補償社会の実現に向けて
昨年の富山大学の入試問題のミスが報道されました(コチラ など参照)。これにより、今になって追加合格者も出ています。また、看護師学校では、学校のミスで受験が無効になった、とのことです(コチラ など参照)。
富山大学の場合、補償を提案している、と記事にはでており、「再発防止策を6月までに」ということ。看護師学校の方は、「合否の判定後」ということで、まだコメントの発表はありません。
富山大学も看護師学校も、故意ではないでしょう。という前提で以下は論を進めます。
如何に対策を講じようと、必ずこの手の「ミス」は生じます。そのたびに「再発防止策」という耳障りの良い言葉で責任を果たしているように見えますが、結局再発しないことの証明はできません。
よって。このブログでは何度も書いていますが、「補償を明文化する」ことが肝要です。
例えば入試の追加合格に相当するような採点ミスがあった場合、1件〇〇〇万円 の補償(慰謝料込み)をする。それは、当該学生が現時点でどのような状態であろうと、同額。看護師学校の場合も同様でしょう。幾らが適切であるかは少し詳細を考える必要がありますが、受験関係は一律額でよい。無風凧のドテカンでは500万円程度ではないか、と思います。失った時間は取り戻せませんから、その分を「補償」するわけです。
場合によっては、大学も看護師学校も、それだけの「保険」に入っておく必要があるかもしれません。この保険額が大きくなる学校、、、即ち気ミスを犯す可能性が高い学校は、早晩潰れていくことになるのでしょう。
ちなみに。上記は学校の例ですが、その他もすべて同じ。郵便や宅配物の誤配や紛失は勿論のこと、個人情報漏洩なども同様。個人情報漏洩は、悪しき習慣で一人頭数百円程度の補償ですが、これなども、100万円単位の補償にすればよい。そうすれば、「余計な個人情報を集めることがなくなる」という副次的な効果もあり、個人情報漏洩は激減します。
覆水盆に返らず、ということばがあるように、一度おきてしまった事象はもとに戻せないことが多い。それが「何らかの被害」を与える場合は、すべて「補償する」。そういう世界を目指すことを提案します。
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