業と同様に考えてみましょう。簡単に言えば。

商品は学生。

収入の部は授業料と国からの補助。

支出は、固定資産(大学設備維持費)、人件費(教職員)、入試広報関係。

受験料がボーナスの源泉になるような黒字大学が別とすると、定員が決まっていて、収入の上限がほぼ決まっているわけですから、赤字になれば人件費を削るしかない。結果、山梨学院のように「教育のみでよい。研究は不要」という、学校基本法の真裏をいくような大学も生じます。つまり、教職員数を減らすことが赤字軽減への道、となります。研究活動は広告宣伝活動の一旦かもしれませんが、目に見えた広告効果を測定することは大概の部阿合無理ですから、研究は不要、となっていくわけです。

大学は変わらなくてはならないか。大学全入時代には色々な意味で変わらないと、50%の大学は構造的に質を下げることになります。教員にとっては、ブラック職場ということになります。

さて、そのために何が必要か。

まずは、大学を減らすこと。その次は、入学定員を撤廃すること。更には、研究教員と教育教員を分ける事。最低でもこの3か条は必要です。

さらには。学生支援機構をなくすこと。大学入学前に「学生の就学支援のための給費制制度試験」を行い企業(および篤志家)が、まるがかえにすること。

などなど、遅きに失した感じはありますが、着手せねばなりません。

まあ、Fランク大学をみていると、Fランクになる理由はそれ以外にも色々ある場合が多いですが、まずは「日本国」という単位で見た場合の最低限の施策、その1です。

 

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