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他灯明

今日は、「他灯明」という言葉を考えてみます。

先日、とある先輩が「他灯明」という話をしてくれました。その内容を一言でいえば、「現代ビジネスは、他灯明の考え方が必要」というもの。つまり、Market In する商品開発を、他灯明と言い換えたお話でした。市場が欲しがるものを「他灯」と言い換えたわけです。

無風凧は、他灯明という言葉を聞いてまったく違和感はありません。上記の使い方を聴いても、「なるほど、こういう使い方もあるのか」と納得できます。でも、ググってみても、禅語のなかにも、「他灯明」という言葉は無いようです。自灯明と対になるのは法灯明。

自灯明とは、自分の進むべき道は自分で見つけよ、自分で行先の明かりを決めよ、という意味。

その対語となるなる法灯明は、「(仏法的)真理を道しるべとして生きよ」、仏法を目指して行先を決めよ、という意味です。

そして。他灯明という言葉は無い。上述のように「世間様の示す方向を行先を定めよ」という考えは、お釈迦様は説いていない、ということだと無風凧は考えます。

このように考えると。

現在のビジネス、特にマーケティングというものは、何れも仏教の悟りとは矛盾していることに気が付いてくれることと思います。市場が心理を示しているわけではない以上、法灯になりえません。だから、法灯明にはなりえない。ランキングは、市場=他灯の表現の一つです。私たちが「生きていく方向」を示してくれているわけではありません。つまり、「ランキングには騙されるな」。

聊か筆が滑ったところはありますが、今日は他灯明と言葉を皮切りに、ランキングまで論じてみました。

 

 

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