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東芝TOB

東芝が非上場に向けてTOBするとの発表がありました(コチラ など参照)。

この件では「もの言う株主」あTOB価格に納得するか、など百家争鳴状態です。東芝の「再建」よりもそちらに注目している人が多いようにも感じます。

2015年に発覚した粉飾決済以降、東芝は迷走しています。この迷走は「共通の目標」がないことが原因であることは明白です。

共通の目標、、、全ステークホルダーが一つの方向を見据えて行動すれば迷走することはない、と言えます。なぜそれができないのか、その原因究明無しに今回の東芝問題は解決しないように考えています。いま、株主だTOBだと叫んでいても、これは解決の方向ではないのです。

無風凧の考える原因(コチラ、コチラ も参照)。共有の目標がないことは上述の通りですが、ひとつBreakDownしてその原因は、資本と執行の分離。意思決定と実行者の乖離。肥大化した組織。この3つでしょう。

東芝、という組織を守りたいのか。東芝の従業員の生活を守りたいのか。株主の利益を守りたいのか。いま、記事になるのは株主利益の話ばかりです。株主とそれ以外のステークホルダーの希望を「アウフヘーベン」した形での目標で合意を形成しなくてはなりません。もし、どこまでも株主が利益を追求するなら、アウフヘーベンできないわけです。

別の考え方おできます。東芝の従業員の生活を守ることが重要なら、東芝という組織を買い足してしまって全員が「転職」するという道もある。東芝という組織が無くても、従業員の生活を守るという手段を考えることはできるわけです。

このレベルの議論というか合意無くして、TOBしても「何を実現したいのか」が不明瞭です。東芝再建策の2分割案・3分割案の時代からもうずいぶん時間がたっています。無風凧の目で見れば、一ミリも進んでいない。時間が過ぎて、責任世代が時効になり、、、それを待っているようにしか見えません。

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