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内申書の高校間格差(ランキングについて考える)

こういう記事を見ました。

「新たな成績評価に「おかしい」と疑問の声…高校間の内申“格差”で大学受験が不公平になるという衝撃(コチラ 参照)。」

内容は、タイトルから想定される範囲で十分です。このタイトルから、ランキングについて考えてみます。

まずは、簡単。身長のランキングです。

10歳の5人と10歳の5人。この10人を身長順に並べてみるとどうなるでしょうか。おそらく高い方から5人が10歳で低い方から5人が5歳ということになるでしょう(もしかしたら一人くらい入れ替わるかもしれませんが)。上から8人えらぶということになると、ほぼ間違いなく5歳の下から2人が選ばれない。という結果になります。

では、10歳の5人を身長順にならべ、5歳の5人を身長順に並べる。そして、順位をみていくことにしましょう。10歳から一人、5歳から一人、選ばれないことになります。

この例で言いたいことは、「母集団の性質が変われば、どういつ評価は行われない」ということ。

内申書ベースの大学受験は、上述の「身長」の例と同じようなことが起きます。だからと言って、「母集団の性質」を考慮したとしても、その手法が問題になりますし、「母集団ランキング」で本当のランキングとの齟齬が生じることがあります。後者は「学歴フィルター」と呼ばれているものの一つの変形ですね。

公平な評価。絶対に実現できません。だから、試験をする方は、「最大多数が不公平感を感じにくい手法」を提供するしかないのです。無風凧のランキング理論を学習して、少しでも「不公平感を感じさせない」評価をしてほしいものです。

 

 

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