Z世代の大学教育(大学はかわらなくてはならない)
大学教員をしていると、世代が変わったな、と感じることも多い。特にこの2年はCOVID-19の影響もあり、大変革があったように感じます。
しかし。
講義の形態は旧態依然。反転学習だなんだと言っていますが、基本の骨格が変わっていません。おそらく学校教育法が出来た当初から変わっていませんから、時代遅れも良い所です。
無風凧が変えなくてはならない、と思っている最も大きな点の一つは、時間割。
エビングハウスの忘却曲線を持ち出すまでもなく、人は忘れる動物です。一週間も前の講義を覚えているはずもない。だから、週に一回という現行の講義形式は、効率的ではありません。セメスター制、クオーター性を一気にこえて、Weeklyか2Week制にするのはどうか、と思います。
例えば。ある科目(数学にしましょう)を、2週間続けて午前中。こうれすれば、20コマ分とれますが、これで2単位。半分は講義、半分は演習に充ててもよい。学校教育法では、45時間で一単位ですから、30時間の講義を受けています。残り60時間は、自宅に帰って、一日3時間。年間10科目は、このレベルで進める。随分力が付くでしょう。それに、前提科目、という考え方をしなくてよくなります。
午後は、一般教養を中心にすればよいでしょうね。
さて。もう一つ変えなくてはならない喫緊の問題は、単位認定方法。
履修主義か習得主義かという論争を持ち出したいわけではありません。しかし、クラスの学生は多様なレベルです。一番優秀な学生に合せれば大半の学生は落ちこぼれますし、一番底辺に合せれば、できる子は「暇」で興味を失います。この状態を間然するには、履修主義ではできません。といって、習得主義で進めれば確実か、といわれると、そうでもないというのが、現場感ではあるのですけど。
続きはまた、改めて。
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