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動物保護活動はビジネスになるのか?

野良猫を保護することを目的としていた「ねこホーダイ」が、サービスを停止しています。

野良猫保護は賛同を得られたのだと思いますす。しかし、「終生の面倒を見なくてよい」ということには、「生き物をモノ(無生物)として見ている」というビジネスモデルには、反感が集まりました。

テレビタレントの坂上忍さんも動物愛護活動をしていますが、大変苦労されているようです。

ということで、今日は動物保護活動はビジネスになるのか、を考えてみます。

実は。

動物保護活動と医療は似たビジネスです。

病院は、患者が増えなければビジネスとして成立しませんが、医療行為の目的は患者を減らすこと。

動物保護活動は、保護対象の動物が増えなければビジネスとして成立しませんが、保護活動の行為自体がそのような動物を減らすこと。

病院は、ビジネスとして成立しているように見えます。でも、無医村、無医島があるように、だれでもどこでも、というビジネスにはなっていません。これは、結果として「患者の絶対数」が、「医者の維持費」を賄う数より少なくなるからです。結果、患者はいるのに医者はいない、という状態が生じます。

動物保護活動も現状でビジネスは成立していません。これも保護対象動物は多いのに、「それを賄う飼い主数=動物を維持するだけの財力」が不足しているからです。

動物愛好家は沢山います。でも、保護対象動物を保護するには資金が足りない。寄付やボランティアでは限界があります。

ということで、動物保護活動は、いまのところ無医村とおなじ構造で「ビジネス不成立」になっています。

さて。

では、どのようにすれば、かわいそうな動物たちを助けることができるでしょうか。それはまた改めて。

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