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岸田さん、天下の愚策ですよ、、、

岸田総理が、「東京23区のデジタル系大学の定員増を容認」という発言をしました(コチラ ほか参照)。

いま、デジタル人材が足りない、、、と言われていることは皆様もご存じの通り。その上で、岸田発言は「天下の愚策」と断言します。岸田さんのそもそもの間違いは、大学を教育機関だと思っている、ことにあります。大学は「研究機関」であることを完全に忘れている発言としか思えません。

いま、社会で求められているデジタル人材は、どのような人でしょうか?

1)デジタルやデータサイエンスの素養を持った人、であり、これらは昔の「読み書き算盤」と同じ意味でデジタルに親しんでいる人。

2)人工知能・機械学習を中心としたプログラムを書くことができる人

3)次の世代のデジタル、を考えることができる人。

この3つに集約されます。この中で、3)を除くと、大学で行う「研究の対象」にはなりません。1)は言わずもがなですが、2)も専門学校で繰り返し学習してスペシャリストになる類のものです。デジタル人材不足の中で、2)の部分は大学教育で育てるものではない、と無風凧は考えます。

その上で。

定員が増えると、「情報系学部」というブランド価値が落ちます。ブランド価値が落ちて、猫も杓子も情報系学部に通うようになると、結局Fランク情報学部が増えていくだけ。というよりは、高い能力を持っている輩が他学部に流れていく危険すらあります。如何に愚策か、がお判りいただけたと思います。

岸田さん、そろそろデジタルネイティブ世代にバトンタッチされるというのはいかがでしょうか?

 

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