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これは民主主義か?

高市早苗経済安全保障担当相のツイッターが盛り上がっています(コチラ など参照)。

経緯をかいつまんで書くと。。

岸田首相が表明した防衛費のための増税論に対して、高市担当相が異を唱えた、というもの。

とはいうものの、無風凧の着眼は、増税の話ではなく、「一定の覚悟をもって」の部分。そして、その後のTV放送での発言「明日クビになったらすいません。ごきげんよう(コチラ 参照)」。

閣議は、全員一致が原則。そして、首相には大臣の任命責任がある。だから、高市大臣は「自分の発言が気に入らないなら、お気に召す人に変えて下さい」と発言しているわけ。

これは、無風凧に言わせると、由々しき発言です。それは、民主主義の根幹を揺るがす発言だから。これを許してしまうと、首相の「独裁」を認めてしまうことになります(ちょっと中二的発想ではありますが)。

そもそも、会議は議論の場。色々な意見が出て、それを審議して、よりより良い提案にしていく。その過程が無く、主催者の意見をそのまま了承する会議(ここでは閣議)は、独裁と同じです。民主主義国家の根幹を揺るがします。

更には、「思い通りにならないなら人事変更」が行われるというのは、もっとありえない話。国会議員は、色々な民意の代弁者。その代弁者を、勝手に変えていくのは、民意の勝手形成にほかなりません。つまり、民主主義は行われていない、ということになります。

無風凧としては、高市さんの発言をもっと取り上げ、民主主義を取り戻してほしい、と熱望します。

# 追伸:
政府・官僚経験者は、自分以外の意見を「話す場」を設ければ民意を反映したと考える傾向があります。その「話す場」が「恣意的あっても」民意になります。この思考パターンは非常に堅固で、民間に転じても(つまりは天下りしても)変わりません。三つ子の魂百まで、ということでしょうか。天下りは、このような思考パターンの人の再生産に尽力してるわけで、結果として「民主主義」から遠ざかっていきます。

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